食魔 岡本かの子食文学傑作選 (講談社文芸文庫)

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本棚登録 : 86
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062900409

感想・レビュー・書評

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  • 3/13 読了。
    お腹すいたー。鍋から立ち上る湯気のような暖かさと、ほのかな湿り気と、柔らかい香りを伝えてくれる文章。フランス料理に関するエッセイは「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」と比較してみたい。

  • 主人公の苛立ちが、大根のちり鍋を食べていくうちに消えていく。そこから人生の回想へと続くくだりは、プルーストのマドレーヌをも凌ぐと個人的には思います。食を描かせたら岡本かの子は随一。この作品と『鮨』は、かの子の二大食の作品。

著者プロフィール

東京都生まれ。跡見女学校卒。1906年与謝野晶子に師事し「明星」に投稿。のち「スバル」同人として活躍。1910年画学生岡本一平と結婚、翌年太郎を出産。1929年から7年間渡欧。帰国後、1936年に芥川龍之介をモデルとした『鶴は病みき』で作家デビュー。以来、短編を中心に多くのすぐれた作品を残した。1939年没。

「2019年 『越年 岡本かの子恋愛小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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