- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062919098
作品紹介・あらすじ
古代から中世へ、京都から東国へ、貴族政治から武士政治へ。古代国家が解体し、群雄割拠の中から、武士の棟梁、清和源氏の嫡流頼朝は鎌倉に幕府を開いた。彼は何ゆえ天下を掌握し得たのか。妻政子はどんな役割を果たしたのか。幕府の職制、東国武士の特性、全国支配の地歩を固めた北条氏の功績など日本歴史の転換点、鎌倉前期の時代像を描き出す。
感想・レビュー・書評
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古代から中世へ、京都から東国へ、貴族政治から武士政治へ。古代国家が解体し、群雄割拠の中から、武士の棟梁、清和源氏の嫡流頼朝は鎌倉に幕府を開いた。彼は何ゆえ天下を掌握し得たのか。妻政子はどんな役割を果たしたのか。幕府の職制、東国武士の特性、全国支配の地歩を固めた北条氏の功績など日本歴史の転換点、鎌倉前期の時代像を描き出す。
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著者は吾妻鏡を中心にかなりの資料を読み込んでいるようなのだが、多少叙情的な視点に流れたり、人物像の取り上げ方が必要以上に恣意的な面も感じられる
それでもこの本が面白くてたまらないのはこの時代の史実それ自体の魅力 -
この巻は鎌倉時代前期を扱う。
いきなり源頼朝の人物像の描写からはじまり、なんだか歴史叙述としては手順がおかしく、「幕府」と京都の「朝廷」との関係がよくわからないなあ、と思っていたら、途中からやっとそれに関する説明に移った。
武士=軍人の長としてとりわけ東国の権力を手中にした鎌倉幕府に対し、承久の乱に破れた後の貴族らの様子はかなり無残である。
古代では確かに天皇=王権であったのが、この辺りから急に像が歪んでくる。現在の「まったく権力を持たない”象徴”」としての天皇制に、少しずつ近づいて行くようにさえ見える。
この巻に、いわゆる鎌倉新仏教についてさらっと説明されているが、かなり簡単なものだった。