知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)

著者 : 矢部宏治
  • 講談社 (2017年8月17日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884396

作品紹介

私たちの未来を脅かす「9つの掟」の正体、
最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」とは?

なぜ日本は米国の意向を「拒否」することができないのか?

3分で日本の深層がわかる四コマまんがつき!

みなさんは、世田谷区や中野区、杉並区の上空が
米軍に支配されていることをご存じですか?

あるいは、米軍に与えられた治外法権が
日本の国土全体に及んでいることを知っていますか?

「なにをバカなことを…」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらは公文書によって裏付けられた疑いようのない事実なのです。

じつは、私たちが暮らす「戦後日本」という国には、
国民はもちろん、首相や官僚でさえもよくわかっていない
「ウラの掟」が存在し、社会全体の構造を歪めています。

そうした「ウラの掟」のほとんどは、
アメリカ政府そのものと日本とのあいだではなく、
米軍と日本の官僚とのあいだで直接結ばれた、
占領期以来の軍事上の密約を起源としているのです。

3つの「裏マニュアル」ともいうべき
最高裁の「部外秘資料」、検察の「実務資料」、
外務省の「日米地位協定の考え方」を参照しながら、
日米合同委員会の実態と対米従属の根幹に迫り、
日本における「真の権力構造」を徹底解明します。

累計17万部を突破した
『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』
『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』の
著者が「戦後史の闇」に光をあてた、渾身の集大成!


◆本書のおもな内容◆
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
追記  なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • さすがに、日本の空の米軍管理空域や日米合同委員会の存在は最早公然だろう。しかし、砂川判決の田中耕太郎最高裁長官が実はアメリカのパシリで、マッカーサー駐日大使から裁判の日程や判決の方向性についてなんども密談していたという厳然たる事実は知らなかった。それなりに尊敬していた学者だけにショックも大きい。結局、朝鮮戦争に端を発したアメリカ軍の反共軍事体制に、国連憲章を利用した法的ロジックと米軍と日本政府の密約によって組み込まれ、日本のレジームが決められてきたということか。知ってはいけないのではなく、知らなければいけないこと。すべて検証可能な事実の積み上げで発覚した事実だから。

  • マンガ
    https://goo.gl/EZij2e

    1.日本の空は全て米軍に支配されている

    日本の首都圏の上空は米軍に支配されており、日本の航空機は米軍の許可がないとそこを跳ぶことが出来ない(横田空域)。しかし、この巨大空域について国内法の根拠はない。沖縄の嘉手納空域があるため、那覇空港へ着陸する飛行機は30キロ以上手前から高度300メートル以下で飛行しなければならない。
    航空法特例法第3項によれば、米軍機は航空法第6章の規定は適用しない。つまりどれだけ危険な飛行をしても構わない。

    2.日本の国土は全て米軍の治外法権下にある

    戦後70年以上たってもなお国土全体がある米軍に対して治外法権下にある。日本国の当局は所在地のいかんを問わず米軍の財産について捜索、差押え、または検証を行う権利を行使しない。

    3.日本に国境はない

    米国は米軍を日本国内およびその周辺に配備する権利を持っている。これにより米軍関係者は何のチェックもなしに横田基地から日本へ入国できる。

    日本は米軍に対して日本国内に基地を置く権利と、他国を攻撃する権利の両方を与えてしまっているので、「憲法9条にノーベル平和賞を」と言うのは現実離れした主張であることに気づかなければならない。

    米と日韓台は軍事的従属関係にある。

    4.国のトップは米軍+官僚である。占領中に出来た異常な会議体である日米合同委員会のメンバーは、米国側はほぼ軍人、日本側はエリート官僚。

    5.国家は密約と裏マニュアルで運営する。オモテの条文は変えても、その内容は以前と変わらないという密約。

    6.政府は憲法に縛られない。砂川裁判・最高裁判決の「日米安保条約のような高度な政治性を持つ問題は憲法判断しませーん」これが元凶で憲法が機能しなくなった。

    7.重要な文書は最初すべて英語で作成する。憲法9条のルーツは大西洋憲章。

    8.いったん戦争になったら自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う(指揮権密約)。

    9.占領中の関係をそのまま維持するかたちで、日本は独立後も国連軍の代わりの米軍に対して基地や兵力を提供することとした。これは日米安保の生みの親、ジョン・フォスター・ダレスのトリック。

    10.なぜ9条3項・加憲案はダメか。憲法9条は日米安保条約とセットで存在している。裏には基地権密約と指揮権密約があるため、憲法で自衛隊を容認してしまうとその先にあるのは米軍による日本の自衛隊の軍事利用体制の完成。

  • 著者の本は初読。
    横田空域の存在は知っていたが、問題は航空管制権に止まらず、日米合同委員会の存在により米国サイドのシビリアンコントロールの喪失、日本サイドでの立憲民主主義の喪失にまで及んでいることを知り、衝撃を受けた。朝鮮戦争時の戦時体制が70年近くも続いているなんて…
    この本に書いてあることは著者の妄想ではなく、全て公文書の裏付けがある事実。まずはこの事実を国民全員が認識した上で、真っ当な独立国として日本がどう歩んで行くかを考えたい。

  • 薄々感じてはいた。北方領土のことはなるほどと思った!

  • 反日、反米では全くないが、沖縄に住んでいると書かれている内容はなるほどと思うことは色々とあった。しかし、沖縄で行われている最近の米軍基地反対運動は、書かれている内容とは違う次元で行われていると思う。あと日本が発展していくためには、時間が掛かるかもしれないが、自分の事は自分で守ることが、必要ではないかと思う。。

  • 陰謀論のようなタイトルだけど、中身は在日米軍と日本の関係に関する本。
    沖縄の状況等も見て、日本が完全な独立国ではない、ということは誰もが感じていることでしょうけど、それに関する裏付けを様々な形で行っている。
    読んでいて勉強になる点もあるのだけど、、終始トンデモ本の雰囲気が漂っており、「??」な記載も見られるので、終始「本当かなぁ?」と考えながら読まざるをえずつらい。

    以下、メモ。
    ・日米安保の本質は「日本の防衛」ではなく、あくまでも、米国による「日本の国土の軍事利用」にある
    ・日本の官僚と在日米軍(米国官僚ではなく)が日米地位協定の運用について協議する日米合同委員会(ニューサンノー米軍センター等で開催)
    ・砂川事件での米軍からの圧力。憲法と条約の優先順位
    ・日本の終戦記念日(8月15日)は世界的には意味がなく、国際的にはポツダム宣言を受託した9月2日が終戦の日
    ・憲法9条は国連軍の創設を前提としている

  • 「独立国」である日本と米軍の関係。制空権、国の最高法規である憲法の位置づけ、そして国境。これらにおける米軍とのかかわりをみれば、独立国であれば当然保障されるべき権利が侵されていることがわかる、と著者は説く。教育課程から神話を排除したGHQであればこれもやりかねない、とおもえてしまうのが怖い。

  • 米軍と日本との関係がよくわかるし、「まあ、そうなんだろうなぁ」と妙に腑に落ちることが多かった。
    憲法9条との向き合い方も考えさせられた。

  • ああ、全然わからない日本て国を知る一つのツール。

  • 帯文:”この国を動かす「本当のルール」とは?” ”私たちの未来を危うくする「9つの掟」の正体” ”4コママンガでもわかりやすく解説”

    目次:第一章 日本の空は,すべて米軍に支配されている、第二章 日本の国土は,すべて米軍の治外法権下にある、第三章 日本に国境はない、第四章 国のトップは「米軍+官僚」である、第五章 国家は密約と裏マニュアルで運営する…他

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