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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784062901208
作品紹介・あらすじ
若き日の出会い以来、常に世界的視野で表現を続けた批評家と作家の軌跡
一九六八年、遠藤周作が編集長をつとめる「三田文学」編集室に若い批評家と小説家が呼び出された。
この奇蹟の出会いによる鮮烈な印象は、互いの記憶に深く刻みこまれた。やがて日本文学の立役者となった二人は、常に相手を、さらに世界を強く意識し、「協働」するに至る――
批評家・柄谷行人と小説家・中上健次の全対談と往復書簡を収録する画期的な対話集!
中上
正義は正義だ。不正義は不正義だ。それを言わないとどうしようもない、というところに来ています。このままでは、文学が成り立たなくなる。
柄谷
僕は、ちまちましたポストモダン的シニシズムとかイロニーとかにうんざりしている。あんなのは自意識の欠落だよ。シュレーゲルが言ってるんだけど、イロニーの最終形態は真面目になることだ、と(笑)。だから素直にやろう。――<本文より>
みんなの感想まとめ
この対話集は、批評家と作家の二人が互いに影響を与え合いながら、文学や人間の本質について深く掘り下げる様子を描いています。特に、正義や不正義についての鋭い洞察や、ポストモダンへの批判が印象的で、文学の意...
感想・レビュー・書評
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16
戦後文学と勉強
20
生き急ぐ
22
神話的構造 家系図
25
コンプレックスの有無
26 ☆
32
大江健三郎批判
38
村上龍批判
40
差異 アイデンティティの反対
50
日本の自然主義=農民
58
小林秀雄 マルクス 白樺
64
上田秋成
69
安吾 保田與重郎
74
小林秀雄の線的な歴史
83
風景論
85
西鶴
87
小説のダイアローグ☆
89
私は言葉である
93
日本のフランス文学への傾倒
「文体」の誕生
98
大衆=風景
106
東京に移ってからおかしくなった☆
114
小林秀雄 中心性
139
天皇
143
トンネルの向こう
146
交通のない村上春樹
152
批評=運動
158
ポストヒストリー
177
学生運動
182
作曲家になりたかった
184
ポリフォニー
197
内と外
199
家族
200
大江健三郎の歴史性の欠如
路地=絶え間なく変化している
206
皇子
天皇と女文学・女文字・母系制の問題
韓国・中国には天皇はあり得ない、父権制が古代から確立しているから
藤原家☆
207☆
218
素直には知性の運動が必要
222
地図
243
シャーマン的な小説家
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同世代の作家への言及が直球というか割りと辛辣なのも多かったりでそこらへんの具合も新鮮で、こんな感じだったんだなぁと。
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柄谷行人中上健次全対話 (講談社文芸文庫)
(和書)2011年06月28日 21:17
柄谷 行人, 中上 健次 講談社 2011年4月9日
非常に面白かった。ダイアローグを熟読していた頃を思い出した。対談がここまで面白いのは専門領域が霞むほど人間を相手にしているからだろうと思うようになった。
人間について考えることに思い至らされる。僕は人間を相手にするとき、もし可能性があるとしたら柄谷行人のようにすべての人がなるしかないだろうと思っていた時期がある。だからそれが無理というのではなく、先にというか目的として柄谷行人を見ていた。柄谷さんの本はそのように読んでいた。その後、僕自身は大きな壁にぶち当たってしまう。深刻な病と言われるものだけど、それも人間なのだ。人間が目的。目的が人間。その後、柄谷さんは「トランスクリティーク」・「世界共和国へ」・「世界史の構造」と書き進む。それはすべての人間が柄谷行人になるということしかできないだろうという僕の考えとは多分違うと思うけど、少なくともどうすればいいかを示すという意味で同じかも知れない。それしか可能性があり得ないと思ったし、不可能ではないということだと思った。それが柄谷さんの言う世界共和国であり、Xであり統整的理念かもしれない。「哲学の起源」も興味深く読んでいきたい。 -
面白かった? かな。マジで文学を語るとこうなるのかな。ひとつのあり方として。真面目な文学者が減ったかもしれないし依る指標がない世の中になってきているのかもしれない。文学にしろ批評にしろ厳しい世の中だなと思った。個人的に印象に残ったのは中上健次の文学への思いみたいなものかな。
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中上健次がかなり意図的な作家であることがわかった。よく勉強しているし、その勉強を作品に生かそうとしてる。でもどうなんだろう、柄谷の言うことどこまで本気で聞いてたのかなぁ。柄谷に調子を合わせて、「やっぱり『ドイツ・イデオロギー』だよな!」って言っちゃってるとことか、ちょっと幻滅。
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2012/1/15購入
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周囲を挑発するような発言がところどころに見られ、読んでるほうも興奮する。
改めて、この二人の出会いは奇跡的なものだなと思う。何かと何かが出会って、新しくものができる、ということについて思いを巡らさずにはおれない。 -
文学という制度を巡る二人の作家・批評家の格闘の様子。1979年の対談「小林秀雄を越えて」の10年後に件の対談を振り返る「批評的確認ー昭和を超えて」の二つは必見。
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熱量がすごい。読むならまだ涼しい今の時期がベスト。しかし中上と古井由吉がデビューが同じだったとはなー。同時代の作家だという意識はあったけど、一緒というのはそれはそれでなんか不思議。
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