ふしぎなイギリス (講談社現代新書)

著者 : 笠原敏彦
  • 講談社 (2015年5月20日発売)
4.07
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  • 本棚登録 :118
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883177

作品紹介

本稿には、2つのテーマがある。メインテーマは、近代合理主義を育み、世界に議会制民主主義などのお手本を示したイギリス人がなぜ、世襲制の君主制を支持するのかという「エニグマ(謎)」を読み解き、グローバル化する世界における国家、社会とは何なのかについて考えることだ。民主主義の機能不全とアイデンティティの問題は今後、各国に共通する悩みとして深まっていくだろう。グローバリゼーションの最先端を行くイギリスの抱える事情は、多くの国にとって他人事ではないはずだ。
 サブテーマは、イギリスとアメリカという「2つのアングロサクソン国家」が主導してきた世界の在り方だ。(中略)
 このサブテーマは一見、メインテーマである「王室を通して見たイギリスという国家、社会」とは別次元の話しに思えるかもしれない。しかし、この2つのテーマは密接につながっている。なぜなら、市場経済と自由な社会を両輪とするグローバリゼーションを含め、20世紀以降の世界の歩みは、英米両国の共同プロジェクト的な側面が強いからである。
 本稿は、イギリスとその王室を通して、グローバル化する世界の一側面を描くことを試みたものだ。グローバル化時代のガバナンス(統治)を考える一つのヒントとなり、同じように立憲君主制を敷く日本にとって少しでも参考になればという思いを込めて。
(はじめにより)

ふしぎなイギリス (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • なるほど勉強になりました

  • ダイアナ妃とサッチャー首相の頃から今までのイギリスの政治、社会の変化のお話。筆者は元欧州総局長。
    章と章の間に挟まれたコラムがなかなか面白い。

  • イギリスという国に今まであまり興味がなかったけれどがぜん面白くなりました。王政と民主主義が〝うまくやる”社会。

  • 衰退をなんとなか食い止めたい、イギリス。

  • イギリスの最新事情が網羅されている。政治、経済、社会、そして王室。

  • 王室ウォッチャーでも何でもない硬派なジャーナリストが、英国に住むうちに見えてきた「王室をキーワードとして読み解く」イギリス評。ダイアナ妃死去、ブレアとブッシュ、ダイヤモンドジュビリーを迎えたエリザベス女王といったあたりの時期を書いているが、サッチャーをはじめとする前時代
    、ウィリアム王子たち次世代まで視野に入れて、こういった捉え方があるのかとなかなか新鮮だった。こういう本が各国バージョンであると、時事ネタを読み解くのに助かるのだが。
    2015年7月新着。

  • なんでイギリスの王室のあれこれに
    日本の報道がこんなに食いつくのだろう、
    と思ったことがこの本を読んだきっかけ。

    そもそも世界情勢に全く疎いので、
    書いてあることに「へえ〜」と感心するばかり。
    イギリスの歴代首相のリストを作って、それを片手に読み進めると尚面白い。
    特に、サッチャー首相時代、
    二人の女性が国を背負っていた事が非常に興味深い。
    サッチャー氏の葬儀にも参列した女王、この二人がどんな話をし、どんな関係を築いていたのかは当人同士でしかわからないが、強い女に萌えます。

    最後に著者は「クオリティ•オブ•ライフ(生活の質)」に関して述べている。
    日本で幸せに暮らすために私たちは
    日本の政治や社会というものをどう動かしていけばいいだろうか。若い世代がもっと政治に関心を持ち、参加していくにはどんな方法があるだろうか。

  • 題名とそのオーラに惹かれて注文中
    期待を込めて★4つで!

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