サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)
- 講談社 (2018年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062915182
作品紹介・あらすじ
堀江貴文さん推薦!
現代ビジネスに「飲食店経営に手を出したら、その先には「地獄」が待っている」「60過ぎたら、退職金で会社を買いなさい」などをアップ、累計1000万超のPVという記録を打ちたてた記事の書籍化です。
サラリーマンには定年・早期退職後、飲食業を始める夢を描く人がたくさんいます。しかし、それが「地獄への道」。廃業率は20%で全業種トップ。実際には素人では勝てない世界。一方で、起業を考える中高年もたくさんいます。こちらも「地獄」。日本で起業して10年後に残っている会社はわずか5%。
三戸さんは言います。一部上場企業でマネジメント経験(部課長以上)があれば、会社を買って社長になったほうがいい、と。後継者がいない優良中小企業はたくさんあります。国内企業の約66%がなり手がおらず、株式1円でもいいから譲りたいと考えています。
在職時同様30~50人規模のチームを率いて、サラリーマンではなく社長としてその力量を発揮し、最後は、後継者に託してオーナーになるか、会社を売却して売り抜けるか。雇われる人生を脱して、資本家になる。中小企業127万社が後継者不足に陥る「大廃業時代」は、サラリーマンの大チャンス。本書は、人生を変える「あかるい資本家講座」です。
感想・レビュー・書評
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1.この本を選んだ目的
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最近、個人でもM&Aできることを教えられ、
TRANBIや、BATONZを眺めていました。
その延長線上でこの本の存在を目にしたので手にしました。
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2.概要
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個人で企業買収できること、身近になっていること、気をつけなければいけないことが書かれています。
細かい内容ではなく、中小企業のM&A市場を俯瞰して説明している感じです。
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3.感想
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そこまで、新たな発見があったというものはなかったですが、飲食店経営についてのメッセージは、たしかに、、、と感じるものでした。やってみたくなるのもよくわかるし、失敗するのもよくわかる。
個人で企業買収をする時代、全く考えたことのなかった人には、オススメの一冊かもしれません。
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4.具体的にどのような点を学習したか?
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ポイントとして、下記の点が気になりました。
① 新たに起業する会社のうち、大きく成功するのはわずか0.3%しかない。
②飲食店経営に手を出すな
③潜在力のある中小企業を買う
それぐらいかな…
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5.具体的にどのような行動をするか?
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会社を買う場合は、本当にその会社が営業している事業内容が申告している通りなのか、入念に調査し、しっかり見極める。
・帳簿に書かれていない負債はないか
・保有資産は、実態価格を反映しているのか
・回収できそうにない売掛金はないか
・在庫は存在するのか
・土地建物の権利関係
・不正な会計は
・クライアントとの関係
・仕入れ先との関係
・金融機関との関係
・従業員との関係
・社会保障制度詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【感想】
投資とはやや異なる手法での資産形成。
「資産家になる」というより、跡継ぎがいない小さな優良企業を個人買収してTOPになりなさい!とのこと。
ゼロから会社を築き上げるのは確かに難しいと思うが、その代替案として買収してTOPになるという発想は如何なものか・・・
具体的に300万円という元手で優良な会社を買えるのか?
いくら跡継ぎがいないとはいえ、完全な外様が会社経営なんてできるのか?
話している内容はよく分かるし面白い視点ではあったが、やや労力とリスクが高い資産形成だなと思った。
また、大企業かつ50代の管理職のみをターゲットにした内容なので、30歳の自分には今のところ縁のない話だった。
鮮烈なタイトルと、帯にあるホリエモンの推薦文で読者を釣っている、いかがわしい内容の本でしたね。
要するに、自分のツテと貴重なお金を使ってリスクの高い天下りをしなさいってことか。
あくまで、こういう選択肢もある、程度。
【内容まとめ】
1.中小企業のオーナー社長になって活躍しよう!
出世してトップに上り詰めたり、外部から招聘された社長は、巨大企業でも長者番付に入ることはない。
オーナー社長だと、労働対価である役員報酬に加えて、保有ん株式の配当とその資産価値が自身に帰属される。
2.起業家に「なる」のはあまりオススメしない。
起業というのは思っているよりも超ハードモードである。エッセンスだけ盗むのが無難。
ゼロイチ起業家を目指すのではなく、すでにある程度の仕組みが回っている会社を買うこと。
3.「千三つ(せんみつ)」1000社中997社がする。
新たに起業する会社のうち、大きく成長すらのは僅か0.3%である。
【引用】
・「人生100年時代」は資本家になりなさい
会社を買うための知識と行動で、資本家になれる可能性が十分にある!
出世してトップに上り詰めたり、外部から招聘された社長は、巨大企業でも長者番付に入ることはない。
オーナー社長だと、労働対価である役員報酬に加えて、保有ん株式の配当とその資産価値が自身に帰属される。
中小企業のオーナー社長になって活躍しよう!
会社という「箱」を所有して資産家になろう!
p23
最初から資本家になるというイメージを持って働くのと、それを持たずに人に使われて一生を終えるのとでは、同じように働いても得られる生涯収入は変わってくる。
p25
・元手のない自分には無理?
→資産家でなくても資産形成は可能である!
p34
・起業家に「触れる」のは大賛成だが、起業家に「なる」のはあまりオススメしない。
起業というのは思っているよりも超ハードモードである。
成功する起業家は「特別な人」だと割り切って、エッセンスだけ盗むのが無難。
会社で一番頑張って働く「モーレツ社員」だとしても、起業家とはモーレツのレベルが違う。
ゼロイチ起業家を目指すのではなく、すでにある程度の仕組みが回っている会社を買い、「個人M&A」が可能になっている!
p46
・起業なんて怖くて出来ません。
「起業=会社を作ること」ではない。
事業を作り、早急にその事業を回すこと。
希望的観測ではなく、「これならば確実に行ける!」という計画を立て、固い収支計画を作る。
起業して自分で事業を作る事は、ゼロからイチを生み出し、ようやくできたイチを10まで自分で育てる事。
それが出来る人は本当に一握りです。
天才であり、ある意味変人です。
でも、このことに気づいている人はあまりいません。
p55
・千三つ(せんみつ)
1000社中997社がする。
新たに起業する会社のうち、大きく成長すらのは僅か0.3%である。
p89
・なぜ高級飲食店は、儲からないランチ営業をするのか?
ランチ営業で前夜の残りを消費し、廃棄を極力減らすようにコントロールするため。
売上を作るための原価だったものが、1日たてば1円も生み出さない廃棄物に変わる!
p96
・中小企業を個人買収せよ!
スタートアップ企業はリスクが高すぎる。
ゼロイチ企業より、過酷な10年間を経て生存競争23%の企業の「オーナー社長」になるのがいい!
潜在力のある中小企業を買い、自分で経営しませんか?
中小企業の杜撰さを、大企業仕込みの経営力で革新、バージョンアップを図る。
出世について頭打ちのサラリーマン人生に見切りをつけ、自信のある業界・業種で中小企業の社長としてチャレンジするという選択肢。
p116
あなたは財務諸表が読めるでしょうか?
自信がない人は、社長になるには会計学を勉強する必要がある。
p137
日本には企業が約410万社、うち中小企業が約380万社もあり、同じ数だけ社長がいる。
その多くの250万社は、「後継者問題」に直面している!!
総計だが、、、少なめに見積もっても、新たな経営者を欲している会社は100万社ほどあるのでは??
p168
・準備は40~50代で。
定年直前では少し遅い!
社長としてのキャリアをスタートするタイミングは、大企業の中間管理職としてある程度の経験を積んだ40代後半~50代半ばが理想!
p183
ある程度の期間、買収候補先企業で役員として働く。
たとえば2年後の買収を前提き取締役になるといった契約を交わし、重大な瑕疵が発見された場合には無条件でこの契約を破棄するなどを書き入れる。
この2年間でデューデリジェンスと社長との引き継ぎを行う。 -
この本はわかりやすく説明してくれてるし、これを読んで実際M&Aとかへ向けての行動を起こし始めた。
ただ、もうすこし、何も持たざる人達がどうすればそこに向けて進められるかっていう、例えば資金調達だったりの説明が欲しかったかな。私が読み飛ばしてるだけかもしれないけど。 -
# 書評☆1 サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい | 大企業中年勝ち組会社員向け個人M&A紹介本
## 概要
- 書名: サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
- 副題: 人生100年時代の個人M&A入門
- 著者: 三戸 政和
- 出版日: 2018-04-19
- 読了日: 2019-09-24 Tue
- 評価: ☆1
- パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/11/18/
## 評価
書名に惹かれて図書館で借りて読んだ。
内容は大まかに以下の3部構成だった。
1. 起業・飲食店経営の失敗事例の紹介
2. 中小企業のこけおろし・大企業社員の煽動
3. M&Aの解説
まず最初の部で起業がいかに難しいか,飲食店経営の難しさを問いていた。
その次の部で,会社を買収するという話に絡めて,中小企業が大企業に比べていかに前近代的であり,大企業の会社員がいかに優秀であるかという内容が書いてあった。大企業会社員を煽動しているように感じた。
そして最後の4-5章でどういう会社を買収するのか,買収してどうするのかということがさらっと書いてあった。
どうやって300万円で会社を買うのかというところに興味があったのだけれど,具体的に300万円で会社を購入する話は一切なかった。
代わりに,5億円の会社の購入方法として,50:50で共同出資の買収話を持ちかけ,報酬として5年間で10 %ずつ株式の形で譲ってもらうという方法が書かれていた。
それくらいで,あまり現実的なイメージを持てなかった。肝心の買収の話は第5章の30ページくらいにしか書いていない。
正直序盤の100ページ程度は読んで意味なかったので,もっと買収の話を読みたかった。
また,書名にサラリーマンとあるが,ここで想定しているサラリーマンは大企業勤務の30-40代のいわゆる勝ち組会社員を念頭においており,世の中の大半のそれ以外の人のことは考えていないように感じた。
肝心の会社の買収だが,「M&A 案件」で検索すると数は多くないものの会社のウリの案件情報がインターネットで見れるらしい。具体的には,例えば[ストライクが運営するSMART](https://www.strike.co.jp/smart/)というサイトで探せるらしい。
## 結論
大企業会社員向けに中小企業買収を斡旋するような内容の本だった。
内容が思っていた以上に薄くて表面的で,はっきりいって参考にならなかった。書名にあるサラリーマンが300万円で会社を買えるだなんてとても実現不可能と感じるような内容だった。著者の想定読者から外れていたのも原因があるかもしれない。
Amazon.co.jpでもレビューが180件以上もついており若干期待していたのだが,期待はずれだった。
もう少し具体的で第三者が再現できるような内容のものを書いてほしかった。
「はじめに」でこの本の出版の経緯が書かれている。
> 本書は、講談社が運営するネットメディア「現代ビジネス」で公開した「[60過ぎたら、退職金で会社を書いなさい](https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51636)」「[世の中には500万円で買える会社がこんなにあった!](https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51638)」と題する一連の記事が、500万PVを超えるという大反響を受け、さらに深掘りした内容を説明するために発刊されることになりました。
ここにあるとおり,ネット上の記事がバズったので,それに乗じて一般論でページ数を稼いで無理やり書籍にしたのだろう。
正直,ネットの記事で十分だった。全然深堀りできておらず,わざわざ本にする意味がなかった。 -
タイトルや切り口はキャッチーだが、内容は昔からおこなわれているものである。最近だと特に地方企業の事業継承を主に小城社長が奮闘していたりする会社もある。この後継者問題は特に地方で深刻であるからだ。あたかも東京や大阪で300万円で会社が変えてしまうようなタイトルだが、そう思ったら大間違い。
DDなどの知識がない素人や、BS、p/Lも読めない人が会社を買うのを推奨するのだとしたらいかがなものか。最低限、簿記、管理会計くらいは学んでほしい。経営リテラシーのない人間が会社を買うのはステークホルダーに対してコミットできないだろうし、何より地獄を見るのは本人である。
著者はファイナンスや経営マネジメントの学位(MBA)や資格(会計士等)を持っているわけでもなく、着想は理にかなっているが、実務としての現場での実行力はどうか。PEをジョイントで行うなど誰かに任せるだけのファンド運営となっていないか。そのせいか、どうも頭で考えただけの理論である気がしてならないのは当方だけが感じたことであろうか。 -
大企業の社員向けに書かれた本だったので中小企業を経営している自分向けではない部分が半分くらいあった。
大企業ではマネジメントのシステムがこんなにあるなら便利だなぁと思いました。
逆に一度大企業で働いて見たくなる本でした。
飲食業がレッドオーシャンである理由は面白かったです。
オリンピック以降にM&Aを一度してみたいです。 -
考えさせられることが多かったが、本当にそんなに上手く行く?と疑うところもないと言えば、嘘になる。
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サラーラマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 を読んで
序章
本書は、会社を買うことをお勧めする本。
オーナー社長と雇われ社長では、入ってくる額が全然違う。
事業継承はハートが大事。単純に事業を引き継ぎたいという想いを申し出る。
ベンチャーキャピタル:ベンチャー企業に部分的に出資する投資会社
ゼロイチ企業家はやはり別格。ただ、現在の世の中では制度も整っていて個人M&Aが可能な環境が整ってきている。
コーホート平均寿命とピリオド平均寿命。この違いにより人間は100歳以上まで半数の確率で生きる。
未来において、国の社会保障制度も、企業の制度も、確実に縮小していく。年金支給額が減り、退職金も期待できず、医療費や税負担が増えていくことは明白。
会社を買って社長になること
① 自分のキャリアを生かす
② 資本家になることで、労働の対価では得られない金銭的メリットを享受する。
③ 人生100年時代の老後不安から自由になる
第一章 だから、起業はやめておきなさい
ゼロイチの大変さ
土台がないところからビジネスを練り、自分でお金を用意し、不動産を借りて会社を登記し、売り上げが立っていないのに将来のプランで銀行と交渉してお金を借り、まったく実績もない状態で営業し、販売ルートを作り、外部に発注し、人を雇いら製品やサービスを完成させ、販売を始める大変さがある。
1000社のベンチャーに投資検討して、投資が実行され、さらには上場できるまでになるのは3社程度しかない。
第二章 飲食店経営に手を出したら「地獄」が待ってる
第三章 中小企業を個人買収せよ
「開業年度次別 事業所の経過年数別生存率」の調査データによると、起業して5年後に残っている会社は42 %、10年後に残っている会社は23 %
この過酷な10年を生き残った23 %の企業の経営を引き継ぐのが事業継承。
大企業で学んだ最新の洗練されたマネジメントが役に立つ。業務システムやコミュニケーションツールの多くが中小企業の経営体力でも問題なく導入できる。
BSやPLは読めるように。
典型的な中小企業は、仕組みの導入を社長が行うしかないのに、社長が仕組みを知らない。
中小企業は経営上無駄が多く、非効率であるため、業務改善によって利益率を上げやすい。また中小企業を買うことのメリットは、自身の専門性を活かすことができる。
経営資源が揃っていて、市場と売り物が悪くないのに赤字に陥っている企業を少し黒字にすることを投資ファンドはしている。
バイアウト投資は手堅い投資。
第四章 100万の中小企業が後継社長を探している
疑問① 売りに出るのは価値のない会社?
実は中小企業の半数がなんらかの理由で黒字廃業している。帝国データバンクが示したデータによると、国内の2/3の企業が後継者不在。零細であるほど顕著である。
疑問② ポテンシャルの高い会社は高いのでは?
それなりの知識と情報感度が高ければ、数百万円でも優良企業を買える。
価格は需要と供給で決まる。現在は黒字廃業が多く、ある意味買い手市場。後継者か見つからないと、もはや安くても仕方ないという現実が迫っている。売却情報は広く流通することもなく、本当の企業価値を知る人とのマッチングもしにくい。(オーナー社長が会社を売ることは身売りと言われているから)
企業の買収価格を査定する際に、返済可能な負債が資産の金額を相殺し、純資産をゼロにしてくれていると、自己資金の持ち出しが減る。こういう買収をレバレッジドバイアウトと言う。また第二会社方式という方式もある。中小企業庁が創設した。銀行も融資が全額焦げつく可能性を避けたいという心理を利用している。
疑問③ 売りに出る会社には未来がない?
縮小均衡の業界でも、既に事業が回っている会社であれば、その事業の延長線上にある、時流に沿った市場へ資源を投下すれば良い。
とは言え、買うべきではない会社も沢山ある。その中でどの産業のどの企業を買えばいいのかの目利は絶対的に必要。
第五章 「大廃業時代」はサラリーマンの大チャンス
web上などで情報が見られるようになっている。経済産業省もローカルに関して、事業継承を進める「事業引き継ぎ支援センター」が設置している。
大企業ですら、コンプラ違反があるのだから、中小企業にはあって普通。買う前に問題を見つけておくことは、交渉にも使える。デューデリジェンスを正確かつ詳細に行うかは企業買収の肝である。
専務として社長を引き継ぐ前に働くのも、デューデリジェンスや社員との信頼構築の観点で重要。
もし経営に失敗しても、最近は無担保無保証で会社を買えるので、個人保証はなく、失うリスクは、買収資金のみということになる。
レバレッジドバイアウトって、企業の利益を全部個人の利益にしてるってことにならない??
感想
中小企業の社長になるという考えが新しかった。60代で給料も落ちてきた時にいいかも。リスクが買収金額だけということなら、経営者になるというのも悪くない。
ただ60代で会社を買い維持成長させるというのはやはり大変なことではあるだろう。また会社を買ったら今度は後継者探しを自分もしないととなる。ちゃんと企業価値を向上させキャピタルゲインを得られるかが勝負。まぁ役員報酬もあるけどね。また税金の面でも接待等で賄えるメリットはある。会社の清算というのもそれなりにリスクとなる。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」 -
図書館で借りた。
人材不足の解決案の1つでもある、個人M&Aによる事業承継についての入門書であり、「サラリーマンが意外と適性あるよ」っていうメッセージ本でもある。
テレビ番組でも個人の企業買収はネタ化されていたし、知ってる人は知っている世界だと思う。とは言え、やりたいと思っても中々手が出せないと思うので、こんな本から入るのも良いのではないだろうか。
この本を読んで、新しく得た知識は多くはないが、勇気を貰ったと私は感じている。
私自身、30代半ばでくすぶっているサラリーマンであり、「大企業の教育は実はすごい」「中小企業の多くは最近の事情を知らない」等は、「そう言われてみれば、そうだな~」と感じることができたし、改めて自信を持つことができた。
ただ、この本の言われるがまま今すぐに個人M&Aをしようとは思わない。
経営や会計の知識は知っておきたいと前々から思っているし、昨今は手軽に情報も手に入れられる。…もう少し会社にしがみついてサラリーマンでいたい、ってのが結論です(笑) -
前半、ゼロイチ起業はしていけない、飲食店経営はしていけない、ということが書いてありました。説得力がありました。この本の読者が、大企業の管理職であり事業に精通し中小企業のオーナーより能力のあるのが前提に書いてあります。僕には用なしです。それに話が大き過ぎです。絵に描いた餅と言う言葉が頭に浮かびました。でも、夢があって楽しく、小説を読むように読ませてもらいました。
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個人でもM&Aができる。キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。
第1章〜第4章までが個人M&Aのメリットを説明し、第5章でやっと具体的な方法に入る。新たな視点を与えてくれたが、もっと企業買収の具体的事例などを知りたかった。本書だけではわからないことが多いし、本当にうまくいくのかという印象。
内容をざっと箇条書きしておく。
・ゼロイチ企業の困難さ、そして起業というと真っ先にイメージする飲食店経営の困難さが述べられる。起業で成功するのはごく僅かであり、元からある企業を買収する方が低リスクという内容。
・大企業に勤める人は、普段意識していなくとも洗練されたマネジメントスキルを身につけ、様々な業務管理システムを使いこなしている。それらのノウハウを中小企業に持ち込むだけで大きく効率化できるケースが多い。
→妙に中小企業を貶めて、大企業を持ち上げているようにも見えた。そんなにうまくいくのか?
・黒字廃業する企業の多さ、中小企業の後継者問題。
・現在ではインターネットでM&Aを仲介する業者があり、インターネットで情報を得ることも可能。個人でM&Aができるようになっている。 -
当たり前のことを難しいことを諭すかのように書かれていて、少し内容の薄さにはがっかりしてしまった。
けれど、大手企業の中にいる人には、中小企業のオーナー社長のいい加減さがわからない、とか、自分のマネジメント能力を卑下して見ている、とか、実際にそうなんだろうと感じさせられる部分もあって、そういう部分では勉強になったと思う。 -
個人が会社を買うというのは新鮮な発見だった。
ただやはりマネジメントが出来ること、多少の目利きができることは前提のようなので、相応の準備は必要と思う。
ただ自分が儲けることだけに執着するのではなく、事業承継に困っている企業を助けることにもつながるのはとても良いと思う。
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そんなにうまくいくかなと思いながらも、まあ確かにあり得るなとは思う。
中小企業がどんどん廃業になっていくのはもったいない。
それでもお金を増やすことだけから考えるのもちょっとな。
やっぱりやりたいことがあってからこそだな、と思う。 -
新しい生き方を学ぶ事が出来た
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smart=M&Aを仲介するサイト
各都道府県の事業引継ぎセンター
TRANBI -
最近「ライフシフト」「ライフスパン」など、「どーやら寿命はのびるらしい❗」という本が次々に出版されています。
となると、「老後資金はどーするの?」となり、「イデコ」「NISA」「インデックス投資」などの「さあ!投資をしましょー!」って本が売れています。
この本は、そんな状況の中「会社買いましょう!」という提案をしてくれている本です❗
「なーるほど!そんな手があったのかー!」と感心してしまいました。
面白い本なので、ぜひぜひ、読んでみてください❕ -
今大企業の役員をお勤めされている方くらいのレベルでやっと実用できそう。
日本にある企業のほとんどが中小企業なのは分かるけど、それを立て直していけるだけの人材にどうやったらなれるのか課題ができちゃいました。
とは言え、現中小企業オーナーや中小企業にお勤めの場合にどんなところを改善したらいいのかな?ってリストも書かれていたりして手厚いです^ ^ -
大企業で管理職のサラリーマンに向けての話が多くて、そもそも中小企業で働く人には刺さらない気がした。
まあ個人で会社を買うことが出来ることを知れたことは良い学びになった。
日本は大廃業時代で、黒字経営だが後継者がいないため廃業せざるを得ない企業が多い。
だから今が会社の買い時だということなのだろう。
起業するより、会社を買った方が成功しやすい。
ゼロを1にするより、1を2にする方が簡単だ。
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各都道府県に事業引継ぎ支援センターがある。
会社を買う前の確認点の例
・帳簿に書かれてない負債(簿外負債)はないか。
・保有資産は、実態価格を反映しているのか。
・回収できそうにない売掛金はないか。
・在庫はきちんと帳簿どおり存在するのか、不良在庫ではないか。
・土地建物の権利関係、賃貸契約は、法的に担保されているのか。
・法令違反または不正な会計はしていないか。
・係争中の事案はないか。
・クライアント/仕入れ先/金融機関/従業員との関係は良好か。
・従業員に残業代を含む給料をきちんと支払っているか。
・社会保障制度にはすべて加入しているか。 -
今後の生き方の一つの選択肢としての個人M&Aについて書かれた本。
・起業(特に飲食店の)はおすすめできない(ゼロイチは非常に困難)
・黒字経営なのに継承者がおらず廃業する中小企業がたくさんある(全体で約380万社あるうちの7割が後継者不在の問題を抱えている)
・大企業でマネジメントの経験があれば、中小企業の経営はできるはず
・経済産業省の試算では、このまま黒字廃業がつづけば2025年ごろまでの累計で、約650万人の雇用と、約22兆円のGDPが減少するとされている
・キャピタルゲインや役員報酬を得るためにも会社を買いましょう
なるほどーと思う一方、最終章で書かれているような状況は、かなり楽観的な考え方ではないかな?と思った。
でも日本から中小企業が減っていくことは、イコール国際的な競争力も失っていくことにつながるので、この状況は打破していかないとーとも素直に思いました。
個人M&A、ちょっと興味がわいてきました。結局こういうのも「行動」に移せるかどうかなんでしょうね。。 -
M &Aがこんな身近に、且つ、少額で個人でも行えることに、びっくりした。自分の考えていた、起業でのビジネスモデルと重なる部分もあり、かなり肉付けできた。
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個人M&Aというものがある、ということを知れた事は良かったかな。色々書いてあるがいまいち信用できないというか、企業を買ってどう経営するかという点が薄い。この本を読んで自分でも経営できそうとは思えなかった。
飲食店経営の例は読んで面白かった。 -
全体的に自分の環境と合致しない部分が多く評価2。人生を生きるひとつの考え方として参考になった。
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事業継承者不足による大廃業時代を迎えるにあたり、個人M&Aというのは非常に面白い発想であると気づかせてくれた。
中小企業であれば大手M&A仲介業者がサポートしてくれず、個人が活躍できるチャンスが大きい。MBAの知識をフルに生かせる!これはやらない手はない。 -
刺激的なタイトルに惹かれて読んでみた。
確かに、納得できる部分はある。
ただ、引き続きだとはいえ会社を譲渡してもらうのは、大きなこと。
相当の覚悟が無いといけないということも感じた。
多くの人はやらないと思うが、なんとなくで始めれば痛い目に合うと思う。www
<かいつまみメモ>
- 自身で事業を持つべき。そして中小の個人購入はその一つの手法
- 0=>1より、事業譲渡のほうが楽な部分もある。
- 中小のMAは、後継者不足で、畳む中小は沢山あり。意外と、買い手市場。
- 国としても、事業承継は推進方向(中小潰さないため、無担保などの優遇もあるよ)
- 自分の強みが活かせる場合もある。
ex. 大企業のマネジメント経験などめちゃめちゃ活きる
ex. 外からコンサル的に見れる -
非効率なことをやっている中小企業はたくさんあるので、大企業の経験を活かせば経営できますよ、というお話。
法人をもつ強みというか、資産形成の到達点として社長となるのがベストなのは理解できたが、大企業で管理職をやってそのスキルが果たしてそのまま活きるのかが大いに疑問。本書の言う通りにやるとしても、結局、自分のスキルを高めていかなければならない。