インド酔夢行 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2008年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (249ページ) / ISBN・EAN: 9784062900201

みんなの感想まとめ

インドのコモリン岬を目指す旅を通じて、独自の視点で描かれる風景や人々の姿が印象的な作品です。著者は、インドの雑多な空気や濃密な闇を巧みに切り取り、「詩人の目」を通じてその魅力を伝えています。特に、散文...

感想・レビュー・書評

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  • 詩人田村隆一の、40年前のインド・ネパール紀行。「酔夢行」というので、田村さんだし移動の車中で延々呑んだりするんだろうかと思っていたら、お酒ではなくてインド・ネパールに酔う話だった(毎晩呑んでいましたが)。踊るような文章を通して、こちらを圧倒してくるような異国を体験できる。列車は一等、ときにはガイド付きのゆったりした旅だ。40年たった今のインドはどうだろうか。さらにインドへの憧れが高まってしまった。

    田村さんが見たものがまず散文で描かれ、同じ内容を詩にしたものが追加されている箇所があって、なるほど、詩人というのはこういう風に物事を変換するのか、と興味深かった。詩にするというのは一種の結晶化のようである。

  • 田村さんの国内旅行記『詩人の旅』がとてもよかったので、こちらも。

    世界で一番美しい夕日を見るために、いざインドのコモリン岬へ――。
    インドの雑多で暑い空気、濃密な闇、そしてたくさんの眼、眼、眼をあざやかに切り取る田村さんの筆は相変わらず。ちょっとした描写に「インド」が色濃く描かれており、「詩人の目を通したインド」を感じることができた。

    けれど――と言っては何なのだけど、やはりと言うべきか、田村さんは散文よりも詩の言葉の方がずっと、なんと言うか純度が高くて、圧倒されてしまった。
    散文は散文でとても味があって素敵なのだが、作中で引用?される彼の詩の言葉の威力はやっぱりすごい。ぎりぎりまで余計なものを除いている、というのも違うのだが、ものすごく、「見たもの」の本質というか、それが何だったのか、ということが言語化されていて、ちょっと怖くなった。

    「手が見たのだ」という言葉が、田村さんのインドを表しているような気がする。

  • ふむ

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000206540

  • 戦後派詩人によるインド、ネパールの旅日記。訪れた年は1973、75年。詩人ならではの観察と描写、同行人との楽しいエピソード。かつて自分が訪れた地の数年前の記述を読んでも違和感を感じないのがインドなのだろう。挿入される詩や引用も良い。

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著者プロフィール

福岡大学 人文学部

「2019年 『公認心理師 実践ガイダンス 2.心理支援』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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