残響 中原中也の詩によせる言葉 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062902403

作品紹介・あらすじ

〈あゝ、おまへはなにをして來たのだと……
 吹き來る風が私に云ふ〉
〈作者に吹いたのと同じ風が俺にも君にも吹いてくるぜ。
 冷たい悲しい、憎くて甘い下郎のような風だぜ。〉
早世の天才詩人・中原中也の詩五七編に、
現代文学を牽引する著者が深く耳を澄まし、響きを返す。
時空を超え谺しあう二人の詩人、魂の残響。

感想・レビュー・書評

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  • ロマンというものは結局
    真実から目を背けたところにのみ、存在するのである
    真実の中を生きる人々は孤独だ
    誰かと共有できるロマンを持ちえないからだ
    だけどそんな彼らにも、ロマンがないわけじゃない
    さびしい一人遊びのなかに見出してきた自分の世界がある
    それはノスタルジックな墓碑銘だった

  • 中原中也の詩に対する町田さんのコメントが対比されててとても楽しい。タイトルを残響したというエピソードも含めて楽しかった。

  • 精神的に余裕があるときでないと、読みづらい、とかんじました。とはいえ、言葉のもつ力は凄い!!

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著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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