30代作家が選ぶ太宰治 (講談社文芸文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 40
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062903066

作品紹介・あらすじ

「ときどき何だか恋しくなって、うっかりページをひらいてしまう」(朝吹真理子選「親友交歓」)、
「悲嘆にくれながら笑い、怒りながらおどける。背反を抱え、そのまま抱きしめ続ける人」(滝口悠生選「葉」)、
「儚くて、かわいくて、切実で」(西加奈子選「皮膚と心」)――
三十八歳で歿した太宰の短篇を、七人の現代作家が同世代の眼で選んだ作品選。

感想・レビュー・書評

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  • 今まで積極的に太宰治を読んでこなかったことを後悔。
    相反する思いが常に共存する小説たち。
    私の中にある今まで言葉にできなかった自意識が表現されている感覚。
    燃え上がる気持ちが一瞬で冷めて客観的になるあの瞬間は「トカトントン」という音を思い出さざるを得ない。
    佐藤友哉の文章のリズムも相変わらず心地よい。
    悲しい時に笑って、怒りながらおどけて、安楽なくらしでは絶望の詩、ひしぐれたくらしでは生の喜び、気持ち悪い気持ちよさ。
    村田沙耶香、滝口悠生がいう相反する言葉たちこそが太宰治の魅力なのかもしれない。
    自意識に溺れている太宰治も妻目線である意味客観的に白けた目線で心中した夫と愛人を呆れてはためいわくだと言っている。
    自意識だからこそ客観的で、客観的だからこそ自意識が爆発しているのかもしれない。
    西加奈子が撰んでいた『皮膚と心』が意外なほど可愛い話だった。
    ほかの小説も読んでみたいと思った。

  • 短編集は、好きな作品を何度も読みなおせてすき。太宰のユーモアとかわいらしさに溢れる作品が多かったかな。トカトントン。皮膚と心。

  • 16/06

  • 7人の30代の作家が選んだ太宰治の短編集。
    30代がどうなのかはよくわからないけれど、
    かなり良いチョイスで良かったです。

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著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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