親鸞 (下)

  • 講談社 (2009年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (322ページ) / ISBN・EAN: 9784062910019

作品紹介・あらすじ

新しき人間・親鸞を描く渾身の長編小説!
だれよりも深く悩み、時代の闇を生き抜いた親鸞。史上最大規模の新聞連載ネットワークで全国二千万人を感動させた連載! 人間・親鸞を描く感動の長編小説、さらに佳境へ!

感想・レビュー・書評

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  • 子ども時代から越後に流罪になるまでがこの親鸞上下巻。
    誰がすごいって、出会った時からただまっすぐ親鸞を信じ抜く妻である恵信だ。親鸞は知識がある故になんだかんだ迷うけど恵信は迷わない。

    「知識を捨てよ、愚に徹せよ」と法然上人が言っているその真理は恵信にあるように思う。

    そして、軽い気持ちで読み始めたこの親鸞。なんと激動編上下、完結編上下という壮大な長編だった。ここまできたら全て読ませていただきます。

  • ほとんど終わりのほうでやっと『親鸞』という名前がでてきました。
    ですので、この本は『親鸞が親鸞になるまで』といったところでしょうか。

    実は私の祖母は浄土真宗のお寺の娘なんですが
    私は子どもの頃からキリスト教の日曜学校に通い
    短大はキリスト教でした。
    おばあちゃん、ごめんなさい。

    でも、こうしておとなになると、親鸞に興味持ったりします。
    間違いなく、続編がでるでしょう。

    内容なんですが、良寛さまみたいなおだやかな雰囲気を想像していましたが、結構激しかったです。
    ディズニー映画みたいな場面もあって、面白かったです。

    そして、残酷な場面もあり、うなされて寝言を言ってしまいました。
    背中からナイフで刺される夢でした。

    フィクションとして読んだら、楽しいかもしれません。
    親鸞の教えについては、他の本で読んでみたいと思います。

  • 結婚して親鸞と名のった。法然という師匠の教えを学ぶまでのいきさつが描かれている。これからの親鸞も楽しみである。

  • 親鸞は仏の真の姿を求め続け、どれほど修行に打ち込もうとも、
    おのれの消えない迷いに苦悶しながら、その先に何を見出したのだろうか。
    平易な文章でありながら、描かれる人物達は実に生き生きとしていて
    大変読応えがあると思いますよ。
    中高生でも十分読めるはずです。

  • 親鸞聖人没後750年ということで、平安時代のことなのでおそらく残っている史実をもとに沢山のストーリーが肉付けされていると思う。おそらくフィクションが多いとも思う。

    しかしながら、この本で親鸞聖人が法然上人と出会い親鸞聖人になっていく姿が人間らしい悩みや苦悩とともに描かれている。

    生きていく上での悩む苦しみにもがく今の人、理不尽や不条理の中で苦しむ今を生きる人への救いにも思える。
    流行りの癒し系ではなく、歴史の中に生きた1人の苦悩する僧の話しという読み方もできる。

    仏教的に難しいことはわからないが、疲れた時に許され救われる一冊。
    仏教の本と思わずに読んでもいい本。

  • ようやく読み終わった。親鸞上人が、自らを「親鸞」と名付けたあたりまで。京都で罪に問われ、妻恵信の故郷でもある、越後(新潟)に流されるところまで。
    上巻同様、なかなかエンタメ的な見せ場もあり、ハラハラドキドキする場面もあり。
    一応我が家も浄土真宗で、念仏に縁はあるのだけど、改めて「そういう教えだったのか」と納得してしまったけど、とはいえ物語だもんね⁈
    コレで少しだけ新聞で読んでた、新潟での話に繋がっていく。

  •  最後まで読んで,こりゃあ,親鸞というタイトルでいいのかどうか…
     たぶん,これでいいのだろう。

     親鸞が法然上人の元を離れて行くときの様子が,なんとなくわかった。
     法然がまとめた「選択本願念仏集」を,法然から直接手渡されたときに,それは決まったのだろう。
     本書を読んだあとは,親鸞と名乗った後の親鸞の生き様を知りたいなと思った。
     なにか,ぴったりの本はあるのかな。ただし,仏教の素人でもわかりやすいやつ。

     下巻にも,親が引いたであろう赤鉛筆の跡がところどころにあった。小説だというのに,不思議な感じ。「選択本願念仏集」という文字にも赤線が引かれていたし,親鸞という名前の元となった「天竺の世親菩薩と,浄土の思想をきわめた曇鸞大師の願につきる」という部分にも…。ほかにも「その念仏が自力の念仏ではなく,仏のがわから両手をさしのべて手渡された他力の念仏であること」(97ぺ)なんかにも。

     本書が読みやすかったのは,漢字や登場人物の名前に何度でも丁寧なふりがなかあったこと。このふりがなのおかげで,前のページに遡ることなく,スムーズに読み進めることができた。範宴なんて「はんねん」とは読めないよね。

  • 下巻はいっきに読み終わった。
    もっと堅苦しい本かと思ってましたが、読みやすい歴史小説でした。

  • 2023/4/1
    他著者の親鸞も読みたい。

  • 上下巻で構成された本編は、上巻の始まりと同様に、終幕は鴨川の河原であった。
    幼き頃の河原での出会いが、本編では、別れの場として描かれている。
    この場面は、読者にすら、物語を走馬灯のように思い起こさせる。
    親鸞と共に、物語を歩んできた登場人物達は、それほど多くは無い。
    一方で、そのわずかな人々の繋がりこそが、この物語を繰り返しダイナミックな流れの中で進める力にもなっていたことに気づく。
    京を舞台にした物語は、ここで幕を閉じる。
    次に続く物語は、北陸と関東へ続くのであろう。
    浄土真宗の宗祖親鸞を描いた物語は、古今様々に有った。
    もちろん、本山の所有する正当な伝記である御絵伝や、御伝承もあるだろう。
    最も有名な著作であったのは、吉川英治の著作だっただろう。
    本作は、その物語としての展開の面白さもさることながら、宗門の伝記で重要な出来事とされる場面や押し絵の根幹に繋がる文言もふんだんに盛り込まれている。
    読み物の面白さと同時に、真宗の勉強にもなる。
    本気の著作とは、あるいはこうして万人を納得させるものなのだろう。

  •  帯に全国27新聞に連載、二千四百万人読者が熱狂した長編と書いてあるが、あながち大袈裟でもないような気がする

  • 法然上人ら浄土教は上皇の逆鱗に振れ弾圧を受ける。
    善信は法然から「選択本願念仏集」を書き写す許可をもらうが、ついには越後へと流刑となる。

  • 極悪人を許せる法然、親鸞を凡人である私には理解出来ない。この本を読んで少しでも善行出来ればと思う。

  • 日野の里で貧乏公家の子として生まれた忠範。比叡山に登り修行をした範宴。法然上人の念仏門に通った善信。そして越後へ遠島の刑を受けた親鸞。名前を変えるごとに生まれ変わった。専修念仏を誓い、師の法然上人の教えを忠実に実践しようとした親鸞。

  • 幼少期の忠範から、範宴、綽空、善信へと名前を変え、最後に親鸞となる。反乱分子として流刑に処されると同時に、俗名を与えられ藤原善信となる。親鸞として書かれているのは最後の数ページで、このタイトルとは。。。

    書中に、浄土真宗という言葉は一切出てこない。法然が説いた、念仏を唱えることによって善も悪も無く救われるという教えは、親鸞によってさらによって更に研鑽される。当時は、人々は地獄というものを本気で信じており、社会の底辺で生きる下賤な民衆は自らの汚れや悪行から浄土に行くことは叶わぬことであると怖れながら暮らしていたのである。

    宗教とはそもそも、人生とは何か、どう生きてどう死ぬのかということを考える哲学である。

  • 上巻よりもかなり、娯楽性の強い物語になっている。
    ここまで、親鸞が躍動するのかと驚きもある。
    だが、根底にある師への信頼、仏教に対する愛は変わらない。
    葛藤し、学び、愛を知り、親鸞が力強く成長していく。

  • 法然上人のもとで学び、恋もし、山と決別する。

  • ★2016年10月16日読了「親鸞(下)」五木寛之著 評価B+
    親鸞が、法然上人からどのような過程を経て念仏信仰を受け継いでいったのかが語られる下巻。

    比叡山の堂僧(修行僧)の立場を維持し続けていた親鸞(当時は、範宴(はんねん))は、とうとう勝手にその地位を放棄して、一介の乞食坊主となって、六角堂での参籠修行に励む。
    その日々の中で、将来伴侶となる紫野という女性に会い、淡い思いを抱く。
    その後、吉水の法然上人に庵に導かれるように範宴は、毎日通いつめ、法然上人の念仏(南無阿弥陀仏)信仰への思い入れを強めていく。比叡山を離れた範宴は綽空(しゃくくう)と名前を変えて、法然上人の下で修業に励む。そのうちに法然上人の教えを受ける弟子たちの中でも過激な急進派が、既存の宗教界の排撃を狙って、寺社への放火が相次いでおり、法然たち念仏信仰の禁止を望む既存宗教界との対立が深まる。
    結局、法然一派には院宣が下され、死罪となる者、流罪となる者が決定した。その時には、綽空あらため善信となっていた親鸞は、流罪を受け入れ、自らの郷里の越後へ向かうこととなる。

  • 範宴から綽空へそして善信へと覚醒するたびにまるで昆虫の完全変態するかのように名前を変えていきまして、妻帯し、念仏し、そして越後遠流が決まり親鸞と名乗るところまで。ほんまのところはどうか、というのはスッカリ気にならなくなって五木ドラマにずっぽりとハマりました。特に選択集(せんちゃくしゅう)の書写を許された時は泣けましたわ、いや〜〜大感動。私自身浄土真宗ではないし本願の宗教理念にはあまり好意的ではなかったんですが、色眼鏡なしにただ一人の愚直で素敵な僧侶の生き方を楽しめました。美形もたくさんでてきてかなりビジュアル的。所謂ヒーローものカテゴリに入れてもいいかもしれない。親鸞かっこよく描かれておりまして、読中読後スッキリさわやか。激動篇に続く、とうとうお待ちかねの越後遠流ですわ、楽しみ。

  • 読み応えありすぎ…
    親鸞について学べました

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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