ジャニーズと日本 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2016年12月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784062884020

作品紹介・あらすじ

ジャニーズ事務所が創始されたのは一九六二年。すでに五〇年以上の年月が経っている。ジャニーズは、その長い歴史のなかで、多くの魅力的な男性アイドルを輩出してきた。戦後日本の芸能史を通じて、つねにアイドル事務所のトップとして君臨しているのがジャニーズに他ならない。なぜこれほどまでに、ジャニーズに日本人は心をつかまれてしまっているのだろうか。新たな切り口で読み解く戦後アイドル論。


ジャニーズとは何なのか?
どうして日本人はこれほどまで、ジャニーズタレントに魅せられてきたのか?

ジャニ―喜多川氏が日本で芸能を志したのは、終戦後すぐ。
「ジャニ―喜多川」とは、芸名ではなく本名であり、彼は正真正銘のアメリカ人。時代をつかむタレントを数々生み出してきました。
ですが、アイドル冬の時代が90年代初頭に訪れます。そこで、新たな装いでこれまでのアイドル性を打破してできてたのが、SMAP。

本書は、ジャニーズがどんな音楽を生み出し、人気を博していったのかを時代ごとに丹念に追い、戦後の大衆文化史を読みなおします。

ここで詳しくは語れませんが、SMAPは解散してもしなくても、SMAPであり続けてほしい。そんな願いが込められた一冊です。

みんなの感想まとめ

戦後日本のアイドル文化を深く掘り下げた本書は、ジャニーズ事務所の歴史やその影響力を新たな視点から探求しています。特に、SMAPや嵐などの人気グループの背後にある苦労や大義名分についての考察は、多くの読...

感想・レビュー・書評

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  • 『そうだっんだ?!』と目から鱗な内容でした。特にSMAP!苦労性だとは思いませんでした。嵐は、いじめを無くすという大義名分があったとのこと。そうだっんだ?!ご一読下さい。

  • ふむ

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689733

  • ジャニ研!を読んだ後に、こちらを読みました。
    前者は鼎談でジャニーズの音楽性やコマーシャルとの関わりなど様々な話題に触れているとしたら、後者は世の中の関心や所属アイドルの変遷について、ジャニー氏のエンターテイメントの考え方を軸に時代を追って解説がされています。
    良くも悪くもジャニー氏が事務所の船頭であったことがよくわかりました。また、アイドルというコンテンツを消費してきた私たちの態度についても考えさせられました。興味深く読みました。

  • 767-Y
    閲覧新書

  • (01)
    戦後日本の芸能史を標榜し、特に初代ジャニーズ以来、半世紀以上を経たジャニー喜多川が率いる事務所が目指してきたエンターテイメントの紆余曲折が総覧できる。紆余曲折と言っても著者がジャニーズにみた一貫性は、先行するアメリカ仕込み(*02)の音楽、ダンス、コメディなどが占領国ないしは同盟国としての日本にどのように受容させ、その際に、ジャニーズの興業と所属タレントたちの属性がどのように設定され直してきたかという点にある。
    フォーリーブス、たのきんトリオ、少年隊、シブがき隊といった懐かしいグループも歌謡史の中に位置付けられ、ジャズ、ロック、GS、ディスコ、クラブ、ヒップホップとといった音楽や音楽文化(*03)をめぐって、所属の各グループや各タレントの展開が描かれており、面白い。

    (02)
    ジャニーズのとった全人的な教育機能、人材養成や能力開発についても触れられており、単にアメリカナイズされた個人主義や商業主義というだけでなく、喜多川の父がアメリカで布教していた密教の修行を思わせるような機関として、ジャニーズのやや仄暗い部分(*04)が浮かび上がる。

    (03)
    パクりとまでは著者は言わないが、70年代、80年代からジャンルを共にする音楽文化の中での引用の流行はあり、ジャニーズの楽曲にもそうした先行する類例があったとを分析している。また、90年代の渋谷のレコ村やクラブシーンは、そうした引用合戦の延長にあったことも的確に指摘している。

    (04)
    ジャニーズが宝塚に範をとっていたことも説得的に記されているが、ジェンダーの問題に深くは踏み込んでいない。ただ、キャラ的な奇妙なネジくれ、関西への執着など倒錯的なイメージについては言及されている。おそらく、その倒錯は、ジャニーズ事務所側のプロモーションの問題であると同時に、イメージを消費する「国民」側の問題でもあっただろう。

  • あなたの知らないジャニーズの歴史がここに。

    ジャニーズが何を求めてきたのか。何を表現しようとしてきたのか。そのすべてはわからないけれど、ジャニー喜多川氏のルーツがアメリカにあることからのアメリカ的なショービジネス志向やジャポニズムは、説明を受けるとなるほどと思うことも。

    この本が出た後にジャニーズ事務所は大きな変化があった。今も激動している。ここからが正念場なのでは、と思う。

  • 最後まで読めばちゃんと面白い
    ジャニヲタが読む本ではなく、日本の歴史の本である

  • タイトルとしてはちょっと大袈裟。
    社会全体ではなく、主に日本における音楽の風潮と結び付けて論じている。
    作者かなりニノが好きみたい。

  • 1962年にジャニーズ事務所を創設したジャニー喜多川氏の死去が大きく報じられ,同社の内幕がクローズアップされる昨今,ジャニーズファンならずとも手にとってしまいたくなる一冊。ジャニーズが照らしてきた戦後日本の芸能史を堪能してみませんか。

  • ジャニー喜多川は日系2世だとは知らなかった。両親とも日本人だが。

  • アメリカのショービジネス、音楽シーンと文化への造詣を下敷きに、ジャニーズを論じた良書。

    私はジャニーズになんの思い入れもない、すでに空気としてあった人間だ。

    そんな自分がジャニーズを通して、戦後日本の音楽文化を肌で感じることができた。

    キーワードは、自我、解放、民主主義。

    ジャニー喜多川の哲学に感銘した。

  • あんまり、興味ない分野かも

  • ジャニー氏のアメリカ的ルーツからジャニーズにおける「王道」が定義づけられているのがおもしろい。Johnny's WorldとかABC座のトンチキさが理解できたような気になれるよ!☆
    が、筆者はSMAPに思い入れがあるのでしょう、(2016年12月刊でまだ三人の退所も決まっていない頃)後半はそんな「王道」ではないからこそ最初で最後の「国民的」アイドルになった彼らの処遇についての私怨がにじみでててもったいないと感じた。

  • SMAPさんの世界にひとつだけの花、triangleのあたりは大変共感。おおきなものを背負わされた。もっと、何となく、好きな人は好きでいていいみたいなまったりとした存在だったのに。
    解き放たれて、良かったのかもしれない。まだ、40代。まだまだいける。頑張れ。

    KANSHAして華麗なる逆襲を、という最後のセリフは粋だね。

    音楽についての解説は良くわからず。
    決してジャニーズタレントを非難しない姿勢は良かった。

  • 文化としてジャニーズのあり方を、
    創設から現代まで描いた一冊。

    なかなか難しいけど、
    詳しく色々書いてあったよ

  • 「手の届かないスター」ではなくて「身近で等身大のアイドル 」。さらには平成不況時代に、一緒に"がんばりましょう"と語りかけてくれる「国民的アイドル」。時代の変遷に伴って人々がテレビに求めるものも変わってきて、そうした中で色々苦労したり試行錯誤したりしながら、オンリーワンな地位を築いてきた存在。

    SMAPについてそういった見方をしている点は、同じ時期に出版された他のSMAP本に同じですが、ジャニーズ全体を語る対象としている点と、その際に「日系アメリカ人であるジャニー喜多川という人が目指しているもの」を捉えようとしている視点、そして音楽好きである著者の矢野さんならではの楽曲に対する考察、このへんが特徴的。

    ◼️SMAPの「身近さ」については、「自由でカジュアルなクラブカルチャー」「飾らないリアルな自我」といったキーワードで説明している。
    どちらも、ジャニーズらしくないともいえばらしくない。というのもジャニー喜多川がそれまで志向し実現してきたのは、日常からかけ離れた恍惚とファンタジーの虚構の世界であり、自我の表現なんていらない(その意味ではアーティストである必要はない)、それを提供できるエンターテイナーであれ、という方向性だったからだ。
    でも、じゃあSMAPは異端で、ジャニーズの本流と対立関係にあるとか、そんな単純な話でもない。昨今のメディア報道では強権的な印象もあるジャニーズ事務所だが、この本によれば少年たちの育成面においては、何が下手でも、美男子じゃなくても、ピュアでさえあればいい、誰しも磨けば光る個性がある、とかジャニーさんもいいこと言っている。
    こういう姿勢も含めて、ジャニーズとは、ジャニー喜多川という人は、戦後の日本にアメリカのショービズのみならず自由と平等と個性の尊重、つまり民主主義を教えにきた、そういう存在なのだ。と矢野さんは言っている。

    ◼️また、「がんばりましょう」「オリジナルスマイル」などの楽曲が、発表時の意図やら作詞・作曲者の思いやらとは関係なく、震災などのきっかけで応援歌として蘇り、再び歌われる様子などをとりあげ、これこそポピュラー音楽の醍醐味だよね~と言っているところも面白い。「世界にひとつだけの花」や「Triangle」なんかは、もちろん良い曲だけど、正直仰々しくて戸惑うわ、と言っているところも共感した。

    ◼️他にも、ジャニーズ事務所の歴史を音楽面から解説している点は、あまり類似の本がなく貴重なのでは(確認したわけではないけど、そういう評判だ)。取り上げられる楽曲を知らなかったり、使われる音楽用語を聞いてもピンと来なかったりするので、じゅうぶん理解できたとは言えないが、「機会があればそういう耳で聴いてみよう」と思えたという意味では楽しめた。

  • 2017.05.02

  • なかなか。
    ジャニーズ事務所の歴史が知りたくて読んでみた。
    ジャニー喜多川さんはアメリカ人だったんだ。
    宝塚に影響を受け、メンバーの教育に力を入れているとか。
    アメリカと日本の良いとこどり、柔軟な対応が今につながっているのか。
    まだ、お元気らしいが、高齢でもあり、次世代でどうなるかが難しいそう。

  • 芸能界裏話ではありません。ジャニーズの歴史概論という感じ。

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著者プロフィール

1983年、東京都生まれ。国語教員として中高一貫校に勤務するかたわら、文芸・音楽を中心に批評活動をおこなっている。2014年「自分ならざる者を精一杯に生きる──町田康論」で第57回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。著書に『学校するからだ』(晶文社)、『今日よりもマシな明日 文学芸能論』(講談社)、『コミックソングがJ-POP を作った』(P-VINE)、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)などがある。

「2025年 『「国語」と出会いなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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