- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062883566
感想・レビュー・書評
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文学といいながら、いわゆるエンタメ(ミステリやらSFやら)にまで踏み込んだ内容で、とても読み応えあり。最初に書かれているように、純文学も一つのジャンルと考えての論考で、こういう切り口も断然アリだと思えた。どちらが優れているかっていう不毛なやり取りよりも、どちらも同列に扱う方が、寧ろ双方に対するリスペクトの証左とも思えるし。何よりも、ジャンル横断的に重要作家が網羅されているのも見どころ。読書ガイドとしても高品質な側面を持つ。他の著作:ニッポンの思想も手に取りたくなりました。
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20180115
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最近小説はSFしか読まなくなってたけど(SFだけでも読まなきゃいけないものがまだまだあるという焦燥!)、「ニッポンの文学」は少年時代にSFに熱を入れつつもあらゆる「文学」を縦断してきた佐々木敦先生による完膚なきまでのブックガイドになっていて
あえて避けていた新本格ミステリなどあらゆる小説がめちゃくちゃ読みたくなってしまい、むしろ「ニッポンの文学」読むんじゃなかった、という後悔の念さえ覚えるほどの「熱」があった。これは「ニッポンの思想」や「ニッポンの音楽」でも感じなかった、思い入れのような何かだ、きっと。
(Twitterより) -
朝日の書評?に上げられてたから読んだんだけど、おもしろかったー。
春樹の登場を栗本薫などの流れにおいてるのもなるほどー、と。どうも栗本薫取り上げられてるの、あんま見たことなかったんでね・・・。
著者のブンガク?愛があふれてて、この本読みたい!て気にさせられるのがいっぱい。今まで名前は知ってたけども、なんかイメージだけで敬遠してた人もいっぱい紹介されてたので、蒙をひらかさせた気分。ひとつひとつ読んでいこうと思う。