アメリカ帝国の終焉 勃興するアジアと多極化世界 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884136

作品紹介・あらすじ

世界を徘徊するポピュリズムとテロリズムという二匹の妖怪。ブレグジット、トランプ・ショック、その次は?

アメリカ大衆の反逆、泥沼化する中東、勃興するアジア型資本主義――、これが多極化世界の新しい見取り図だ!

世界最大の自動車生産都市として栄華を誇ったアメリカ・デトロイトの荒廃が示す、「ものづくり資本主義」から「金融証券資本主義」への変貌。首都ワシントンの職業政治家、ウォール街への大衆の反逆。

アフガニスタン、イラク、そしてシリアと、中東でつづけられる「もっとも長い戦争」の裏で進む、アメリカの「軍産官複合体」国家化。

その一方で、インドネシア・ジャカルタや中国・寧夏の喧噪が示す、欧米型とは異なる新興アジア型資本主義の興隆。

米欧日などの先進国から、中国やインドなど新興国への主軸転換、南北が逆転しつつある、新しいグローバリズムを、北海道・十勝をはじめとした、日本の地方の中小企業はどう生き抜こうとしているのか。

トランプ・ショック以後の、「同盟の作法」を、長年、国際政治を追跡してきた著者が描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・図書館の新書アラートで、大学の図書館にあったので。

    【期待したもの】
    ・田中宇さんの多極化ばなしとどこまでシンクロするかな〜?

    【要約】


    【ノート】
    ・カナダに学べ、と、アジア圏での人口/空間ボーナスに乗っかれと主張してる。

    【目次】

  • 近未来をさぐる連読は国際関係に分け入り、米国の混乱と没落、その一方で勃興するアジアとりわけ中国を評価する一冊を読了。
    方向としては間違っていないように見えますが、昨年1月に刊行されたとはいえ北朝鮮というリスクが一顧だにされていないところに、砂上の楼閣の論理に思えてなりません。

  • 読者を置いておいて自分に酔っている。

  • センセレーションな表題、並べられた悲観的なテーマ。それなりに全体を貫いているかの様に見えるが、世の中の風景の一断面を強引に切り取って一部をクローズアップしているとしか思えない。
    個別テーマを読んでも何処かで聞いたことがある考察のようにも思え、根拠となるデータもあまり見えない。
    アメリカが今後の現実世界で世界支配を強化していくとは誰も思わないだろうが、本書で言うようにそう簡単にアメリカ帝国の終焉は来ないのではないだろうかと思った。読後感はちょっと「がっかり」。

    2017年4月読了。

  • 319||Sh

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著者プロフィール

進藤 榮一(シンドウ エイイチ):1939年生まれ。京都大学法学部卒業。同大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。筑波大学名誉教授、アジア連合大学院機構理事長。専門はアメリカ外交、国際政治経済学。『現代アメリカ外交序説』で吉田茂賞受賞。著書『敗戦の逆説』『東アジア共同体をどうつくるか』(以上、ちくま新書)、『アジア力の世紀』(岩波新書)、『アメリカ帝国の終焉』(講談社現代新書)など。

「2022年 『日本の戦略力 同盟の流儀とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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