サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 448
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062915182

作品紹介・あらすじ

堀江貴文さん推薦!

 現代ビジネスに「飲食店経営に手を出したら、その先には「地獄」が待っている」「60過ぎたら、退職金で会社を買いなさい」などをアップ、累計1000万超のPVという記録を打ちたてた記事の書籍化です。
 サラリーマンには定年・早期退職後、飲食業を始める夢を描く人がたくさんいます。しかし、それが「地獄への道」。廃業率は20%で全業種トップ。実際には素人では勝てない世界。一方で、起業を考える中高年もたくさんいます。こちらも「地獄」。日本で起業して10年後に残っている会社はわずか5%。
 三戸さんは言います。一部上場企業でマネジメント経験(部課長以上)があれば、会社を買って社長になったほうがいい、と。後継者がいない優良中小企業はたくさんあります。国内企業の約66%がなり手がおらず、株式1円でもいいから譲りたいと考えています。
 在職時同様30~50人規模のチームを率いて、サラリーマンではなく社長としてその力量を発揮し、最後は、後継者に託してオーナーになるか、会社を売却して売り抜けるか。雇われる人生を脱して、資本家になる。中小企業127万社が後継者不足に陥る「大廃業時代」は、サラリーマンの大チャンス。本書は、人生を変える「あかるい資本家講座」です。

感想・レビュー・書評

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  •  ”本書は「会社を買う」ことをすすめる本です。”の書き出しで始まる三戸政和氏の提案は自分にもたくさんの示唆を与えて頂いた。

     箱(会社)がある方が資産家でなくとも資産形成が可能との提案。その根拠を示しています。

     でも、この本で一番貴重な情報をもらったと思ったのは、現在40歳の人は95歳以上、現在60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上あるとの論文があることの紹介です。

     それはつまり、「リタイア後の生活が長期化する」ということで。定年退職後の余命を20年から40年の倍に見積もり直さなくてはならいこと。
     そして、その後に下流老人にならないためには、月々20万円、40年間で9600万円も必要。その人生100年時代を生きるための方法として、現役時代を延ばすしかないとのことです。

    これには大分考えさせられました。

     成功のための鍵はリスクをとれるかどうか。実際に行動を起こせるか否か。これはこれまで散々聞かされたフレーズ。ここでもやはり重要と言っている。

     ゼロイチ起業は必要なく、自分の経験と専門知識を生かせる中小企業を見つけ、個人でM&Aをして経営を引き継ぐことが有望との提唱。

     いずれも、大変納得させられる提案。

  • 大企業の社員向けに書かれた本だったので中小企業を経営している自分向けではない部分が半分くらいあった。
    大企業ではマネジメントのシステムがこんなにあるなら便利だなぁと思いました。
    逆に一度大企業で働いて見たくなる本でした。

    飲食業がレッドオーシャンである理由は面白かったです。
    オリンピック以降にM&Aを一度してみたいです。

  • タイトルを見れば、簡単に出来る話なのかと感じたりするが、実際には色々と大変でもあり、ただ人によっては参考になるのかもしれない。サラリー以外に何かをしたいような方には、選択の一つとして可能性も考えられる。読み物として、参考程度という感想。

  • タイトルや切り口はキャッチーだが、内容は昔からおこなわれているものである。最近だと特に地方企業の事業継承を主に小城社長が奮闘していたりする会社もある。この後継者問題は特に地方で深刻であるからだ。あたかも東京や大阪で300万円で会社が変えてしまうようなタイトルだが、そう思ったら大間違い。
    DDなどの知識がない素人や、BS、p/Lも読めない人が会社を買うのを推奨するのだとしたらいかがなものか。最低限、簿記、管理会計くらいは学んでほしい。経営リテラシーのない人間が会社を買うのはステークホルダーに対してコミットできないだろうし、何より地獄を見るのは本人である。

    著者はファイナンスや経営マネジメントの学位(MBA)や資格(会計士等)を持っているわけでもなく、着想は理にかなっているが、実務としての現場での実行力はどうか。PEをジョイントで行うなど誰かに任せるだけのファンド運営となっていないか。そのせいか、どうも頭で考えただけの理論である気がしてならないのは当方だけが感じたことであろうか。

  • お客様が読んでいらっしゃると伺ったその直後に、偶然、テレビの経済番組に著者が出演して個人による中小企業買収について語っているのを見ました。

    確かに。
    起業するよりリスクが低いかもしれませんね。

    ただやはり、組織である程度のマネジメントの経験がないと難しいかなと思います。
    もっとも、起業するのはそれ以外の能力も必要でしょうけれど。

    ライフプランニングの参考になりました。
    セカンドライフの1つの選択肢として、有力候補となり得ると思います。

    アンテナ感度を高くして、人脈を広げ、自分の得意・不得意を見つめてみると、嘱託やアルバイトでないセカンドライフも実現可能でしょうね。

    ただしその際は、素人判断ではなく、中小企業専門のM&Aコンサル会社などの専門家のバックアップは必要だと思います。

  • 雇われ社長では大した額はもらえない。会社という「箱」を持っているかどうかが重要。自分の労働時間を切り売りした単価よりも箱が稼ぐ額の方が大きい。
    個人M&Aで中小企業の社長になることで、箱を手に入れる。
    日本のほとんどの中小企業では社長が高齢で後継者不足に悩まされており、大廃業時代が訪れる。社員や親族に経営のことがわかる人物がいないと黒字廃業となるケースは非常に多く、そのような会社を購入すれば、お互いに利益が得られる。
    大企業で管理職についたサラリーマンは洗練されたシステムやノウハウを身につけており、それらを中小企業に導入すれば経営を改善できる可能性は多いにある。

  • サラリーマンのような普通の個人が、中小企業を比較的少額で買い、運営し資産とすることについて書かれた本。

    面白かった。タイトルにある、300万で買うことが現実に普通のサラリーマンにできるかは不確かだが、それに伴う中小企業承継の問題、M&Aの構造など、非常に分かりやすい内容で勉強になった。そんなに少額な会社は少ない、そもそもヤバイ会社である、普通のサラリーマンに経営などできない、などの意見は確かにその通りであり、本著の内容を鵜呑みにはできないが、日本の管理職サラリーマンのマネジメント能力の高さ、ゼロイチ企業のリスクの高さ、既存の会社購入が最善であるなど、納得の内容も多く、読む価値は大いにあった。これを機にM&A業界について興味を持ち、他の関連本も読んでみようと思った。

  • サラリーマンが会社を買うべき理由
    について書かれている。

    会社を買うなんて。と思われるかもしれないが、読み進めるとその必要性、また、合理性がかかれていた。

    実際に行動に移すかは別として、知識としては知っておいてよい内容が書かれている。

  • 全体的に内容に懐疑的。まず、300万ぽっちで個人M&Aを行うのは不可能だろう。この程度の金額で救える会社はほぼ自転車操業、最低1000万は必要では。また地雷(不正会計を行っている等)会社を避けるのも実際問題困難。そして、「全く付き合いの無い会社の社長・役員になる」というのも、余程の実績を積んでいなければ、人心掌握の点で実務上難しいのではないか。

  • 週刊誌で紹介されていたので、手に取りました。

    後継者不足で困っている会社を300万円で買える?

    確かに刺激的な言葉でしたが、300万円で購入した会社の具体的な成功事例が1つも書かれてはいません。

    さらに、取締役社長=1000万円の最低報酬が前提のような書き方をしていますが、廃業しようとする会社が従業員の給与をきちんと支払い銀行からの借り入れや買掛金なども問題なく支払うことができるくらいの売り上げが立つ・・・果たして著者が好んで使う1000に3つとは言いませんが、どの位の会社がこんな好業績を維持しながら廃業を考えているのでしょうか?

    確かに、黒字で中小企業の廃業は50%以上で、さらにその原因が後継者不足による廃業の比率は20%以上あるというデータはあるようです。(P136)

    事業継承の問題の1位は将来の業績低迷(56%)、2位は後継者不足(22.5%)がおおどころで、とすれば、黒字廃業の後継者不足は廃業企業全体の10%程度ということになりますが、こんな簡単な数字が本書のどこにも書かれていないのは、意図的だとはいえ不誠実です。

    この廃業市場は既に大手の企業が副業や社内ベンチャー的な観点から食指を伸ばしており、個人が優秀な中小企業を捜すのは至難の業、それが10%しかないパイの中から大企業(投資ファンド会社も含む)と一緒に探すのでは優良物件が残っている方がもはや奇跡という感じでしょう。

    では。廃業理由の大半の業績低迷についてですが、そうした企業さえも筆者は大企業に勤めていたノウハウを駆使すれば立て直せるはず(P122)というさほど根拠のないアドバイスを送りますが、中小企業経営者をあまりにバカにした話だと思いましたが、現場をみている筆者なので、実際そんな状態なのでしょうか?

    本書では、斜陽産業の代表格であった「畳店」が24時間体制にして大成功を収めた事例を出していますが、これはかなり希少な事例でしょうね。

    まあ、ゼロからスタートする起業よりも、既に実績のある会社を安く買ってスタートするという発想は素晴らしいのですが、そんな美味しい話を目ざとい連中が放っておくはずはありませんよね。

    でも一読はお勧めしておきます。

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著者プロフィール

株式会社日本創生投資代表取締役CEO。1978年兵庫県生まれ。同志社大学卒業後、2005年ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)入社。ベンチャーキャピタリストとして日本やシンガポール、インドのファンドを担当し、ベンチャー投資や投資先にてM&A戦略、株式公開支援などを行う。2011年兵庫県議会議員に当選し、行政改革を推進。2014年地元の加古川市長選挙に出馬するも落選。2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行っている。また、事業再生支援を行う株式会社中小事業活性の代表取締役副社長を務め、コンサルティング業務も行っている。

「2018年 『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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