鉄道大バザール 下 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2012年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (318ページ) / ISBN・EAN: 9784062901697

みんなの感想まとめ

旅の魅力を余すところなく描いた作品で、ビルマから日本、ロシア、ロンドンまでの鉄道の旅が綴られています。特にシベリア鉄道の旅は、広大な大陸を横断する体験が印象的で、寒々とした景色や乗客の物思いに耽る姿が...

感想・レビュー・書評

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  • 鉄道旅の後半。
    ビルマから始まり日本、ロシア、ロンドンまで。

    中でもシベリア鉄道の旅は興味が惹かれた。あのバカでかい大陸を横断するなんて!!
    寒々とした景色や陰々と物思いに耽る乗客たち。ちびちびと飲み進めるウォッカ。
    著者はうんざりした感じで書いていたけど、個人的には憧れる。

    著者の優れた観察眼に感心する。風景にしろ、人物にしろよくそこまで冷静に細かく記憶しているもんだと思う。ドラマチックな演出抜きの客観的で正確な表現が良くて、よくある旅行記よりも知的で高尚な作品に感じた。

    この作品の基礎は分厚いノート(日記)4冊から成るそう。
    何か心に残る景色を見たり、人と印象的な会話を交わすたりする度にせっせとノートに書き記している姿が頭に浮かぶ。

    毎日酒ばかり飲んでると思ったけど、ちゃんと仕事してたんだな。

  • せっかく日本の列車にも乗ってもらったのだけど、あまりよい印象がなかったみたいで残念。
    行程を計画するときに、日本のてっちゃんに一言相談してくれれば、すてきな旅行ができたと思うのだけど。。。
    ということで☆3にしました。

  • 上下合わせての印象だが、やや西欧上から目線的な(列車が汚い、国の衛生状態云々)記述が気になったが、イラン・テヘランでの米国人の跋扈ぶり、アフガンの治安の不安定さなど、のちの歴史の展開(本書は73年から74年の旅行記)を予感させる記述は面白かった。ベトナムのユエとダナンで美しい自然を目の当たりにしたところは、3年前僕も行ったところであり、共感できた。阿川弘之の訳文は読みやすいが、いささか古臭さをかんじた。やはり翻訳にも賞味期限ってあるのだな。

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著者プロフィール

阿川弘之
一九二〇年(大正九)広島市に生まれる。四二年(昭和一七)九月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。四六年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『雲の墓標』、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『米内光政』、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)、『南蛮阿房列車』など。九五年(平成七)『高松宮日記』(全八巻)の編纂校訂に携わる。七八年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。九三年、文化功労者に顕彰される。九九年、文化勲章受章。二〇〇七年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。二〇一五年(平成二七)没。

「2023年 『海軍こぼれ話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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