ヒトの本性 なぜ殺し、なぜ助け合うのか (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883443

作品紹介・あらすじ

・なぜ攻撃的なのに、人類は滅ばなかったのか?
・なぜ親が厳しく罰するほど、子どもは暴力的になるのか?
・なぜヒトの選択は合理的ではないのか?
・なぜよい行動に褒美を与えると逆効果なのか?
・なぜ赤ちゃんは「正義の味方」を好むのか?
・なぜあくびは友人や親族ほど伝染するのか?
・なぜ過密状態だと、周りに気を使うのか?
・なぜ1歳児でもおとなの手助けをするのか?

人間は、残酷なサルか、それとも協力・援助するサルなのか。
比較認知科学などの最新知見が明かす驚きの真実をもとに、人間の姿を考える一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 同じ手で傷つけることも助けることもできる。
    それがヒトってものよ。

    仲間はずれにされた時、本当にヒトは傷つくんだね。
    ゾっとしない話だ。
    って解明までされているのにそれがまだやめられない。
    それがヒトってものなのか。

  • なぜ、いじめは絶対悪なのか? なぜ攻撃的なのに、人類は滅びなかったのか? 比較認知科学・認知科学・実験心理学を専攻する著者が、ヒトの本性について、自身の研究成果も含めてこれまでの知見を渉猟し、解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40232772

  • 面白かったし、最後綺麗にまとめられていた。人類自己家畜化って言う説が面白いと思った。攻撃的であったり反社会的な人を排除して、平和的なDNAを残している。正にその通りだと思った。

  • 人間について良く知れた。

  • 【読書マラソンPOPコメント】
    ヒトの本性(川合伸幸) [講談社現代新書]
    この本は最初のページから開いて読むことはしなくてよい。目次を見て興味のあるところから読んでいけばよい。「セサミストリートと語彙能力」、「ヒトは獰猛なサルなのか?」「暴力的なビデオゲームは人を攻撃的にさせるか?」、「美人を見ると好戦的になる?」「自己家畜化仮説」。「悪名高いスタンフォード監獄実験」、「あくびと共感」、「ネットでの炎上といじめのメカニズム」どうだろうか、休憩時間に興味あるトピックを読むだけで面白い。結局人は性善説なのだろうか、性悪説なのだろうか。人はなぜ殺し、なぜ助け合うのかこの本を読んで考えてみてほしい。戦争や犯罪があふれているこの世界で平和へとつながる手がかりになるはずだ。

    ペンネーム“カワ”

  • 広く浅くで、前提となる知識が全くなくても分かりやすい本。
    ヒトの懲罰性についても協力的な態度についてもフラットな姿勢で書かれていて、実験のデータも細かく示してくれたので、話が頭に入りやすかった。
    個人的に印象深かったのが極度に攻撃的なヒトの脳の構造が一般人とは異なっていた点で、構造が異なっている時点で本人の責任じゃないような気もしてくるけれど、こういった人を罰して集団から排除していくことで、社会が穏やかになっていくのであれば、今も自己家畜化の途中なのかもしれないと思った。

  • 広く浅く。肝心の本性については結論が曖昧。

  • 『ヒトの本性 なぜ殺し、なぜ助け合うのか』
    著者:川合伸幸
    発売日:2015年11月19日
    定価:本体760円(税別)
    ISBN:978-4-06-288344-3
    通巻番号:2344
    判型:新書
    ページ数:224ページ
    シリーズ:講談社現代新書

     人間は残酷なサルか、それとも協力するサルか――。「なぜ攻撃的なのに、人類は滅ばなかったのか?」、「なぜヒトの選択は合理的ではないのか?」、「なぜよい行動に褒美を与えると逆効果なのか?」、「なぜ赤ちゃんは「正義の味方」を好むのか?」、「なぜあくびは友人や親族ほど伝染するのか?」、「なぜ過密状態だと、周りに気を使うのか?」……。
     最新知見が明かす驚きの真実!

    ・なぜ攻撃的なのに、人類は滅ばなかったのか?
    ・なぜ親が厳しく罰するほど、子どもは暴力的になるのか?
    ・なぜヒトの選択は合理的ではないのか?
    ・なぜよい行動に褒美を与えると逆効果なのか?
    ・なぜ赤ちゃんは「正義の味方」を好むのか?
    ・なぜあくびは友人や親族ほど伝染するのか?
    ・なぜ過密状態だと、周りに気を使うのか?
    ・なぜ1歳児でもおとなの手助けをするのか?
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210830

    【目次】
    第1章 テレビ・ビデオゲームと暴力
    第2章 暴力を生み出す脳と遺伝子
    第3章 性と攻撃性――男性の暴力、女性の仲間はずれ
    第4章 ヒトはなぜ殺し合って絶滅しなかったのか
    第5章 「身内」と「よそ者」
    第6章 他人を援助するヒト
    第7章 ヒトとは

  • 私達には、言葉にする前に感じ行動する、本能というものがあります。 怒ると暴力を振るなどマイナスの本能も持っていますが、見返りなく人を助けるなどポジティブなものもたくさんあり、それを伸ばしていくことの大切さが理解できます

  • 心理学的な切り口から、幅広い視点で考察されている。スタンフォード監獄実験(ジンバルドーの実験)、ミルグラム服従実験も紹介されていた。男性の暴力性、女性の仲間はずれも興味深い。

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著者プロフィール

名古屋大学大学院情報学研究科教授

「2022年 『認知科学講座2 心と脳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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