- 講談社 (2011年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784062901345
作品紹介・あらすじ
講談社ノンフィクション賞!
運命の子から、自立した人へ事実に肉迫する記録者の目が人と時代を照射する
国家権力によって虐殺されたアナキスト大杉栄と伊藤野枝。父母の遺骨を前に無邪気にはしゃいでいた末娘のルイズは、父の名づけた革命家の名と“主義者の子”の十字架を背負い、戦前戦後を平凡に生きた。そして、やがて訪れた、一人の自立した人間としての目覚め。一年六ヵ月に亘る聞き取りと事実に肉迫する記録者の視線が、一女性の人生と昭和という時代を鮮やかに照射する。講談社ノンフィクション賞受賞作。
鎌田 慧
この作品のサブタイトルが、「父に貰いし名は」と題されているのは、せっかく両親がつけた革命的な名前を、改名させた社会の圧迫への抗議がこめられている。(略)留意子がルイにもどるまでの喘ぎが、この作品の重い通低音となっているのだが、苦難の生活のなかから、彼女はしだいに両親の活動を意識するようになり、それをすこしでも引き受けようとする。さわやかに自立の道を歩きはじめたルイと出会った著者の感動が、熱烈な取材交渉と長期のインタビューとなって、ここに結実した。――<「解説」より>
※本書は『松下竜一 その仕事17 ルイズ――父に貰いし名は』(平成十二年三月、河出書房新社刊)を底本としました。
みんなの感想まとめ
一人の女性の成長と自立を描いたこの作品は、革命家の娘としての重い宿命を背負いながらも、平凡な日常を生きるルイズの姿を鮮やかに映し出しています。大杉栄と伊藤野枝という著名な両親を持つ彼女は、周囲の無言の...
感想・レビュー・書評
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ノンフィクション
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大杉栄の娘ということで、正直もっと過酷な迫害を露骨に受けているものだと思い込んでいました。周囲の人々は知ってはいるけど敢えて積極的には触れない、という雰囲気でしょうか。ただ世間のその語らぬ視線が恐ろしいのですが。
爆弾三勇士の妹と大杉栄の娘がおなじ学校にいたというトリビアは、意外と戦前の教育社会の懐の深さのあらわれなのでは。 -
甘粕大尉らに虐殺された大杉栄と伊藤野枝。2人の残した末娘ルイズの半生を描く優れたノンフィクション。平凡な感想ながら、感動しました。
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