我が愛する詩人の伝記 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 94
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062903189

作品紹介・あらすじ

「各詩人の人がらから潜って往って、詩を解くより外に私に方針はなかった。私はそのようにして書き、これに間違いないことを知った」。藤村、光太郎、暮鳥、白秋、朔太郎から釈迢空、千家元麿、百田宗治、堀辰雄、津村信夫、立原道造まで。親交のあった十一名の詩人の生身の姿と、その言葉に託した詩魂を優しく照射し、いまなお深く胸を打つ、毎日出版文化賞受賞の名作。

感想・レビュー・書評

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  • 言いたいことを言うというのは誰しも切なる願いであるし、そうあるべきだしそうしていいはずなのに。
    年明けから進撃の巨人にはまり、小説を読むと頭が混乱しそうなので自分の本棚からエッセイを探したら出てきたので読みました。

    もともと室生犀星の杏っ子がほしくて本屋の講談社文庫の棚を探していたらこれしかなく、これも何かの縁かと思い買ったものでした。次本屋に来た時は忘れているかもしれないし、今買わないと買わない。カレルチャペックの園芸家の12ヶ月みたいに。
    で、次こそは空いた隙間に杏っ子、もしくは犀星の他の本が入荷されるかもとわくわくして出かけたのに同じく我が愛する詩人の伝記が入荷されていてがっかりした記憶があります。
    気に入っていた本屋だったのに、この人たちは本が好きで興味があって売っているのではなく、ビジネスになるから、こういった品揃えであればセンス良く見えるというリストを先に作ってそれをなぞっているだけなのだ。
    Three Livesは違う。サリンジャーの新装版を真っ先に置いてくれたから。

    とはいえ読んでみれば、途中でいつでもやめられるエッセイ、というより物語集とでもいうような、ストーリーも表現も工夫してあって、なんだったら一番気に入った堀辰雄の文章が読みたくなるような(風立ちぬ、いざ生きなんしか読んでないので) そんな一冊でした。

    愛するとは相手に生きていてほしいと願うこと。だから愛する詩人の伝記、なのですね。

  • 詩人でもあり随筆家でもあった室生犀星による、北原白秋や萩原朔太郎、立原道造などの著名な詩人との交流を描いた随筆。詩集ではうかがい知れない詩人の素顔や、それをユーモアにつつみながら表現する室生犀星の観察眼に感服する本。

  • とりあえず藤村編だけ読んだ。
    藤村が、余りにも大家過ぎて近寄れない室生犀星がなかなか微笑ましい。静子さんを見て美しい婦人だ、あのような人を老年になって傍に置いて置ける藤村を羨んでいる様子も書かれていたりと、犀星の想像力の面白さが垣間見える。
    他の詩人・作家も広く取り上げられているので、あとでまた読んでみたいところ。

  • 2018/03/29-04/06

  • 文庫本にしてはちょっと値段高くないか。

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著者プロフィール

1889年石川県生まれ。詩人、作家。1915年、萩原朔太郎、山村暮鳥らと交わり、『卓上噴水』を創刊。18年『愛の詩集』を自費出版、以後『抒情小曲集』『寂しき都会』など数々の詩集を刊行。58年『杏っ子』により読売文学賞、59年『我が愛する詩人の伝記』により毎日出版文化賞、『かげろふの日記遺文』により野間文芸賞を受賞。1962年没。

「2021年 『写文集 我が愛する詩人の伝記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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