早稲田作家処女作集 (講談社文芸文庫)

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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062901635

作品紹介・あらすじ

青野季吉、谷崎精二監修による早大出身・中退作家アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 明治、大正、昭和にかけて活躍した早稲田出身作家の処女作を集めたアンソロジーを再編集した一冊。
    名前を知っている作者もそうでない作者もいたが、処女作と知っていて読むせいか、まだ初々しさの残る若者が静かな情熱を胸にペンを走らせている横顔が、読みながらちらちらと想像された。
    それぞれの作品の後に、作者が自身の処女作をふりかえり、短い感想を記している。皆どこか少し恥ずかしそうでいて、過去の自分をいとおしげに眺めているような、そんな姿勢が印象的だった。「処女作からは逃れられない」と書いた作家もいたが、やはり処女作は特別なものなのだろう。一人の作家の作品を時間軸に沿って一気に読み進めるのも面白いかもしれない。
    作品は確固たる完成品、そして文豪達は動かぬ白黒写真、と思い込みがちな私にとって、あのあとがきは良い意味でイメージを覆してくれた。

    どの作品も、人間の心の動きの揺れ具合を凝視した作品で(あ、山椒魚が主人公のもあった…笑)非常に面白かったが、なかでも気に入ったのは、
    牧野信一「爪」 横光利一「御身」 逸見広「死児を焼く二人」 尾崎一雄「早春の蜜蜂」
    だった。暗~くて神経質な話がやはり好みです笑

    偉大な先輩達の処女作を読んで、勉強させていただきました!

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著者プロフィール

正宗白鳥(1879.3.3~1962.10.28) 小説家。岡山県生まれ。東京専門学校(早大の前身)文学科卒業。キリスト教に惹かれ受洗、内村鑑三に感化される。後に棄教の態度を示すが、生涯、聖書を尊重した。1903年、読売新聞社に入社、7年間、美術、文芸、演劇の記事を担当、辛辣な批評で名を馳せる。『紅塵』(07年)、『何処へ』(08年)を刊行するや、代表的自然主義作家として遇される。劇作も多く試み、『作家論』『自然主義文学盛衰史』『など評論でも重きをなした。『入江のほとり』『人を殺したが…』『内村鑑三』『今年の秋』等、著書多数。

「2015年 『白鳥評論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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