私の万葉集 一 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2013年11月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784062902120

作品紹介・あらすじ

新元号「令和」の出典、
『万葉集』の魅力を
現代詩の巨人が説きあかす!

現代詩人・大岡信の先見性に満ちた『万葉集』論、第一巻。
新元号の出典となった「梅花の宴」について、
日本文学史とこの宴との重要な関連を指摘。
『万葉集』を現代人が味わい楽しむ「生きた」歌集として読み解く。

詩歌の実作者が書いた『万葉集』の鑑賞。
八世紀前半に成立した『万葉集』はきわめて難解であり、しかしまた我々の心に残る多くの親しまれた歌がある。
その膨大な数の歌を、巻一から巻二十まで通読した大岡信の鑑賞には、日本の美学の起源をみる。
魅力ある読み方をするために現代詩人が挑んだ全5巻。

感想・レビュー・書評

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  • 著者が、『万葉集』に採録された歌を紹介し、その鑑賞のポイントをわかりやすく解説している本です。

    著者は「はしがき」で、「『万葉集』が現在でも、古典としてのみならず、それほど努力しなくても現代人が味わい、楽しむことのできる「生きた」歌集として私たちの前にあるということは、否定しようのない事実です」と述べています。詩や歌の実作者による『万葉集』の鑑賞の手引きとしては、斎藤茂吉の『万葉秀歌』上下巻(岩波新書)が有名ですが、本書も実作者としての立場から、古代の歌集としてではなく、現代のわれわれにもその魅力を理解することのできる作品として、『万葉集』の歌を紹介しているということができるように思います。

    第一巻である本書では、『万葉集』の巻一から巻四までがとりあげられています。です・ます体で書かれており、親しみやすい文章ですが、歌の鑑賞をおこなっている解説文のなかで語釈的な説明を含めているため、読んでいてやや視線が前後します。もっともそのおかげで、著者の解説にみちびかれて一首一首を深く鑑賞することができるような気分になることができたので、個人的にはおもしろく読むことができたように思います。

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著者プロフィール

大岡 信(おおおか・まこと):1931-2017年。静岡県生まれ。東京大学文学部国文科卒業。詩人、評論家。読売新聞外報部記者を経て、明治大学教授、その後東京藝術大学教授となる。詩の実作はもとより、詩歌、芸術に関する文章も数多く執筆。朝日新聞で長年連載された「折々のうた」は、多くの読者に愛された。レジオンドヌール勲章(オフィシエ)、文化勲章他数多くの受賞歴がある。詩集に『水府 みえないまち』『草府にて』『春 少女に』『故郷の水へのメッセージ』『地上楽園の午後』他。評論に『蕩児の家系』『うたげと孤心』『詩人・菅原道真』他多数。

「2026年 『日本詩歌の特質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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