- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062883467
作品紹介・あらすじ
普通預金はもったいないのか? 銀行員が勧める金融商品は信用してよいのか? 銀行員が教えてくれないお金の正しい運用法を明らかに
感想・レビュー・書評
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良著。
まえがきの4行目「とんでもない! 銀行員を信じる人になってはいけない」というのが本書のメッセージだ。
とあるとおり、自分の資産は銀行に相談せず、リテラシーを身につけて、自分で考えながら実行すべきとする書。
第一章の「お金の運用、7つのツボ」と第4章の「『普通の人』のための運用の簡便法7つのステップ」、「大人の投資教育で大事な10の考え方」を読むだけでも、十分元が取れると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
投資について真っ当なことが書いてあるように見受けられる。が、結局何が正解かは誰もわからないのでは。著者の言うことが、すべて正しいかどうかは神のみぞ知る。
結局は自分が納得して投資できるかどうかにかかっていると思う。しかしながら、山のようにある投資について書かれた本の中では、本書は説得力もあり納得できる。論旨も一貫性があると思う。お金の多寡にかかわらず運用に興味のある人は一読しておくべき本だと思う。 -
どの本でもよく似たことを言っているが、内容は良い。
長期投資ではリスクが減らないという点は、最初に見たときはよく分からなかったが、同じ株を10年持っている場合と、毎年の年始めに買って年末に売ることを10回繰り返した場合、どちらが高くなるか?と考えるとすんなり理解できた。 -
一般論から離れているところもありますが、多様な目でみるときに必要な一冊。
ドルコスト平均法など。 -
池井戸潤の半沢直樹を地でいくような内容でした。
銀行員ってやつぁ、やっぱり汚ねぇ考えの守銭奴が多いんかな。笑
なんて、思いそうになる内容です。
でも確かに、銀行で給料振り込まれて、生活費そこから引き落としで、住所と名前割り出して、年齢わかってしまったらそこそこにその人の生活環境まるわかりだよね。
下手したら、ATMで下ろす回数やら時間やら、銀行員は金の流れをすべて牛耳ってる中で、資産運用の相談とか!!!笑
それはカモだなぁ。
でも、銀行なら間違いない!って思う心理わかります。
そして、絶対銀行で投資信託買うな!
っていうのも、一度買って体験したのでわかります。わたしは一年くらいで換金して、ほとんどプラマイゼロだったけど、おそらく銀行しか儲ける仕組みないわ。の投資信託でした。
すごいいろんな話聞いてくれて、丁寧に説明、相談までしてくれて、、、そんなカラクリも銀行員は一様に給料がバカ高い。
これをベースに考えたら、わたしのために使った時間はなんらかの見返りとして返ってくることを目指すわけよね。
そもそも時給が高い人間に相談してるだけで、投資のリスク抱えてるよね。笑
そんなふうに思えた一冊でした。
この本読まなくてもいいから、銀行でニーサや投資信託は絶対に買うな!です!
皆さんお見知りおきを! -
・運用するお金の中で、「リスク資産」を持つ「金額」を決める。
この場合、リスク資産を「一年で投資額の3分の1位の大損をするかもしれないが、平均的には銀行預金よりも5%利回りが高く、幸運なら大損の確率と同じ確率で4割ぐらい儲かるかもしれないもの」だと思って.いくら買いたいか金額を決める。
・「リスク資産」に配分したお金を50%TOPIX連動型のETFに、50%を外国株式に連動するインデックスファンドに投資する。商品選択の基準は、最も手数料の安いもの。
銘柄は、本書執筆時点で、
国内株式は「MAXISトピックス上場投信」(コード番号1348)、
外国株式は「ニッセイ外国株式インデックスファンド」または「三井住友・DC全海外株式インデックスファンド」のいずれか
(現時点でより手数料安いのは後者。)
・確定拠出年金とNISAにはリスク資産を集中し、全体の合計で「国内株式)」「外国株式」が50%ずつになればいい。
両口座の利用額で足りない分については、ネット証券の口座で投資する。
・「運用するお金」で「リスク資産」で持たないお金を「無リスク資産」で運用する。
内訳は①しばらく動かさないが絶対に損したくないお金は「個人向け国債・変動金利10年満期型」に
②頻繁に出し入れするお金は自己の預金か証券会社のMRF(マネーリザーブファンド)に配分する。
③但し銀行預金は1人で1個あたり20,000,000円まで -
2015年139冊目。満足度★★★★★ 初心者には難しいところもある(新書なので説明が端折られている)が、内容の非常に濃い一冊
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レビュー省略
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今すぐ投資信託を売りたくなりました。銀行員の給料にしてたまるか!
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初っ端から書いてあるけど、書名の結論としては、「ダメ」とのこと。
どちらかというと、マネー運用はこうしたらいいという話よりも、こういうことはしてはいけないという話が多かった。
まあ、簡単にまとめると、自分のお金のことなんだから人に任せるなということかな。特に、完全にお金の運用を任せるラップ口座はダメだし、一見するとよさそうなバランスファンドもダメらしい(ただ、面倒くさがり屋な自分としては、ドルコスト平均法ぐらいは許してほしいところ)。
顧客の側がリスクについて相談したいなら、運用商品の販売に関わっていないファイナンシャルプランナーの門を叩くべきだとのこと。どこにその門があるのか書かれてなかったけど、あちこちにあるもんなのだろうか。
それと、株を売るタイミングについては、買値を気にするなとのことだ。まあ、自分が買ったときより安くなってたらどうしてももうちょっとあがってからってなるよね。
それにしても、転職回数12回ってすごいな。正直、こういう人のほうが信じられないような気がする(本書にも、自分みたいな経済アナリストも信用してはいけないというようなことが書いてあったけど)。 -
タイトルに関して大雑把に言えば「銀行員は投資家側に有利な営業はしてくれないよ。運用する上で、投信を選ぶ上で大事なのは手数料であって、それは銀行側の利益と相反するものだよ」という内容。あの手この手で手数料を稼ごうとする銀行に強い口調で牙を剥く。
合理性を追求した話には納得できる部分も多かった。
期間や運用する商品のバランスでリスク管理しようとすることは間違っていると説く。
「販売・運用手数料が安いシンプルな投信に許容できる損失を計算して金額を調整することでリスク管理をする」ことが肝要、というようなことを仰っている。
1章と4章が初心者向けで読んでいて面白いけど、正直2~3章は中級者向けでは。そして良くまとまっているとは言い難いかも…
オプション取引や理論株価、為替の金利裁定の話まで触れられるが、かなり飛ばして説明するので中途半端な上にわかりづらくなっていて、しかもずいぶん話を広げたなあという印象。(最終4章でちょっと気にしたのか「話を盛りだくさんにしすぎて読者が持て余す心配がある、反省」みたいなことがちょっと書いてある)
まあ銀行員や証券マンに対しての心構えやインデックス投信の良さなど話のコア部分に関しては概ね良い内容で非常に同意できる。
ただなにぶん話が広がりすぎてわかりづらいことや、テクニカル分析や運用報酬への批判は正直「屁理屈じゃね?」と思われる内容だったり、金利裁定の式を説明する本文では明らかに誤植(ただでさえ初心者にはわかりづらいのに説明に対応する文字式が間違ってるんですよ…)があったりしたので惜しいところ。
個人的に2章のまとめ(おまけ?)部分での話が興味深かったので以下引用してメモして終わり。
【金融工学も行動ファイナンスも、新しい理論の出現当初は、これを金融市場での運用やトレーディングに応用して儲けることができないか、というストレートで真面目な応用を試みられることがあったのだが、その後、「競争的な市場の世界にあっては、特定の理論で儲け続けることは簡単ではない」という当たり前の事実が知られるようになり、こうした応用は下火になった。
代わって登場したのが、投資理論の金融マーケティングへの応用だ。たとえば、金融工学は、複雑な条件の仕組み商品を作り、実質的な手数料を見えにくくすると共に、顧客が魅力的だと誤認しやすい商品の設計に使われている。】 -
銀行員の実態とそれを踏まえた上でどんな付き合い方をすればいいのかを説いた本。
騙されそうになったら、正しい知識を武器にして戦えばいい。
できれば付き合わない方がいいが、そうもいかないので実態を正しく理解し、こういう事情がありそうだなとそれとなーく匂わせて本音を誘って交渉するといいかもしれません。 -
・手数料の低い投信が正義
・インデックスファンド〉アクティブファンド
・テクニカル分析は不要 -
銀行で買ってもいい運用商品は個人向け国債変動10年のみ
ドルコスト平均法は有利ではない
ドルコスト平均法が「悪い」とはいっていない
毎月分配型ファンドは買ってはいけない
手数料が高い 毎月の分配金を複利で運用すべし
アクティブファンドは買ってはいけない
手数料が高い 過去の成績がよくても未来の成績がいいとは限らない -
「ところが、銀行には、この「お金がない」という言い訳が通用しない。」
証券アナリストの知識を前提に話をしている。なので、内容は高度である。分かりやすく説明しようとしているが、前提知識がなければ突飛な考えにも思えるだろう。
私は、ドルコスト平均法の否定、長期投資の否定については疑問を呈する。他の、著者の考えには基本的に賛同する。TOPIX連動ETFと個人向け国債変動10年を勧めいている点についても同意する。
金融に携わる人、現に投資している人には必読の本であろう。 -
本書タイトルにある問いに対する回答は「とんでもない!銀行員を信じるような人になってはいけない」と、まえがきの3行目にすでに書いてあります(笑)
それでお終いというのではなく、内容はどう適切に銀行を利用していくべきか具体的な方法と資産運用についての真実について深く掘り下げていきます。
1〜3章では銀行員による資産相談がなぜだめなのか?銀行員ですらお金の専門家と呼ぶにはお粗末な知識(これは銀行で販売されている金融商品がボッタクリばかりなので仕方ないかも)でしかないこと。
正しい銀行との付き合い方について論破しています。
4章ではじめて投資や資産運用についての話に向かいます。
相変わらずの山崎節で読んでいて爽快なのですが、途中で投資についての基礎知識が乏しいとついていくのが難しい…かもしれません。
それでも読んでいれば大切な要点は見えてくるでしょうし、これ一冊ですべて網羅しているわけでもないでしょう。
新著を確認するだけで読みたいと思える投資関連の著者は橘玲さんと山崎元さんくらいかな。
なんとなく痛快な山崎節を読んで確認したいがために新著を手にしている気がする。
さてさて銀行に対して辛口な本書ですが、実は一番読ませたい読者は銀行員だったりします。(あとがき)
現行の銀行ビジネスは手数料重視で顧客の資産を何回転もさせて顧客から銀行への資金移動をしている。
金融の最先端を行く米国では、投資信託などは低コストゆえに利益も少ないのですが長期投資してもらい顧客の資産も増やしていくことで顧客とのWin-Winな関係を築いていくビジネスです。
日本で資産運用を相談しようものなら、販売手数料も高く保有コストも高い。
回転売買を推奨することで顧客の資産は搾り取られていくようにしか見えません。
最近の流行として米国では銀行員などの専門家ではなくロボアドバイザーを活用して低コストな資産相談で顧客獲得をしています。
日本もすべて米国に追従しろ!とまでは言いませんが正当な対価としての金融サービスをしていくべきなのでは…と考えさせてくれる内容でした。
究極的には最低限のマネー知識については銀行員などの「他人」ではなく「自分」で考えていくべきでしょう。 -
誰かの言うことを鵜呑みにすることが、カモにされる一番の要因であることがよくわかります。
「7つのステップ」だけでも理解できれば、休日に銀行の無料相談会に出かけたり、リボ払いでボーナスポイントを貰おうとするような迂闊なことはしなくなるはずです。 -
2016年2月新着
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目からうろこ。もっと早く知っていれば、、、
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338.18||Ya