大陸の細道 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2011年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (286ページ) / ISBN・EAN: 9784062901185

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  • 私小説。
    昭和19年暮れから満州に開発公社の広報として渡った文士の
    苦労やら現地での友情を描く。

    渡満したのは昭和19年の暮れで、到着したら、やれ防寒着が届かない、部屋のストーブは効かないと極寒にさらされて喘息を起こし、ようやく冬を乗り切ったと思ったら、日本は敗色濃厚、連絡の手段さえ途絶する。
    そして夏にはロシアが宣戦布告し南下してくるとのことで、42歳にして現地召集にあってしまう・・・。

    戦争末期、満州の混乱や当時の現地日本人の置かれた状況が垣間見えるが、全て主人公のユーモアを通して読者はその姿を見ることになる。
    どんなに心細い地にあろうとも、人と人との交流はいつでも可能で、降りかかってくる事態をどう解釈し、どう世界を見るのも自由。

    飄々と強かに生きた時代人と満州の風景を、眼前に迫る思いで楽しく読めた。

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著者プロフィール

木山 捷平(きやま・しょうへい):1904-68年。岡山県生まれ。東洋大学中退。はじめは詩を書いていたが、1933年、太宰治らと同人誌「海豹」を創刊し小説家としても才能を開花させる。ついで保田与重郎の「日本浪漫派」に参加。終戦間際に満州にわたり現地招集を受け苦労した。この体験をユーモアまじりに書いた「長春五馬路」がある。帰国後、不遇の生活を送るが1956年、「耳学問」でユニークな庶民派作家として注目を集める。日常のつましい哀歓を軽妙に描きつづけた。1963年、『大陸の細道』で芸術選奨文部大臣賞受賞。

「2024年 『駄目も目である 木山捷平小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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