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- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062902106
作品紹介・あらすじ
虚無とアイロニーをまとい、人生の不条理を見つめ続けた異色の戦後派作家、梅崎春生。『桜島』『日の果て』で戦時の極限下における心象を、『蜆』『ボロ屋の春秋』で市井にひそむ人間の本質を描いた著者が、過去の戦争と現在の日常とを
緻密な構成でゆるぎなく繋ぎあげた、晩年の集大成。芸術選奨受賞作。
感想・レビュー・書評
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観察の鬼。
直接描写を避け、わざわざ主人公の視点から、旧友の現在と過去を少しずつ浮き彫りにしていく。無駄だが超有効なプロセスに。
人生は風に煽られた凧の様な...あまり無い独特の読後感。良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
狂い凧が風にあおられ、なすすべもなくはたはたやっているように、私達は人生にあおられがちだ。
生きることに伴うコントロール不能感を意識させられた。 -
栄介の中で、死んではならなかったはずの城介が死に、とっくに死んでいなくてはならないはずの伯父が生きている。
どこかおかしい、運命はどこから狂ったんだろう。
その狂った運命は、はたして制御することができなかったのだろうか。
凧を見つめる栄介の姿からそんなことを感じた。 -
気になってる本。。わくわく。
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著者プロフィール
梅崎春生の作品





