未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884310

感想・レビュー・書評

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  • 産経新聞社論説委員、河合雅司さん累計75万部未来の年表シリーズを読了。人口減少をデーターを基に悲観的に予想。

  • 国連の定義では65歳以上人口21%超を高齢社会と言うらしいが、日本は2015年時点で27%で既に超高齢社会。そして16年後の2036年には33.3%で3人に1人が65歳以上と推計されているのだそう。今後益々増えそうな自然災害時やあってはならないが有事の際の自衛隊、それに消防士、等はどうしても若い力が必要だが若者の数がこのままどんどん減って行ったら?日本人が減って足りない労働力を外国人に頼らざるを得ないとしても場所によっては外国人の方が多いエリアも生まれかねない?等々多くの不都合な予測。少子化、高齢化問題はまさに世代を超えて大きな構想の元取組むべき大変な課題だ。

  • これは2017年に書かれている本だが、現在この本に書かれている2020年に突入した。
    そして山場とされている2042年がもう目の前。

    考えれば考えるほどヤバイとは思うけれども
    企業もこのスピードに追いつけているのだろうか。

    最初の方は本当にこの年はこんなことになってヤバイとツラツラ数字を用いて解説されていて
    不安を煽らせる(警鐘してくださってる)が
    後半はこの困難をどのように立ち向かうか案が出されている。

    中でも24時間365日営業というものを無くすというのが一番合理的なのではないかと思った。

    働く人は大抵この少子高齢化問題をみんな抱えているはずなので、どのように様々な企業や政府が取り組むのか気になるところ。

  • データを基に赤裸々に語られた日本の未来。

    そこには驚愕の事実が示されていた。

    結婚し、1人の子供を授かった。

    しかし、2人目を産み育てる事はしなかった。

    それはすなわち愛する1人娘に私と妻の老後を背負わせる事。

    団塊ジュニアと言われる最後の世代に生まれ、日本が世界で初めて直面する危機に生きていく世代。

    著者が巻末に示した-未来を担う君たちへ-は今の時代を生きている我々が未来を創る若者に伝えていかなければいけない事。

    それが責務であると理解出来た。

    説明
    商品の説明
    日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか? 第1部では「人口減少カレンダー」とし、2017年から2065年頃まで、いったい何が起こるのかを、時系列に沿って、かつ体系的に示した。第2部では、第1部で取り上げた問題への対策を「10の処方箋」として、なるべく具体的に提示した。本書は、これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書となる。


    日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか?
    人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。

    書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。

    本書が、その画期的な役目を担おう。
    第1部は「人口減少カレンダー」とし、年代順に何が起こるのかを時系列に沿って、かつ体系的に示した。未来の現実をデータで示した「基礎編」である。第2部では、第1部で取り上げた問題への対策を「10の処方箋」として提示した。こちらは、全国の公務員・政策決定者にも向けた「応用編」と言える。

    これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書!


    <主な内容>
    第1部 人口減少カレンダー
    2017年 「おばあちゃん大国」に変化
    2018年 国立大学が倒産の危機へ
    2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
    2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
    2021年 介護離職が大量発生する
    2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
    2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
    2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
    2025年 ついに東京都も人口減少へ
    2026年 認知症患者が700万人規模に
    2027年 輸血用血液が不足する
    2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
    2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
    ・・・ほか

    第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと
    「高齢者」を削減/24時間社会からの脱却/非居住エリアを明確化/中高年の地方移住推進/第3子以降に1000万円給付
    ・・・ほか
    メディア掲載レビューほか
    2033年には3戸に1戸が空き家に!? 少子高齢社会の現実を予測したヒット本

    日本が少子高齢社会であることはもはや常識だが、その怖さを具体的に意識できている人がどれだけいるだろう。そんな漠然とした不安に明確な輪郭を与える新書が、爆発的ヒット中だ。主に参照されているのが、国立社会保障・人口問題研究所の〈日本の将来推計人口〉データ。

    「今年4月に5年ぶりに公表された最新データを駆使した本は、これが初です」(担当編集者)

    そこから推測される諸問題が年表形式で具体的に記される。たとえば〈2033 空き家が2167万戸を数え、3戸に1戸は人が住まなくなる〉〈2039 死亡者数が167万9000人とピークを迎え、火葬場不足が深刻化する〉など。大げさに感じるかもしれないが、将来推計人口のデータは確度の高さで知られており、どれも現実的な予測だという。

    「抽象的なデータを、イメージしやすい実例に落とし込んだことが、ヒットの要因のひとつだと思います」(同前)

    厳しい分析が多いが、新たな発想のヒントにも。

    「たとえば出版界で考えると、少子化が進み、女性の高齢者の割合がどんどん増えていくのであれば、そこをメインターゲットにした本を作ることが商機に繋がると考えられます。そんな風に10年後、20年後の社会の変化を見据えたビジネスを考えるための“タネ"が多く詰まった本だと自負しています」(同前)

    評者:前田 久

    (週刊文春 2017.08.10号掲載)

    静かなる有事

    2015年の国勢調査で明らかになったように、日本の人口は減少に転じている。昨年は、年間出生数がはじめて100万人の大台を割りこんだ。このまま少子高齢化が続けば、40年後には9千万人を下回るというデータもある。すでに私たちは、世界史に類例のない急激な人口減少時代に突入したようだ。

    河合雅司の『未来の年表』は、その時代の悪夢のような実態を具体的に紹介する。第1部のタイトルにもなっている「人口減少カレンダー」には、2017年から2115年までに日本に起きる事象が時系列にまとめられている。

    たとえば東京オリンピックが開催される2020年には〈女性の過半数が50歳以上となり、出産可能な女性数が大きく減り始める〉。その翌年には〈団塊ジュニア世代が50代に突入し、介護離職が増え始める〉と続く。

    新聞記者で人口政策や社会保障政策を専門とする河合の予測には、どれもしっかりとした調査や数値の裏づけがある。それだけに、未来と呼ぶにはあまりに近い日本社会の変容に暗澹とする。若い女性が減るのに子どもが増えるはずがない。多くの企業が決して業績が良いわけではないのに求人に力を入れるのも、恒常的に勤労世代(20~64歳)が減り続ける近未来を知っているからだ。河合が名づけたとおり、人口減少とは「静かなる有事」なのだろう。

    では、どんな対策を打つのか。河合は第2部で、「日本を救う10の処方箋」を提示。かなり大胆なアイデアが並ぶが、その前提として〈戦略的に縮む〉とあるのは当然だと思う。縮みつつどんな社会をつくるか、私たちは巨大な銃口を突きつけられている。

    評者:長薗安浩

    (週刊朝日 掲載)
    内容紹介
    日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか? 第1部では「人口減少カレンダー」とし、2017年から2065年頃まで、いったい何が起こるのかを、時系列に沿って、かつ体系的に示した。第2部では、第1部で取り上げた問題への対策を「10の処方箋」として、なるべく具体的に提示した。本書は、これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書となる。


    日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか?
    人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。

    書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。

    本書が、その画期的な役目を担おう。
    第1部は「人口減少カレンダー」とし、年代順に何が起こるのかを時系列に沿って、かつ体系的に示した。未来の現実をデータで示した「基礎編」である。第2部では、第1部で取り上げた問題への対策を「10の処方箋」として提示した。こちらは、全国の公務員・政策決定者にも向けた「応用編」と言える。

    これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書!


    <主な内容>
    第1部 人口減少カレンダー
    2017年 「おばあちゃん大国」に変化
    2018年 国立大学が倒産の危機へ
    2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
    2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
    2021年 介護離職が大量発生する
    2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
    2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
    2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
    2025年 ついに東京都も人口減少へ
    2026年 認知症患者が700万人規模に
    2027年 輸血用血液が不足する
    2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
    2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
    ・・・ほか

    第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと
    「高齢者」を削減/24時間社会からの脱却/非居住エリアを明確化/中高年の地方移住推進/第3子以降に1000万円給付
    ・・・ほか
    内容(「BOOK」データベースより)
    2035年、首都圏も高齢者が激増!「日本を救う処方箋」も本書で提言。
    著者について
    河合 雅司
    1963年、名古屋市生まれ。産経新聞社論説委員、大正大学客員教授(専門は人口政策、社会保障政策)。中央大学卒業。内閣官房有識者会議委員、厚労省検討会委員、農水省第三者委員会委員、拓殖大学客員教授など歴任。2014年、「ファイザー医学記事賞」大賞を受賞。主な著作に『日本の少子化 百年の迷走』(新潮社)、『地方消滅と東京老化』(共著、ビジネス社)、『中国人国家ニッポンの誕生』(共著、ビジネス社)、『医療百論』(共著、東京法規出版)などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    河合/雅司
    1963年、名古屋市生まれ。産経新聞社論説委員、大正大学客員教授(専門は人口政策・社会保障政策)。中央大学卒業。内閣官房有識者会議委員、厚労省検討会委員、農水省第三者委員会委員、拓殖大学客員教授などを歴任。2014年、「ファイザー医学記事賞」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  •  “少子化”“高齢化”に向かう日本の未来の姿と課題を「年表」形式で解説したパートがメインで、後半は、著者が考える「諸課題解決の対策」を列挙しています。
     参考になるのは主として前半の「年表」部分ですね。
     「事実」→「推論」→「評価」と考え方の構成としては分かりやすく工夫されていると思います。
     「評価」のコメントのところで著者の基本思想(所属新聞社?)の色が出るのは、それはそれで「なるほどね」と面白いのですが、それゆえに、「推論」までと「評価」とをキチンと意識的に峻別して読む(情報処理する)必要がありますね。
     後半の「対策」は、これは難しい。根っこにある課題は、放っておけば自分たちが享受できるメリットを後の世代のために献上する施策を、国民のコンセンサスにできるかということですから。

  • 読了。未来の子供の将来が心配。

  • 中央公論新社 新書大賞2018 2位

  • 戦略的に縮もう

  • いろいろな可能性を知れて良かった。
    自治体の廃止や医療機関の再編や、輸血血液の不足など。
    ただ、人口減少が確実に来ることを断言して「なぜもっと危機感をもたないんだ」という論調になっているが、本当にそうなのか。
    医療の進歩や社会構造の激変が確実にやってくると思うし、世の中がどんどんバーチャル化していくと思うのだが、その中で2045年とかの医療体制を心配するよりも、どういう時代が来るかを予測して対策を立てる方がよっぽど重要ではないか と思ってしまった。それもこれも「ホモデウス」や「シンギュラリティは近い」なんかを読んだせいだろう。
    でも、この本で、何年後の試算か忘れたが、日本の人口が3千人になることを心配する記載があったが、さすがに…。

    • さくらたん@募集中さん
      少子高齢化の話を年ごとにまとめた本。数字が沢山出てくる。読んでいると不安になってくるけど、まぁその通りだなとも思う。

      少子高齢化社会にどう...
      少子高齢化の話を年ごとにまとめた本。数字が沢山出てくる。読んでいると不安になってくるけど、まぁその通りだなとも思う。

      少子高齢化社会にどう立ち向かっていこうか、具体的に考えるきっかけをくれる本。

      2019/11/01
  • 平易にデータを活用してまとめてある本でした。

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著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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