- 講談社 (2015年9月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784062883368
作品紹介・あらすじ
人はなぜ暴力を振るうのか。人を殺すと眠くなるというのはどういうことなのか。暴力団、関東連合、ヤクザ、暴走族……アウトローたちの取材を重ねてきた著者ならではの暴力論。新時代の暴力としてネット上での言葉の暴力や動画公開が増えている現状、「1980年代型殺人事件」としての「川崎市中学生殺人事件」など、さまざまな角度から、今そこにあるリアルな「暴力」について論ずる。
「人を殺してみたかった」という理由での殺人事件が近年目立つ。さらに、ネット上には「殺す」「死ね」といった言葉が溢れている。そんな「暴力新時代」に、私たちはどう対峙すればよいのか?
著者は、『トラブルなう』や『関東連合』などの著書を手掛け、ツイッター、ニコニコ動画などのネット、テレビでもおなじみの有名編集者である。裏社会や芸能スキャンダルを扱うアウトロー雑誌での様々な取材経験をもとに、我々のすぐそばにある暴力、裏社会のリアルについて、本書は書きだしていく。
著者の経験によると、殺人を犯した人間というのは、トロンとした眠そうな目をしているという。そして、その目は大量殺人者でもある土方歳三の目に似ているらしい。
また、「川崎市中学生殺人事件」を例に、いわゆる「デビュー」が遅い人ほど危険な犯罪を犯しがちである、という「デビュー論」というものを展開する。
さらに、歌舞伎町の最新事情など、街なかでの暴力の実態とともに、思いがけず被害者となってしまった時の対処についてもきわめて具体的なアドバイスも書かれる。
さまざまな角度から暴力と向き合った本書では、言葉の暴力についても言及する。
本書は、暴力を肯定するのではもちろんない。しかし、現実に暴力は多様な形で「在る」訳だからそこから目を背けてはいけない。
今そこにあるリアルな「暴力」に真正面から対峙した一冊である。
みんなの感想まとめ
暴力の実態とその背景を掘り下げた本書は、現代社会における暴力の多様な形態に真正面から向き合っています。著者は自身の取材経験を基に、特にネット上での言葉の暴力や、過去の凶悪事件を例に挙げながら、暴力がど...
感想・レビュー・書評
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SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|
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なんとももやもやというか。
久田さんのツイッターとか、関わる雑誌とか、いろいろ面白いのに、本書はちょっとキレを感じづらかったというか、私が変に高い期待をしてしまったせいかもしれない。
なんかふらふらした感じの文章の流れというか。
たぶん書けないことが多いんだろうな。
ロフトプラスワンとか、オフレコみたいなものの方が面白いのかも。その方が久田さん生き生きとしてそう。(想像)
とはいえ、それでも久田さんの実体験も含めた貴重なエピソードの数々は、1冊まるごと一気に読むというより、何かの合間にちょっとぶつ切りで読むくらいが逆に楽しめる読み方かも。 -
殴られたくないし、殴りたくもない。言われたくないし、言いたくもない。今の世の中予期せぬとんでもない事が、身に降りかかる恐れがあるりますよね。(確かに昔もあったけど・・・・)
自分も含めて、みんな本当にイライラしていませんか。と、いうかイライラ世界に住むようになってしまって、イライラ状態が普通になっていて。どうしたらもっと「ゆっくり」生きられるのかな?心も身体も・・・・・。 -
社会
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暴力に対処するヒントが満載だ.非行少年がデビューする時期が,その後の行動のレベルに大きく影響するという議論が面白かった.ネットでの暴力はこれまでの対処方法とは異なる発想が必要だ.
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暴力にはとにかく近づかないこと。
電車の中でもキレないこと。 -
近年、普通の人が起こす残忍な殺人事件が多い。「人を殺してみたかった」という理由で殺人を実行した名古屋大学生をよく覚えている。
情報社会となり、言葉が軽量化すると、想像力が失われていく。その結果、脳だけが肥大して、身体性を欠いた、衝動的な暴力が横行しているような気がしてならない。
親は子を殺し、子は親を殺し、国家は国民に暴力を振るっている。
栗原康著『現代暴力論』は、国民に対する国家の暴力であり、精神的な暴力が中心である。
本書『生身の暴力論』は、リアルな暴力の方だ。
電車内で暴力沙汰になるのは40台が多いという。また、学生運動を経験している60台との口論は気をつけた方が良い。
人は人を殺めると倦怠感に襲われるらしい。新撰組の土方歳三は、俳優のような端正な顔だが、眠そうな目をしている。 -
暴力についてあれこれ書かれてある。
清原の容貌の変貌は社会人デビューから来たもの
だろうとか。 -
ヤンキー(DQN) の生態、思考回路など参考になる部分はあるが、作者自身がどっぷりと不良サイドのロジックに浸かっているため、更生したヤンキーへの評価やネットへの嫌悪丸出しの文章に首肯出来ない。AKB襲撃事件などの章では被害者の痛みも大変良くわかっているようなので、一種のストックホルム症候群なのではないかと感じる。
弱者への暴力的・陰惨な犯罪の例を挙げて、遅いデビューに違いないと断じているのも気になる。そう思ってるだけで、きちんと裏は取っていないのでは。
「殺すぞ」と言われただけで自分から手を出した事件、ネット上のなりすまし・嫌がらせの犯人はほぼ100%身近にいる人間だという認識、あとがきの逆DV体験などから、片方の意見だけでそちらに与してしまう傾向を感じる。 -
元雑誌編集長の著者が経験や取材をした暴力にまつわることについての話とそれらの考察のようなものが書かれた本。
著者は表現の自由について、何を言ってもいいのだろうけど、それは何を言われてもいい、ということの裏返しだ、と言い、きっとそれはその通りなのだと思う。
著者は過去に雑誌などで実録系の裏社会ものを扱ってきたようで、そのような経験から、「デビュー論」というものを導きだしている。ようは、年がいってから、いきがり始めた奴は痛い目を見る、ということだろうか。その通りなんだろうな、とは思いつつも、基本的には著者の「長年の記者生活での経験」が根拠でありぱっとしない論な気がしないでもない。
単純に裏社会等の話に興味があるのであれば、著者の別の本等を読んだ方が面白いだろうなって感じ。
ただ、この本はどちらかと言えば、実学で、あんまり調子乗ってると痛め見るぞってことを肝にめいじとけってことで、俺はそうした。
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暴力をふるには覚悟がいる。何をされても良いという覚悟がない限り暴言(暴力)をはかない方がいい。「優しくなけば生きていく資格がない」の意味は覚悟があるかないかを問うている。
暴力には「覚悟」がいる。そして優しさが無ければ暴走してしまう。 -
一線を越えたものの目。
その一線の中に戻るためには全てを捨て、全てを変えないといけない。
結局一人で背負えるか、どうか。 -
雑誌編集長として数々の修羅場をくぐってきた著者だけに、暴力という行為の重さや意味を痛いほど理解している印象。尊敬します。今後もついていきます。
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まさかフィリップ・マーロウの台詞が出てくるとは。「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」
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久田将義の作品
