未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

著者 : 河合雅司
  • 講談社 (2017年6月14日発売)
3.69
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884310

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 読みやすいレイアウトが好印象。
    少子高齢化と言われる一方で、資源の枯渇やら、環境の変化が同じように言われるので、人口が落ち着いたら資源がなくなるのも防げるじゃん、と安易に考えていた自分。

    学校がなくなるとか、介護環境が変わることは予想の範疇だったけれど。
    輸血の血液が足りなくなるとか。
    火葬場が足りなくなるとか。
    自衛隊に就く人口が減って、国防面がスカスカになっちゃうとか。
    ははあ、そんな視点があって、回り回って衰退と結び付くんだなーと、驚きました。

    そこに、ドカドカと移民を受け入れたはいいけど、在りし日の日本はいずこへか。
    これから高齢者の仲間入りを果たしてゆく私は、その様相と直面せざるを得ないのかな。
    70歳まで働かないといけないって……サラッと言われても、体力的にゾッとするわー。

    この新書の良さは、第2部に処方箋として、こんな対応策はどうよ、という10のプランがあること。
    中でも、高齢者を地方にという所。大学生として生涯学習を学びながら、身体を悪くしたら附属の大学病院まで付いてくるというやつ。
    いいね。それ。めっちゃいいね。
    ただ老いるではなく、老いても生きてゆくことを真剣に考えてくれている気がする。
    (かたや姥捨て的イメージもあるようだけど。)

    辛辣な部分も、本当にこんな風になる?って懐疑的な部分もあるけれど、視点としては面白く読めた。

  • 笑っちゃうくらい、あまりにも暗い未来の予測。
    しかも、現実に起こりえる未来像なのでマジ恐い。
    イッキに読んだ。

    著者も54歳で、もうすぐ高齢者。

    何かの本で読んだけど、ずっと東京に住んでると気づかない事なんだけど、10年ぶり、15年ぶりに、東京を訪れた外国人が、街を歩いても、商業施設に入っても、電車に乗っても、そこにいる日本人の高齢者の比率が急激に上昇しててビビった、という。
    そこに住んでる人には見えない、人口動態の現実が、多分、今、現に、ある。

    オレは、国民みんなが、もっとバンバン子供を産みたくなる環境を早急に作るべきだと思う。

    1番は、戸籍を無くすこと。
    法律上の結婚をしていても、していなくても、子供をどんどん産めて、子供が差別されない仕組みにすべき。

    実際、スペインや、フランスでは、戸籍を無くして、法的な結婚でも、事実婚でも、関係なく子供を産めるようにして、それによって、出生率は上昇してる。


    でも、この本が言ってるのは、今後、ベビーブームが起きたくらいでは、日本の少子化は止まらない、ということ。

    日本の人口が急速に減少してゆくのと同時に、世界の人口は増加し続け、最終的には食糧問題が深刻化する、ということ。
    恐ろしい未来だ。

  • これからの日本に起こることが確実な出来事が、年表として順を追って記載されていて、「あとこれくらいでこんなことが予想されているのか」と整理されて面白かったです。

    住宅政策にも言及していましたが、「持ち家がある」ことが前提となっているように感じました。
    持ち家比率や、家を持ちたいか持ちたくないかの割合なんかも大きく関わってきそうな気がしました。

  • 前半どよーん。でも、最後に、これからどうすればよいのか、提案してくれる。読んだ僕らも覚悟&考えなきゃ。

  • 2部構成となっており、第1部では少子化・高齢化がこのまま進んでいった場合にどのような将来が待ち受けているかを記している。そして、第2部では、そのような将来を少しでも良くするために、筆者が提案する少子化・高齢化対策を10の提言でまとめている。
    本書で指摘されている通り、高齢化自体は悪いことではないが(秦の始皇帝も不老不死を望んでいた)、高齢化を支える社会基盤がないことが問題である。さらに、少子化がそれに拍車をかけている。
    高齢化対策と少子化対策は、素因数分解すれば別々の問題であり、それぞれに対策が必要であり、同一問題として取り上げると誤った捉え方をしてしまいかねない。
    筆者の主張は、日本の人口減少は現実として受け止めた上で、現実的な対策として、東京一極集中による東京自体の高齢化対策と地方の過疎化を解消する地方活用策や、少子化対策として思い切った第2子第3子への国としての資金援助を提言している。
    確かに我が家でも3人目を諦めた最大の理由は子育て資産がかかりすぎることであったので、国から大きな資金援助が得られれば、第3子を望む家庭は少なくないと思う。
    国としては、少子化対策ばかりに税金を使うわけにはいかないのは理解するが、大局的な視点で政治家・官僚には高齢化・少子化対策にもっと長期的な視点で政策を検討してほしい。

  • 結構話題になっている(なっていた)ので。
    著者の本心なのか、警鐘を鳴らす意味で敢えて極論的な言い方をしているのかがいまいち分からない。
    何となく当たっている気がするが、世間、特に政府がこういう方向に向かっていないのは、そういうポジションにある人が鈍感ということなのか、見て見ぬ振り的なことなのか、そもそも書かれていることが間違っているのか判断ができない。
    処方箋については、私も以前からそうかなと思っていることと一致していることもあるが、全てではない。
    少なくとも「少子高齢化」問題という言い方は、これから極力しない様にしようと思う。思慮深そうには聞こえるけれど、実際にはただの責任転嫁で何も良い答えには結びつかなさそうだから。

  • 毎年人口が減少するようになった日本。今後50年、100年と人口がどのように減っていくかはほぼ確実な未来予測ができる。誰もが分かっている(はずの)この人口減少の過程では少子化と高齢化の同時進行が進んでいる。この現実をしっかりと分析するとともに、現在の少子化と高齢化が日本社会にもたらしていく種々の問題を、具体的に時系列で示して警鐘をならすのが本書の目的です。放っておけばどうなるのかという意味で重要な一冊だと思います。著者としては、この人口減少のペースをできるだけゆっくりにする努力(子どもを増やす)とともに、縮小してくこと自体は避けられないのだから、それに向け縮んだ人口でも豊かな尊敬される日本社会の再構築が必要であるとしています。終盤に著者なりの具体的な方策が10個示されていますが、まぁ驚くような解決策というわけではなくどこかで見聞きしたことのあるようなものばかりです。でも人口減少という静かに進行する長期的な危機に対して早めに地道に対策してくことが重要なのでしょう。本書を読んで、自分が生きている間は何とかなりそうと安心するのではなく、その先の子供たち孫たちの社会の崩壊を想像して自分たちの負担も引き受けていかなければならないのでしょう。

  • ・高齢化が進行するといわれているが、具体的には
    └2017年:おばあちゃん大国になる
    └2019年:IT技術者が不足する
    └2020年:女性の2人に1人が50歳以上となる
    └2023年:団塊世代Jr.による人件費がピークになる
    └2024年:国民の3人に1人が65歳以上になる
    └2030年:80%の都道府県が生産力不足になる
    └2042年:高齢者が4,000万人以上になる
    ・解決策は?
    └外国人労働者:受け入れに伴う治安の悪化や、受け入れもととなる外国の状況を受けるため不安定
    └AI:現段階では不明
    └女性・高齢者活用:たぶん難しい。
    ・選択肢として
    └便利すぎる過剰サービスの停止
    └コンパクトシティ推進によるPublicServiceの効率化
    └国家としての産業戦略(取捨選択)

  • カレンダー形式で読みやすい、分かりやすい。そしてびっくりなのは、団塊世代が後期高齢者のときがいろいろ危機、と思っていたけど、違ったこと。団塊ジュニアの下の世代(ロスジェネ?)の自分が高齢者になるときが、実は一番高齢者率が高いってのが目からウロコ。少子化だと、そりゃそうか…。高齢者の期間て長いしね、親子2代で高齢者になるわけか。で、どうする? だな、まさに。

  • 年代別にはっきりこんなことが起きる!と書かれているのは印象的。でも、よく言われていることではあるので特に驚きはありませんでした。申し訳ないけれど、目次読むだけでもおおよその内容がわかる感じです。ダウンサイズするのはやむを得ないので、それにあった社会構造にしていくしかなさそうですね。

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