私の万葉集 三 (講談社文芸文庫)

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  • 講談社 (2014年9月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784062902434

作品紹介・あらすじ

新元号「令和」の出典、
『万葉集』の魅力を
現代詩の巨人が説きあかす!

現代詩人・大岡信の先見性に満ちた『万葉集』論、第三巻。
新元号の出典となった「梅花の宴」について、
日本文学史とこの宴との重要な関連を指摘。
『万葉集』を現代人が味わい楽しむ「生きた」歌集として読み解く。

大岡信の『私の万葉集』第三巻(全五巻)。
 ひさかたの 天の香具山 この夕
  霞たなびく 春立つらしも   人麻呂
ゆったりとした万葉人の息吹を伝えたい。
著者の思いは、愛情深く、平易な文体で現代につなげていく。
「万葉集」巻八から十二までを、たとえば恋の歌、
それは、日本人の永遠に通ずる心の古典として……。

感想・レビュー・書評

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  • 第三巻では、巻八から巻十二までがあつかわれています。

    多くの長歌を収録している巻九では、「長歌形式の革新家」と著者が呼んでいる高橋虫麻呂の歌が紹介され、著者独自の観点からその魅力が語られています。「河内の大橋を独り行く娘子を見る歌」では、長歌という形式で日常生活のささやかなできごとにまつわる心の動きを詠んだことに注目がなされており、その歌の魅力をあるいは「フランス十九世紀末、二十世紀初頭のボナールやヴュイヤールら、身辺の光景をみごとに描くアンティミストの絵の世界をも、ふと思わせるようです」と解説しています。

    他の芸術ジャンルにも通底するような魅力を発見する著者の批評は、数多く刊行されている『万葉集』の解説書のなかにあって独自のものとなっており、興味深く感じました。

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著者プロフィール

大岡 信(おおおか・まこと):1931-2017年。静岡県生まれ。東京大学文学部国文科卒業。詩人、評論家。読売新聞外報部記者を経て、明治大学教授、その後東京藝術大学教授となる。詩の実作はもとより、詩歌、芸術に関する文章も数多く執筆。朝日新聞で長年連載された「折々のうた」は、多くの読者に愛された。レジオンドヌール勲章(オフィシエ)、文化勲章他数多くの受賞歴がある。詩集に『水府 みえないまち』『草府にて』『春 少女に』『故郷の水へのメッセージ』『地上楽園の午後』他。評論に『蕩児の家系』『うたげと孤心』『詩人・菅原道真』他多数。

「2026年 『日本詩歌の特質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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