豆腐屋の四季 ある青春の記録 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 84
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062900652

作品紹介・あらすじ

泥のごとできそこないし豆腐投げ怒れる夜のまだ明けざらん-零細な家業の豆腐屋を継ぎ病弱な体を酷使する労働の日々、青春と呼ぶにはあまりに惨めな生活の中から噴き上げるように歌は生まれた。そして稚ない恋の成就…六〇年代の青春の煌きを刻印し、世代を超えて読み継がれた本書には、生涯、命と暮しを侵す権力に筆と肉体で闘いを挑み続けた作家の揺るぎない「草の根」の在り処が示されている。

感想・レビュー・書評

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  • 2017年7月9日に紹介されました!

  • 大道寺将司が共感を示した。

  • 図書館で借りて読み終えたけれども、手元に残したいので買います。

  • 静かに四季が美しい日本語とともに動いていく物語。豆腐作りのシーンと短歌がじんわり染みます。
    もう少し年を取れば、また良いなぁって思える作品かも。大切な人から貰った大事な本の一冊。

  • 貧しい豆腐屋を妻と老父とで営みつつ、移りゆく四季の中で感じる出来事を純粋な文と和歌で綴った青春の記録。慎ましく清廉とした人生を記した一文一文がとても胸に染みた。こんなに哀しく美しい生き方があるとは。自分も真摯に生きようと思える本だった
    ちなみに2作目以降は政治的主張が多くなり、労働者階級として苦しみながら生きてきた筆者の想いがあまりにも強く現れているようなタイトルばかりだったので、読むのはこの本だけにしておこうと思ったのはここだけの秘密w

  • 「生きることを言葉にする」「生きていることを言葉にする」というのはこんなにも、美しい日本語を生むものなんだな。と実感。語られる日常は、こんなにも冷たい物質に取り囲まれていながら、寒さを感じさせない。美しい一冊。

  • 豆腐屋を営む著者の苦労の連続が描かれており、非常に胸が詰まる。
    筆者の苦労と自分が苦労と思っていることを比較してしまう。

    生き抜くことは素晴らしい。
    激情を和歌に吐露することで、筆者は生き抜いた。
    筆者の和歌は何度も新聞の歌壇に載った。

  • 豆腐を作ることの大変さ、その頃からも機械化が進んできているが、貧しさだけの理由でなく、人の手で、じっくりと本当にものをいとしみつつ造ることで出来上がつたものに値打ちが出るというこだわり。

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著者プロフィール

1937年2月15日~2004年6月17日。作家、市民運動家。大分県生まれ。病気のため大学進学を諦め家業の豆腐屋を継ぐ。20代半ばより作歌を始め朝日花壇にしばしば入選。69年、『豆腐屋の四季』を公刊、TVドラマ化されベストセラーになる。70年、豆腐屋廃業。上野英信を知り記録文学に目を開かれる。72年から「環境権」を掲げ豊前火力発電所建設反対運動に取り組み、敗訴するも31年にわたりミニコミ誌「草の根通信」を発行(380号で終刊)、全国の市民運動家に交流の場所を提供する。ノンフィクション『砦に拠る』『ルイズ 父に貰いし名は』(講談社ノンフィクション賞受賞)『怒りていう、逃亡には非ず』、エッセイ『いのちき してます』、児童文学『どろんこサブウ 谷津干潟を守る戦い』等の作品は。『松下竜一 その仕事』(全30巻)に収められた。

「2018年 『底ぬけビンボー暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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