- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062884211
作品紹介・あらすじ
胃袋がちぎれるような毎日を送る企業人必読!
〈知の巨人〉が、ビジネスパーソンに送る、知力と人間力を高める驚きの講義!
・旧日本陸軍マニュアルに学ぶ仕事術
・世界のエリートの思考法を理解するための宗教入門
・論理の崩れを見抜く力をいかに鍛えるか
・地政学を知ることで、激動する国際情勢がわかる
・資本主義という世の中のカラクリをつかむ
・これだけは知っておきたい日本近現代史
・エリートの数学力低下という危機
・本をいかに選び、いかに読むか……
会社の内外を生き抜くために欠かせないほんとうの教養とは?
組織論から宗教学の基本まで、知の巨人が総合知を伝授!
「私は『教養のための教養』という類いの教養主義には反対だ。教養は、直接もしくは間接に、仕事や生活と結びつかなくてはならないと思っている。私自身が過去に教養関連で出したのはほとんどが、『間接に』役立つ、哲学、神学、マルクス経済学、歴史学などの本だった。今回は、『直接に』役立つ本を作ってみようと思った」
「ビジネスパーソンは、激しい競争のなかで生きている。この現実を踏まえたうえで、教養について考えてみた。誰も公言はしないが、組織のなかで生き残るためには『狡さ』が必要だ。例えば、本書のなかでも強調しているのが、独断専行だ。一般には独断専行は、旧大日本帝国の悪弊で、組織の病理であると断罪されている。しかし、実際、官庁でも民間企業でも、仕事で評価される人は、独断専行の使い方をよく心得ている。ただし、状況判断をせずに独断専行をすると、過剰な責任を追及されるリスクがある。落とし穴に落ちないように注意しつつ、上手に立ち回る方法についても本書ではかなり踏み込んで書いた」--(「まえがき」より)
感想・レビュー・書評
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ビジネスパーソンに必要な「教養」とはどういったものか、というのを佐藤氏独特の視点と経験で伝える良書。
佐藤氏の書籍は大抵そうなのだけれど、まとめとか、結びの章にいい話が載っていることが多いがこの本もまたそうだった。
組織で生き残るコツは、中間管理職だったら、上司については、絶対に逆らってはいけないということ(中略)しかし、上司は選べません。ではどうするか。それは、斜め上に友だちを作っておくといい。
これは非常に示唆に富んだ、かつ有用な至言であると思う。 -
●読んで得たもの
ビジネスパーソンに必要な教養とは何か
●感想
書かれていることをすべて身につけるのは至難の業。
自分で必要と思える「章」を少しずつ修得するのは可能と思える。
各章に文献が記されていて参考になった。 -
仕事とは、一言でいえば時間を換金する行為だと思う。
やりがいとか、働きがいとか言われるけど、それらは付帯物であって本質ではないはずだ。
仕事をしていれば能力が上がるのか。
確かに、従事する特定の仕事に対するスキルは身に着く。
しかし、仕事全般に対する普遍的なスキルは身に着くのだろうか?
個人的には、日本語の読み書きが正しくできる基礎代謝が出来ていない人が多いと感じる。
しかし、そういった基礎の部分は、もっはや仕事で身に着けることはできない。
本書の第一章は「独断専行」について書かれている。
旧日本陸軍のマニュアル「作戦要務令」をテキストに、必要な独断専行について作者が解説する。
宗教学、論理学、地政学、資本主義、近現代史、数学をビジネスパーソンの基礎体力に必要として、その勉強法について筆者が語る。
仕事をしていない間の時間の使い方が重要なのではないかと、最近特に思う。
あなたにとって必要なスキルはなんですか? -
作戦要務令 国会図書館デジタルコレクション 第2部で撤退について項目が割かれている
ソ連の懲罰部隊 ドイツ軍の捕虜に鳴って戻ってきた人、政治犯、刑事犯 最前線に送られた 満州にソ連軍が入ってきた時、暴行略奪でひどい目にあったが、2週間立ったら軍紀が改まった これははじめ懲罰部隊だったから
自分が出す文書に年号と通番をいれると、後でどういう意思決定が行われたかという検証ができる
ふしぎなキリスト教
プロスタンティズム カルバン派 人は生まれたときから、救われた人は選ばれていて、天国のノートに名前が載っていると考える
世界の共同主観的存在構造 廣松渉
さまざまな宗教を受け入れるのを宗教混合 シンクレチズムという
もし日本が日韓併合後、朝鮮神宮の祭神をアマテラスとしないで、韓国神話の建国の祖である檀君にしていたら、流れがかわっていたかもしれない
氷川神社は天照信仰でなく、須佐之男、大国主信仰
地上は天照 闇の世界は須佐之男と大国主
シリア ロシアと同じ正教
ウクライナのユニエイト 見た目は正教、しかし実質はカトリック
論理トレーニング 101
論理トレーニング 接続詞を入れる
出口王仁三郎のひ孫 出口汪
矛盾、対立、差異の関係性をきれいに整理したのがヘーゲル
論理的に考え書く力 芳沢光雄
コミュニケーションの核は英語力でなく、論理力
澤田昭 論文の書き方 講談社学術文庫
ヘーゲル 海と川は人びとを近づけ、山は人びとを遠ざける
トルコ イスラム国からの石油を受け入れていた、北キプロスを通じての送金、イスラム国に人や物を送り出す
トルコのイスラム国への攻撃 クルド人居住地域
自分が欲するように世界を理解するよな態度こそ反知性主義
ふしぎなイギリス 講談社現代新書 笠原敏彦
会津に関しては新政府は埋葬すら射止めないという扱い 維新政府は東北を失うことは危険だと思ったので、ナンバースクールの二高は仙台に設置、第2師団も大阪や京都でなく仙台。明治以来、政府は東北を優遇。ところが京城、台北に帝大があったにもかかわらず沖縄には高校すらなかった
学力の経済学 中室牧子
0-6歳の就学前教育でお金をかけるとリターンが大きい
モンテッソーリ教育
ファミリアが白金台 保育園 月18-23万
リッケルト 認識の対象 岩波文庫
ハーバマス 認識と関心 未来社
謎とき日本近現代史 講談社現代新書 野島博之
戦争の日本近現代史 加藤陽子
新体系中学数学の教科書
新体系高校数学の教科書 ブルーバックス 芳沢光雄
ブックレビュー
詐欺師入門 -
タイトルにもあるように、社会人に必要な教養について、です。
たしかにビジネスパーソンが参考になりそうな内容でした。
といってもよくあるハウツー本じゃないので(”ハウツー”なら教養じゃないしね。)、社会人ですらない私でもとっても面白く読みました。
ざっくり内容をまとめると、宗教、地理、歴史、経済、論理学、数学は必要だよー、て感じ。
この人の本を読むといつも、もっと勉強しなきゃなー…って思わされる。
読んだ時だけね。 -
戦前、神社で頭を下げるのは異教の神に頭をさげるということで、カトリック系の暁星中学と上智大学は靖国神社参拝を拒否した。軍部がかんかんになって、日本のカトリック教会は震えあがって、神社参拝を可能かどうかバチカンに伺いを立てた。バチカンからは、民族の週刊だから可能であるという回答が返ってきたが、戦前の陸軍はへそを曲げ、暁星と上智には軍事教練の教官を送らなかった。そのため、他の大学の学生は軍事教練に合格しあら兵役免除があるのに、暁星と上智の学生は兵役免除が認められなかった。そのあと、戦争がはじまると他の大学の免除も段階的に変わってくるが、戦前、上智に入学するということは戦争に連れていかれることを意味していたので、非常にリスクだった。
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読了。勉強になった。この本より先に進まないけないのに、なかなかできない。
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講演会というか、勉強会のような席で語られた内容をまとめた本
のようです。
とは言っても非常にレベルの高い内容が語られていて、普通のビジネス
パーソンには付いていけないのでは?と思ってしまった。
かく言う私も付いていけない部分があったのは確かです。
しかし、全てではないが所々に興味を引く内容が語られていて、その部分を
読むだけでも非常に勉強になります。