現代小説クロニクル 1990~1994 (講談社文芸文庫)

  • 講談社
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062902663

作品紹介・あらすじ

1975年以降に発表された名作を5年単位で厳選する全8巻シリーズ第4弾。現代小説は40年間で如何に表現を切り拓いてきたのか

感想・レビュー・書評

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  • 『現代小説クロニクル』も90年代に到達。全体的な作風の変化としては、個人的なこと、或いは日常的なことを書いたものが増えた印象。また、幻想的な作風の短編も増えている。
    大庭みな子『フィヨルドの鯨』、多和田葉子『光とゼラチンのライプチッヒ』、笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』が幻想的なものに分類されるだろうか。『タイムスリップ・コンビナート』が前から好きで、一度、海芝浦に行ってみたいのだが、作中にもある通り、東芝が休みだと本数が激減するのが悩みどころ。
    鷺沢萠『ティーンエイジ・サマー』は非常にナイーブな青春小説。直後に収録された山田詠美『晩年の子供』もある種の青春小説だが、印象がまるで違う。この収録順は面白い。
    後藤明生の『十七枚の写真』も、記録文学的でありながら、最後の1枚でいきなり印象が変わる。

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著者プロフィール

多和田葉子(たわだ ようこ)
1960年、東京都生まれの小説家、詩人。早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒業後、西ドイツ・ハンブルクの書籍取次会社に入社。ハンブルク大学大学院修士課程修了。長年ドイツに暮らし日本語・ドイツ語で執筆する。著作は各国で翻訳されており、世界的に評価が高い。
’91年「かかとを失くして」で第’34回群像新人文学賞。’93年「犬婿入り」で芥川賞受賞。’96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。’11年、『雪の練習生』で野間文芸賞、’13年、『雲をつかむ話』で読売文学賞と、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
世界的な賞も数々獲得している。2016年ドイツの文学賞「クライスト賞」を日本人として初めて受賞。そして2018年『献灯使』がアメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞」翻訳文学部門を受賞している。

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