律令国家の転換と「日本」 日本の歴史05 (講談社学術文庫 1905 日本の歴史 5)
- 講談社 (2009年1月8日発売)
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感想 : 13件
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784062919050
作品紹介・あらすじ
摂関制と受領が誕生した古代国家の転機とは 桓武天皇による相次ぐ遷都。中央では天皇の権威が確立し藤原氏の摂関制が成立する一方、地方では伝統的郡司層が没落。日本史の重要な転換点を複眼的に描き出す。
みんなの感想まとめ
この作品は、平安時代初期における律令制度の変遷とその影響を多角的に探求しています。桓武天皇の治世を背景に、中央集権の強化と地方の変化が織りなす歴史的な転機が描かれています。特に、権力による史書の改訂や...
感想・レビュー・書評
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桓武が改元した「延暦」は出展がわからない。彼が命名したのかも19
干支(かんし)の甲子は革命が起こる年とされている22詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
本書では前巻で成立した律令制度が徐々に現実に沿うように変遷していく様子が書かれている。
元々が大陸や半島からの侵攻を恐れて推し進めていただけに危険が亡くなってくると容易に崩れていったのは印象的だった。
一方で中央から遠い地方では地元の有力者が武力を保持していく様子は後の武士団の始まりのようで、この時代から武士が誕生するのだと感じた。 -
9世紀の様々な分野での転換が描かれる。都、天皇、東アジアの中の日本、政務のあり方、税制、地域社会など……著者は「おわりに」で「青写真を用意してそれに合わせるように現実を変えていこうというやり方と訣別した対処のあり方で良しとする姿勢が明確に打ち出されたのが9世紀」で「その後の日本国家の政治の体質」になったと言う。里倉成立のくだりには笑ってしまったがこれなど、青写真に現実を合わせることと訣別したうちの姑息な例、一方で、天皇のあり方や政務の実態の転換などはきちんと現実を見据えて青写真から逸脱する例だと思えた。
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2019年6月9日に紹介されました!
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SY3a
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律令国家の誕生から百年になろうとする頃、桓武天皇は長岡京、平安京と遷都を重ねる。そして9世紀、天皇の権威が確立してゆくなか、中央では藤原氏北家による摂関政治が成立、地方では伝統的郡司層の没落と国司長官の受領化が進展する。奈良時代末~平安時代初期に展開した「古代の終わりの始まり」と著者が位置づける古代社会の再編を精緻に描く。
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2月8日(日)
本日図書館で借りた。
P34まで。長岡京造営断念の手前まで。
【内容】
称徳天皇崩御から長岡京まで。
光仁即位、他戸廃太子、桓武即位、氷上川継の変、長岡遷都、種継暗殺
【知ったこと】
平城京、恭仁京の造営で、大和川上流から土砂が大量に流出し、難波津が機能不全に陥っていた。これが遷都の原因のひとつであるということ。
【引っかかり】
遷都の原因として仏教勢力が大きくなっていたことがいわれるが、具体的にどんな支障があったのか。
2月9日(月)
P57、第1章平安遷都と皇位継承の末尾まで。
【内容】
長岡京造営の断念、平安遷都、伊予親王事件、薬子の変、嵯峨と淳和の神経戦、承和の変
【知ったこと】
嵯峨と淳和の両統テイリツについて。
【引っかかり】
承和の変。皇太子恒貞を奉じて東国で挙兵とあるが、でっちあげだとしても理解に苦しむ。既に皇太子なのだから、放っておけば順番が回ってくるのでは。
2月10日
P89。第2章天皇いかにあるべきか末尾まで。
【内容】
中国の皇帝像への接近と乖離について
即位儀礼、皇太子制、妃制、太政天皇制
新撰姓氏録、桓武天皇と続日本紀
鎮魂祭、大嘗祭御禊、怨霊
【知ったこと】
女御と更衣 -
国内の政治は一応の発展を見て、再び唐や新羅との交流や衝突の話も出てきて面白い
政務や徴税に関する話は自分にはやや難しめで読み込みが足りないかもしれない -
「
借」(大学の図書館)。
日本史の勉強し直しをかねて読んだ。
中高のときは、とてもつまらなかった9世紀だが
今になって面白く感じた。
摂関制度の確立、地方の統治体制の変化、政権争いなど
キーワードは「古代の終わりの始まり」。 -
8世紀末から10世紀初めまで、中心は9世紀の、平安時代初期が対象。
平安初期の日本の姿をそれぞれの階級からの視線で語っている。
皇位継承を巡る確執や愛憎劇と、それを軸に繰り広げられる、高級貴族・官僚達の勢力争い。
奈良時代に一応のスタート見せた律令制に基づく国家運営が、時代を経て直面する理想と現実、そして滑稽なほどに現実的な役人達とそれに抗する納税者。
一方、仏教界では、最澄が比叡山に延暦寺を開き、空海が現れて真言密教を伝える。
文化的な側面はほとんど語られていない。著者に言わせれば「さっぱり魅力的でない」ようで、「親しみが持てない」らしい。
この本の主眼はそこではないということだろう。
「とにかくなんとかして効率的に税を取り立てていい暮らしをしよう」の皇族・貴族・官僚 vs「大して恩恵もないし何に使われているかもわからん税の取り立てなんか逃げきって払ってやるもんか」の納税者達、の応酬が垣間見えるようで、そこに、時代や地域に関わらず共通する人間くささが感じられておもしろい。 -
日本の歴史シリーズ第5巻は、奈良時代末期から平安時代前期を扱う。
この巻はあんまり面白くなかった・・・。けどそれは、たぶん著者のせいではなくて、この時代がそんなに面白いものではないからだろう。
天皇はころころ変わるし、事件もそんなに大きなものは起きない。
天皇の早世により、15歳だの9歳だのという皇太子が即位するはめになり、いよいよ摂関政治が始まる。波乱は次巻以降だろう。
この巻では、日本と海外(特に朝鮮)の関係や、税の仕組み、地域社会の状態など、多角的な視点から解説が試みられており、好感が持てた。
最澄・空海のくだりでは、真面目に仏教を勉強して唐から帰国した最澄に、天皇が呪術的な力(災害や疫病をしずめたり、国をまもる魔法的な能力)を期待するあたり、なにか悲哀を感じるものがある。
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坂上康俊の作品
