銀色の鈴 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2010年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (254ページ) / ISBN・EAN: 9784062901062

みんなの感想まとめ

心地よい日常の中に潜む深い思索が描かれている本作は、登場人物の大寺さんを通じて、穏やかな時間の流れや人々の関係性を繊細に表現しています。美しい日本語で綴られた物語は、まるで古き良き邦画を観ているかのよ...

感想・レビュー・書評

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  • 大寺さんに会いたくて手に取りました。
    美しい日本語で描かれる優しい目線が(他者に対する思いやりとかそう云う意味合いでなく、大寺さんの存在のふんわり感?)癒しのひと時になると云う、大変美味しい一冊でございます。
    913.6でありながら、何か大事が起きてドタバタと登場人物の自意識ばかりが語られて疲れるような、そんな事は一切なく、何も起きないと云えば言い過ぎかもしれないのですが、とにかく淡々と時が流れて、流されていく様な感じなのです。
    「昔の仲間」が良かった!ワタシもこういう時間の使い方(齢の取り方?)したいなと。

  • 徒然なるままに。
    古めかしい邦画を見ているような安心感と、噺家さんの話をきいているような可笑しさがあって、読んでいて心地がいいです。

    『その頃、大寺さんは空ばかり見て暮らしたと云って良い』
    という一文に、ひょっと吉田篤弘さんの「空ばかりみていた」という本を思い出し、そういえば「大寺さん」はホクトさんに散髪してもらっててもおかしくない気がするわねえと思ったことも書いとこう。電信柱の向こうの空き地の先で、路地が繋がってそうな気がするよ。

  • 大寺さんという人が出てくる。
    戦時下の様子がするっと当たり前の事のように描かれている、さらりとした軽妙な文体の中に垣間見える深淵というか闇というか、たくさん考えさせられました。

  • ゆったりしてて、どこか笑える。時々読みたくなる、そんな作家。

  • 耽美。言葉のうつくしさにうっとり。

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著者プロフィール

小沼丹
一九一八年、東京生まれ。四二年、早稲田大学を繰り上げ卒業。井伏鱒二に師事。高校教員を経て、五八年より早稲田大学英文科教授。七〇年、『懐中時計』で読売文学賞、七五年、『椋鳥日記』で平林たい子文学賞を受賞。八九年、日本芸術院会員となる。海外文学の素養と私小説の伝統を兼ね備えた、洒脱でユーモラスな筆致で読者を得る。九六年、肺炎により死去。没後に復刊された『黒いハンカチ』は日常的な謎を扱う連作ミステリの先駆けとして再評価を受けた。その他の著作に『村のエトランジェ』『小さな手袋』『珈琲挽き』『黒と白の猫』などがある。

「2022年 『小沼丹推理短篇集 古い画の家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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