タロットの秘密 (講談社現代新書)

  • 講談社
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本棚登録 : 344
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884242

作品紹介・あらすじ

タロットカードは、なぜ謎めいた存在になったのか。最新の研究成果を盛り込み、タロットカードが占いのために使われるようになった歴史や背景を解明する。また、絵の図像の文化的背景から、「鏡リュウジ流」解釈までを丁寧に解説し、具体的な占い方までを紹介。これ一冊で、タロットのすべてがわかる。タロットはもちろんのこと、西洋魔術やオカルト、ユング心理学に興味を持つすべての人、必携の本格的入門書。


タロットカードは、なぜ謎めいた存在になったのか。
最新の研究成果を盛り込み、タロットカードが占いのために使われるようになった歴史や背景を解明する。また、絵の図像の文化的背景から、「鏡リュウジ流」解釈までを丁寧に解説し、具体的な占い方までを紹介。
これ一冊で、タロットのすべてがわかる。
タロットはもちろんのこと、西洋魔術やオカルト、ユング心理学に興味を持つすべての人、必携の本格的入門書。

感想・レビュー・書評

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  •  タロットについて概略的なことが知りたかったので、この本を手に取りましたが、面白かったですし、ためになりました。
     第一人者である著者が、所詮はタロットだから当たる方が不自然でしょ?と言っていることに好感がもてる。そんなタロットがどのような形で神格化されてきたか。そして、いまなお支持され、著者自身も占いというより、自身を知る手がかりのツールとしてどう活用するか?が書かれていて、ますますタロットに興味がわきました。
     タロット占いに懐疑的な人も。興味がある人も是非ご一読を。

  • タロットのルーツや歴史的背景についてのおおまかなレビューがまとめられています。
    歴史的背景について、興味を持ったのでとっかかりとして読むには最適でした。

  • タロットの起源やその歴史を繙いた本書は大変興味深い内容でした。占いツールとしては歴史が浅いタロットは元は貴族のカード遊戯として使われていて、印刷技術が生まれてから庶民にも広がったこと、また1781年にジェブランが出版した本によってタロットはエジプト起源の秘教的なものであると巷間に流布したこと。この時代のヨーロッパではエジプトが神秘的な土地として憧憬を集めていたのも面白い事実だなと思いました。時代は下り、若者文化やユング心理学と結び付き、果てはフェミニズムやLGBTに至るまで包括されていく様はタロットカードの底知れぬ魅力の発露のように感じます。後半にはタロットカードの解説や占い方まで記載。タロットを知りたい方への素敵な入門書。

  • 「メディア占いの鏡リュウジさん」とは少し違う、歴史的な視点でタロットを紐解く1冊。ロマンたっぷりのタロット伝承を、実証面からある意味切り崩していく。結論として、占いカードとしてのタロットの歴史は浅いことが明らかになる。けれど、それはタロットの魅力を損うものではないだろう。むしろ深みが増したように思う。特に、セルフカウンセリングツールとしてのタロットについては、より深く知りたいという関心が湧いた。

  • タロットそのものの説明というより、鏡さんの解釈や説明が良かった〜〜文中で仰っていたように、占いってロジカルな側面とフィーリングの側面があると思うけど、この本はタロットのロジカルな部分の説明に比重を置いている。

    カードの解釈や説明が面白かった!好きなカードが増えた気がする。
    難しくて分からないところも多かったけど、タロットの歴史もさーと眺められて、その幅広さ?に驚いた。誤読で発展してきたのを生命に準えているのはふふふとなった。

  • 記録し忘れたので正確ではないけれど2022年の2月中には読んだはず。タロットカードに興味を持って読んだ。タロットの歴史について学べて面白かったし、鏡さんが正位置・逆位置の解釈をとらない理由もわかってよかった。タロットを始めてみようかなと思って読んだけれど、占い結果に一喜一憂してしまいそうで、手を出すのを控えている。

  • 現実と精神世界的なもののバランスの取り方がうまいと思う。タロットの歴史的な視点を織り込みながら、後半ではカードの意味にも触れるが、特に大アルカナについては断定的な意味を付与させすぎないようにしてあるのがおもしろい。思考の幅を広げてくれる。カードを凝り固まった視点で見そうになった時、頭を解してくれそう。手元に置いておきたい。

  • 読みやすい。初心者向け。

  • タロットの図像学が、他の本になくスッと入ってきて、時代の背景と共に解説されているからか、個人的にはタロットの図像が分かりやすかった。一枚一枚の性格が少し掴めた感じだ。途中で間違ってこの絵になったのかも?みたいなところもあって、それが広まってしまったの?というところも面白い。歴史は、ちんぷんかんぷんだったけど、何度も読み返して勉強したくなる。

  • タロット占い勉強中の私にとって歴史の教科書。
    流れが書いてあるのがとても助かる。
    タロットやってる人は一読して損はない感じ。
    けして面白い本ではないけれど、私にとっては教科書だからなぁ。

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著者プロフィール

占星術研究家、翻訳家。1968年京都府生まれ。国際基督教大学卒業、同大学院修士課程修了(比較文化)。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事。著書に『タロットの秘密』(講談社現代新書)など。

「2022年 『ディズニーヴィランズ タロット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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