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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062902427
作品紹介・あらすじ
石川啄木が友人の金田一京助宛に、長男の死を告げながら葬儀用に羽織袴の借用を頼む手紙。夏目漱石が饅頭を貰ったことへの礼状に、饅頭の俳句を添えて。内田百けんが借金を請う無心状。谷崎潤一郎の赤裸々な恋文。太宰治が芥川賞を懇願する手紙。福沢諭吉が我が子に送った人生のアドバイス。正岡子規が弟子の高岡虚子に与えた厳しい訓戒。二葉亭四迷、森鴎外の遺書……。一通の手紙に表れる作家の知られざる素顔や、作家同士の興味深い交友関係。名編集者・江國滋が86通の手紙を厳選し、手紙の内容ごとに寸評を加えたアンソロジー。巻末解説・斎藤美奈子。
感想・レビュー・書評
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文豪たちの手紙を集めたアンソロジー。そうそうたるメンバーです。内容も事務的な通知にはじまり遺書、恋文、旅先からの手紙など様々。思いのたけが綴られた恋文などは見ちゃっていいのかな、という気分に。中島敦が子に送った絵葉書の文章がすてきでした。
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文豪の書いた手紙をセレクションしてある。招待状のことわりの返事、ラブレター、饅頭のお礼など。手紙ってやったりとったりしないと技術がついてかない部分がある。昔はただの近況報告とかを手紙でしてたんだな。今そんなんメールでやったら「お、おう」でおしまいじゃろう。ただ、海外にいる人間と手紙しか連絡を取る手段がない、という時代背景の問題がある。
ただ、こういう文化が明治大正の時にはたしかにあって、で、いいものなんだなぁと思うのです。そこはチャットとかLINEみたいなリアルタイムの文化とは違うのであった。
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