蒲生氏郷 武田信玄 今川義元 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062903233

作品紹介・あらすじ

古典や漢籍、歴史に通じた露伴の面目躍如たる評伝。後世の先入観を退け、戦国武将の英雄像とその魂を現代に甦らせた、後期の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 露伴の史伝物。面白いに決まってるのだが、新仮名遣いに改められてしまっているので、語り口の魅力が半減である。

    そういえば露伴や鏡花は好きだけど、鷗外や紅葉はなんでかあんまり面白いと思ったことがないのは、文体の好みなのかも知れない。

  • 秀吉と正宗の狭間に立つ男。想像しただけで鳥肌が立つ。

  • 2016/9/30読了。
    露伴先生の戦国歴史放談。いやはや面白かった。露伴先生の歴史の語り口、切り口、味わい方が面白い。そしてやっぱり言葉のリズムが素晴らしい。
    中でも「蒲生氏郷」が滅法面白かった。戦国武将を語りながら現代(といっても本書執筆時点の現代だから大正時代)の若者を引き合いに出すのは良いが、それがあまりに語彙豊かでリズミカルな毒舌というか辛辣すぎて笑った。
    伊達政宗の18歳の引き合いに「今の若い者ならば〜大抵の者は低級雑誌を耽読したり、活動写真のファンだなぞと愚にもつかないことを大したことのように思っている程の年齢だ」、24歳の引き合いに「来年卒業証書を握ったらべそ子嬢に結婚を申込もうなんと思い寐の夢魂七三にへばりつくのとは些違って居た」とくる。伊達政宗と引き比べて幸田露伴に怒られたら、申し開きのしようもない(笑)。
    他にも「ケチビンタな神経衰弱野郎、蜆貝のような小さな腹で、少し大きい者に出会うと些も容れることの出来ないソンナ手合」「鼻糞ほどのボーナスを貰ってカフェーへ駈込んだり、高等官になったとて嬶殿に誇るような極楽蜻蛉、菜畠蝶々」など、出るわ出るわ(笑)。菜畠蝶々なんて言葉はここで初めて聞いたしネットで検索しても本書しかヒットしない。露伴先生、僕たち何か悪いことしましたか?(笑)

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著者プロフィール

1867年(慶応3年)~1947年(昭和22年)。小説家。江戸下谷生まれ。別号に蝸牛庵ほかがある。東京府立第一中学校(現・日比谷高校)、東京英学校(現・青山学院大学)を中途退学。のちに逓信省の電信修義学校を卒業し、電信技手として北海道へ赴任するが、文学に目覚めて帰京、文筆を始める。1889年、「露団々」が山田美妙に評価され、「風流仏」「五重塔」などで小説家としての地位を確立、尾崎紅葉とともに「紅露時代」を築く。漢文学、日本古典に通じ、多くの随筆や史伝、古典研究を残す。京都帝国大学で国文学を講じ、のちに文学博士号を授与される。37年、第一回文化勲章を受章。

「2019年 『珍饌会 露伴の食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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