開国と幕末改革 日本の歴史18 (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062919180

作品紹介・あらすじ

十九世紀は一揆、打ちこわしが多発した。その中、雄藩は独自の改革を進め、自立をめざした。一方、ペリーの来航、開国を迫る列強の圧力に幕府は根底から揺さぶられる。「開国」「尊皇」「攘夷」「討幕」が入り乱れ、時代は大きく動き、幕府は倒壊への道をたどる。本書は、特に沸騰する民衆運動に着目し、世界史的視野と新史料で「維新前夜」を的確に描く。

感想・レビュー・書評

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  • この本で最も興味をもったのは法律のように定められた方法ではないけど百姓が訴訟するための仕組みが存在していたことだったな。
    今までの知識では百姓による訴えは罰せられるのが当然で良くても中心者の死刑は免れないというものだったが、決められた「作法」にそって行われた訴訟は好ましくはないが罪ではないというのは大変な意識改革だったね。
    幕末の流れで気が付いたことだけど、幕府も雄藩も一方的に攘夷や開国を指向していたわけではなく、各々が自らの立場と利益を考慮した上でそれらを選択していることが伺えた。
    そして最終的には思ったのは日本が改革するために戊辰戦争は不要だったのではないか、戊辰戦争がはじまる経緯を知ると下級武士が日本を統治するために戊辰戦争が必要だったのではないかと考えることができた。
    [more]
    これで2015年の大河をもう少し楽しめそうだ。

  • この本は、大好きな幕末をグローバルに理解する、史上最高の本かもしれない・・・

  • 19世紀は一揆、打ちこわしが多発した。その中、雄藩は独自の改革を進め、自立をめざした。一方、ペリーの来航、開国を迫る列強の圧力に幕府は根底から揺さぶられる。「開国」「尊皇」「攘夷」「討幕」が入り乱れ、時代は大きく動き、幕府は倒壊への道をたどる。本書は。特に沸騰する民衆運動に着目し、世界史的視野と新史料で「維新前夜」を的確に描く。

  • 突如現れた黒船による開国、幕末ではなく、数十年の歴史の流れの中に一連の出来事は存在する
    主要人物も、これまでの通俗的な人物像を覆すような論考に満ちた素晴らしい内容

  • 天保期から明治維新直前までの民衆史、政治史を手広くまとめてあり、当時の日本社会の成熟ぶりや幕府外交の巧みさなどが理解できる。西欧中心史観を相対化するためには、こうした従来の幕末維新観を覆す本が必要なのだろう。

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