聖火 (講談社文芸文庫)

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  • 講談社 (2017年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784062903301

作品紹介・あらすじ

モームの問題劇を名翻訳者が訳し下した待望の書。穏やかな上流家庭の情景が一転、推理劇に。真の愛とは何か、幸福とは何かを問う傑作

感想・レビュー・書評

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  • 「月と六ペンス」以来のモーム作品。こちらは戯曲。

    推理小説ではないのだけれど、その要素もあって、ほぼ一気読み。

    半身不随のモーリスは何故死んだのか、事故か、自殺か、他殺か。次々と明らかになる新事実。妻かその愛人が犯人で決まりかと思いきや、さにあらず、驚きの真犯人とその動機たるや。

    作品内では、死は内密に処理され、誰も法の裁きを受けることはなく大団円を迎えるのだが、如何に動機が善であったとしても、これが裁かれなくて良いのか、という点では、意見が分かれるのではないだろうか。少なくとも、現代の基準では、これを安楽死と認定することは出来ないだろうと思う。かといって、有罪とするのも気の毒ではあり、起訴されたとしたら、執行猶予だろうか。

    タイトルの原題は The sacred flame
    母の子に対する愛の含意のようだ。

  • 半身不随の夫の不可解な死をめぐる推理小説風の戯曲。立場が違えば抱える悩みや思考も変わってくるのだろうが、互いの価値観のぶつけあいが読み手の心をささくれ立たせる作品である。最後のシーンにおいて何が正しいのかなんて議論しだしたら、人間の利己的で卑しい面があらわになりそうである。

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著者プロフィール

モーム W. Somerset Maugham
20世紀を代表するイギリス人作家のひとり(1874-1965)。
フランスのパリに生まれる。幼くして孤児となり、イギリスの叔父のもとに育つ。
16歳でドイツのハイデルベルク大学に遊学、その後、ロンドンの聖トマス付属医学校で学ぶ。第1次世界大戦では、軍医、諜報部員として従軍。
『人間の絆』(上下)『月と六ペンス』『雨』『赤毛』ほか多数の優れた作品をのこした。

「2013年 『征服されざる者 THE UNCONQUERED / サナトリウム SANATORIUM 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

モームの作品

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