クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883092

作品紹介・あらすじ

外国人の素直な目から、ニッポンの奥の深さと可能性を再発見!

花見は「クール!」だけど紅葉狩りは「クール?」
居酒屋は「クール!」だけどカラオケは「クール?」
コスプレは「クール!」だけどゆるキャラは「クール?」
だんだんやみつきになるウォシュレットと風呂。

自動販売機に日本の平和を感じ、宅配便とコンビニに驚愕する。
残業の多い日本のビジネスマンを見て、「日本人は時間に正確じゃない」と発見し、
初対面でいきなり年齢を訊く日本人に憤る。

「子どもと一緒の寝室で寝る問題」「幼い娘と風呂に入る問題」では、各国間で大議論!

今年10年目を迎えるNHK BSの人気番組『cool japan』の司会者として、
世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。
世界の人々が日本を体験して感じた「クール!」と「クール?」と「クレイジー!」
これを知れば、日本がもっと楽しくなる。

【目次】

第一章 外国人の見つけた日本のクールベスト20

第二章 日本人とは?
日本人は泣くのが好き?/日本人はなぜ消臭したがるの? etc.

第三章 日本は世間でできている
定年後のお父さんを笑われてムッとする/恋人も世間で選ぶ etc.

第四章 日本の「おもてなし」はやはりクール!
サービスこそが最大のクール・ジャパン/お一人様サービス大国日本 etc.

第五章 日本食はすごい
日本の「駅弁」はクール!/世界に誇る「umami」 etc.

第六章 世界に誇れるメイド・イン・ジャパン
七年間で一〇億本売れた文房具/絵文字が世界を駆け巡る etc.

第七章 ポップカルチャーはクールか?
アイドル養成カフェは、海外で成功するか?  etc.

第八章 男と女、そして親と子
「男性が女性のためにドアを開けるか」問題 etc.

第九章 東洋と西洋
「食肉用の牛」論争/「分類」か「関係」か etc.

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに大学の授業や専門に関係なく新書を読みました
    お気に入りです。普段 新書を読まない人にも勧めたいです

    日本を見た外国人のリアルな感想が知れます。
    日本と他国の同じ部分、違う部分が見えてきます。

    私の好きな「著者が登場する」シリーズです。新書なので著者の主張が直接書かれるのは当たり前ですが、だとしても主観的な感想(「意味がわかりません」のような)が出てきます。

  • テレビ番組を通して外国に住んでいるいろいろな人から意見を聞いてきた著者が、日本の何が「クール・ジャパン」とされているのかを語る。

    逆に、私たちがいいと思ったり、日本政府が「クール・ジャパン」と推しているものが、彼らから見たら意味がわからないものだったりもする。

    私たちが思いもよらなかったものから、日本人も納得のものまで、何がウケるのか、これはいつも謎ですね。だからこそ、文化のすり合わせというか、理解を深めていく、広げていくことを、長い目でしていくんだろうな。

  • 外国人にとって日本のクールと思うポイントはどこか?よくある電化製品からなぜか大阪人というものまであって幅広くて面白い。そこにクールと感じるのか〜と納得。
    特に印象に残ったのは最近テレビで日本人のすごいところとか、外国人が見た日本人の良い印象、世界に誇る日本人や日本の製品!みたいな内容の企画をよく見る。
    確かに同じ日本人が活躍しているのを見て、日本人であることを誇らしく思う。だが、それは同じ民族であるというだけに過ぎない。素晴らしいことをした人も素晴らしい商品を開発したのも、その人個人の偉業。ただ同じ日本人であるからという理由だけで私まで誇らしい気持ちになるのはおかしい。
    驕り高ぶってはいけないのだ。

  • みぃでぃさんおすすめ

  • 日本のさまざまな文化が外国人にカッコイイものとして受け入れられている「COOL JAPAN」なる現象を忖度なしの外国人たちと討論しながら掘り下げるBS番組が2006年に始まり10年めに本作が刊行され、いまだに放送が続いてさらに10年が経とうとしているというネタ切れの無さに驚愕。

  • 日本論が好きだねー、私もだけど。日本以外で自国の解説本ってあるんだろうか?

  • 読みやすいし、面白かった。
    日本で常識と考えられていることが必ずしも世界共通の認識ではないということがよくわかる。
    「世間」という言葉が使われていたが、私たちの常識は、単に私たちの周囲で通用する「世間」の常識でしかないのだ、と思った。

  • ●アイスコーヒーは、日本発祥。コーヒーは香りを楽しむものだと言う。絶対のルールがあるから。
    ●ママチャリと洗浄機付き便座。100円ショップ。花火、食品、サンプル、おにぎり、カプセルホテル、盆踊り、紅葉狩り、新幹線、居酒屋、富士登山、大阪人の気質、スーパー、銭湯、自動販売機、立体、駐車場、ICカード、乗車券、ニッカボッカ、神前挙式、マンガ喫茶。
    ●無気力肯定ビジネス「今のままでいい、がんばらなくていいんだよ、ありのままの自分を愛する」何をしなくても素晴らしい、そのままで最高だ。日本人であることだけで、無条件で素晴らしい?けれど、日本人であると言うだけで無条件に偉くなったと感じる事は違います。

  • カラオケはクール? 日本人は本当に「ちゃんとしている」のか? NHK BSの人気番組「cool japan」の司会者として、世界を旅する演劇人として、著者が外国人から聞いて議論したニッポンの姿を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40225137

  • 観たことがある番組だったし、普通に面白かった。
    最後の方の文化とは政府に縛られるものではない、というのが文化に生きる人ならではだなと
    比較文化とか人類学の卒論に良いらしいのね。

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著者プロフィール

著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年8月2日生まれ。愛媛県新居浜市出身。早稲田大学法学部卒業。劇作家・演出家・エッセイスト・小説家

「2023年 『ヘルメットをかぶった君に会いたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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