悪酒の時代/猫のことなど 梅崎春生随筆集 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2015年11月11日発売)
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  • 本 ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062902908

作品紹介・あらすじ

『桜島』『日の果て』『幻化』など、戦後派を代表し
生と死を見つめ続けた梅崎春生。
多くの作家や読者を惹きつけやまない、その自由な精神、
人生や社会への深い洞察とユーモアとアイロニー。
鬱々とした戦時の記憶を奥に潜ませながら、
内なる孤独と向き合った作家の日常への思い。
人に優しく、酒におぼれた梅崎春生の名随筆集。

感想・レビュー・書評

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  • 書いた年代も幅広く、随筆ばかりでなく創作も収められており、また年譜が載っているのも嬉しい。1日の空き時間に少しずつ読み進めたが、そういう風に読むのに適しているし、かつ一篇一篇にハッとさせられるものも多く、日々に良いスパイスを貰った。

  • お昼寝が好きで医者から先天的無力体質と診断されたり、植物に生まれ変わるなら苔がいいと言ったり。親しみがわくエピソードがたくさんあり、それと同時に戦争のこと、天皇制のこと、人間のことを深い洞察力と表現力で論じる。梅崎春生という作家に出会えてよかった。

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著者プロフィール

梅崎 春生(うめざき・はるお):1915年福岡市生まれ。東京帝国大学国文学科卒業。在学中に「風宴」発表。42年陸軍に、44年海軍に召集、暗号通信分遣隊長として坊ノ津で終戦を迎える。復員後、戦争体験をもとに『桜島』『日の果て』を発表、一躍第一次戦後派作家の代表的存在となる。『ボロ家の春秋』で直木賞、『砂時計』で新潮社文学賞、『狂い凧』で芸術選奨文部大臣賞、『幻化』で毎日出版文化賞。1965年没。

「2025年 『ウスバカ談義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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