世界史再入門 歴史のながれと日本の位置を見直す (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2008年11月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784062919272

作品紹介・あらすじ

西欧や中国など特定の地域に偏った歴史では、人類史の筋は見えてこない。日本の歴史も世界の動きに取り込み、普遍的な視点でとらえようと試みることで、教科書や全集ではつかむことのできなかった世界史の全体像が浮かび上がる。生産力発展の過程と生存・自由・平等を求める人々の努力で形作られた人類史を辿り、現代世界の課題を見つめ直す好著。(講談社学術文庫)


壮大な世界の歴史の流れを1冊でつかむ

西欧や中国など特定の地域に偏った歴史では、人類史の筋は見えてこない。日本の歴史も世界の動きに取り込み、普遍的な視点でとらえようと試みることで、教科書や全集ではつかむことのできなかった世界史の全体像が浮かび上がる。生産力発展の過程と生存・自由・平等を求める人々の努力で形作られた人類史を辿り、現代世界の課題を見つめ直す好著。

新しい世界史を構成するためには、西ヨーロッパとかアジアとか特定の地域を中心に世界史をみるのではなく、地域や時代をこえた普遍的な価値理念を視点とする必要がある。そういう視点がなければおよそ体系的な歴史把握は不可能なのであり、そして体系的な歴史把握なしには、いま私たちが世界史のどのような時点にたち、これからどのような方向へすすもうとしているのかを知ることもできないであろう。――<本書より>

※本書の原本は、1991年地歴社より刊行されました。なお、文庫化にあたり、第8章を加筆しました。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

壮大な世界の歴史をコンパクトにまとめた本書は、特定の地域に偏らない普遍的な視点から人類史を捉える試みが魅力です。日本の歴史も世界の動きに組み込み、教科書では得られない全体像が浮かび上がります。生産力の...

感想・レビュー・書評

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  • コンパクトな分量で世界史の全体像を概観している本です。

    巻末の「補論」で著者は、世界史の全体像をえがき出す方法として、「学習指導要領型」世界史、「社会発展史型」世界史、「多元的」世界史という三つのタイプをあげています。第三のタイプの「多元的」世界史は、西洋史の研究者である上原専禄の考えにもとづいて「どうしてわれわれは世界史をやりたいと思うのか、どうして世界の全体を知りたがるのか、知ってどうするのか」という問題意識をつねにもちながら、「あらゆる国民がぶつかっていく問題を、世界史的な問題として自覚し、世界史的意味をその中にさぐりうる、そういう態度や力を養ってゆく」ことをめざすと説明されています。

    著者自身はマルクス主義史学の立場に立つ研究者のようですが、第二のタイプと解されることの多い史的唯物論の発想に捕らわれることなく、現在世界が直面している課題をにらみつつ、歴史のなかにそれらの課題が生まれてきた理由とそれを解決にみちびくためのヒントをさぐることが重要だというのが、著者の考えではないかと思われます。

    もっとも本書の叙述の多くは、世界史の教科書のように歴史上の主要な事実を簡潔にまとめたものであり、世界史を復習するためにも役立つ内容だと思います。

  • 文庫一冊で世界史総覧
    古代帝国、封建制、大戦後の現代についておおよそ各三分の一ずつ配分
    「現代」二十世紀の歴史である欧米資本主義と社会主義の対抗から
    世界の警察と地域紛争の「現在」にかけて
    どのように世界史を俯瞰するかが
    現代以降について多く割合さかれているように重要視され
    そのもとで全体がうまくまとめられた一冊
    なかでも世界史に対して日本史(というより「自国史」というべきか)を
    どのようにそれぞれの歴史立場でとらえるかはますます大切だと思う
    国家や民族や宗教や文化が企業の産業に覆われる未来がいつかくるのか
    そうでなければどうなのか

  • 教養として、いい加減大枠くらいは世界史を知っておくべきだと思って読んでみた。
    タイトル通り、世界史「再」入門だから、ちゃんと入門したことのなかった自分には合わなかった。
    というのは半分冗談で、遅々として進まなかったのは、そもそもあんまり世界史に興味を持てないからかもしれない。
    あと、国名がたくさん出てくると、それがどこに位置しているのかが分からないとイメージが膨らまなくて、でも一々調べる気力もなく、地図もほとんど載ってないし、あまり頭に入って来なかった。
    中身も、裏表紙とかを読んで想像していたよりも事実の列挙に近くて、星2つくらいの印象。
    ただ、最後の最後に論文のような体裁で載せられていた補論は、世界史を何のために学ぶのか、課題意識が必要であるという話で、わりと面白かった。
    ただ、そこで述べられていた理想が、本文で実現されていたとは思えないけれど。
    150910

  • 労働と生産を軸に、世界の歴史を記述します。
    正直各国の興亡などは頭にしっかり入らないけど各章のまとめを読むと、唯物史観的な世界史の流れや意味はなんとなく掴める気がします。

  • なるほどなー

  •  人類誕生から21世紀初めまでの世界史を簡潔に記した本。日本を始めとしたアジア諸国やアフリカ、中南米など、世界史の教科書では記述が少ない地域の歴史に多めにページが割かれていて、楽しく読むことができた。

  • 高校で世界史の授業を受けなかったため、改めて勉強しようと手にとった本。

    世界史というと、ヨーロッパや中国の歴史を中心に扱うのだが、同時代の日本含め様々な地域の歴史についても書かれているため、関連性がわかりやすい。
    大学で卒論を書いていたときに読んでおきたかった。。。
    興味がある分野はスラスラ読めるが、興味がない部分ではとたんに眠くなってしまう。
    文庫ということもあって、地図などはほとんど載っていないため、各国の場所をなんとなく思い浮かべながら読むしかないのが残念。
    一つ一つの出来事についても大枠しか書かれていないため、詳細を知るには別の本を読む必要がある。
    あくまで、地球全体、世界全体の歴史の大枠を知るのに適した本。

  • 唯物史観がいかなるものか十分理解しているわけではないが、19世紀以降の歴史を語る部分での筆者の主張には違和感を感じる部分が多かった。「第二次世界大戦がソ連の参戦によってファシズムに対する民主主義の戦いという性格を持つようになった」というくだりには正に目が点になった。
    ただ、世界史と日本史を分けて考える学習指導要領型の世界史では、世界の歴史の大きな流れのなかでの日本に位置づけは見えてこないという主張などは参考になった。

  • 世界史の流れをざっと把握するのに良いが、世界史は世界地図が無いと理解しづらい。

  • 世界史が苦手な私でもすんなり読めた世界史入門。日本の流れにもふれてあり、非常に読みやすいです。

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