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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784062903011
作品紹介・あらすじ
独創的な芸術作品のみならず、優れた芸術論やエッセイも多数遺した岡本太郎。1968年刊行の『原色の呪文』から、現代芸術に関する文章を抜粋、「黒い太陽」「わが友、ジョルジュ・バタイユ」「対極主義」「ピカソへの挑戦」「坐ることを拒否する椅子」「芸術の価値転換」「モダーニズム克服のために」などを収録。若き芸術家たちに絶大な影響を与えた芸術論の名著。
みんなの感想まとめ
芸術の本質や創造性について考えさせられる内容が詰まった作品で、岡本太郎のエネルギッシュな文章が読者に力を与えます。彼の芸術論は、古典的な視点から現代のアートまでを網羅し、特に「芸術の価値転換」や「対極...
感想・レビュー・書評
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岡本太郎の文章はエネルギーが込められていて読んでて元気が出る。よしやってやろうと力が湧いてくる。芸術論も興味深い。
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巻末の解説によれば、原本は1969年に文藝春秋より出された四部構成の選集で、そのうちの第一部「現代の芸術精神」(+序文、詩4編)を独立させ文庫化したものとのこと。戦前から1960年代までに書かれた芸術論集ということで、「古臭いかなー」と思いながら読み始めた。
戦後暫く、乗り越えるべき最大の山として“ピカソ”を据えた諸論まではちょっと古臭く感じられたが、1954年の「芸術の価値転換」では“ここちよくあってはならない”“「きれい」であってはならない”“「うまく」あってはいけない”というテーゼを繰り出して、だんだん“ピカソ”と似たような立ち位置に至り(というよりも、岡本のほうがここに至るのは早かったのかも。ピカソが「ようやく子どものような絵が描けるようになった」と発言するのは、晩年の1960年代のこと)、「坐ることを拒否する椅子」(同名作品は1963年。本書中の文章発表は1964年)、「梵鐘を作る」(1965年)などを経て、「芸術と遊び――危機の接点」(1967年)に至る。1970年大阪万博を控えた時期に書かれたこの文章で、芸術の閉塞感の打破を「遊び」「まつり」に求めている。
現代で、この方向性に近いところの芸術といえば誰になるのだろう? と、私が名前を覚えているアーティスト名をあれこれ思い巡らすと…、「Chim↑Pom」(現:Chim↑Pom from Smappa!Group)だったりするのかもしれない。 -
さっこちゃん と
大学時代帰りのバスの中で、
私が「岡本太郎の絵がわからない」と話すと
「そういうことは本を読めばわかるよ」と言ってくれたね。
だから数年経った今、岡本太郎を読んでみたよ。
さっこちゃんに感謝する 読んで良かった。
グッときたタロー
以下抜粋
私がセザンヌとピカソの前で泣いたのは、それらの作品が私の生活と肉体に端的にしみ入って来たからである。
対極主義 現実の激しくぶつかっていかなければならない。この態度は単にロマンチックなものでなくむしろレアリスチックである。まず冷静に現実を観察して すべての本質 現象に内包されている上述の2つの極性を見極めこれを主体的に捉える。相互を妥協折衷することなく 逆に矛盾の深淵を絶望的に意志的に深め その緊張の中に前進するのである。
精神のあり方は強烈に吸収し反撥する緊張によって両極間に発する火花の鮮烈な光景であり、引き裂かれた傷口のように なまなましい酸鼻を極めたものである。
芸術観 アヴァンギャルド宣言
ピカソへの挑戦
絵はすべての人の創るもの
うまかったり、まずかったり、きれいだったり、きたなかったりする、ということに対して、絶対にうぬぼれたり、また恥じたりすることはありません。
あるものが、ありのままに出るということ、まして、それを自分の力で積極的に押し出して表現しているならば、それは決して恥ずかしいことではないはずです。見栄や世間体で自分をそのままに出すということをはばかり、自分にない、別な面ばかりを外に見せているという偽善的な習慣こそ、非本質的です。自分を実際そうである以上に見たがったり、また見せようとしたり、あるいは逆に、実力以下に感じて卑屈になって見たり、また自己防衛本能から安全なカラの中に入って身を守るために、わざと自分を低く見せようとすること(よくある手で、古い日本の社会では賢明な世渡り術とされてきたのです)、そこから自他共に堕落する不明朗な雰囲気が出てくるのです。
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一筋縄ではいかない難しいことをシンプルに求めている。圧倒されるがなぜか清々しい気分になる。正しい意味で不安にさせる。が、その不安の只中にいることが生きていることだと思える。そういう大事なことを語っていると思う。素晴らしい。
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極めて明晰かつ冷徹な文章である.使っている単語自体は平易なのに,文章として読むと難解になる.極めて抽象的な論考を明文化するとこうなるのか,と思い知らされる.それにしても,文章自体に魂が感じられ,創造することのエネルギィが横溢する.決して他の誰かが代筆することのできない芸術論がここにある.
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