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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784062919807
作品紹介・あらすじ
謎多き世界最古の啓示宗教への本格的な入門書
三五〇〇年前、啓示による人類最古の宗教が中央アジアに誕生した。ゾロアスター教である。至高の創造主アフラ・マズダーを崇拝、火と水の祭儀、善悪二元論、救世主信仰を特徴とする。その思想は、キリスト教、イスラム教、仏教へと流れ込んだ。謎に満ちたゾロアスター教を、その誕生から現代インドに残るパールシーまで包括的に論じた格好の入門書。
ゾロアスターの独創的な思想は、いろいろな形で、世界の三大宗教たるキリスト教、イスラム教、仏教に大きな影響を与えた。天国と地獄、最後の審判、救世主信仰は、ユダヤ教の中で成長し、キリスト教に明瞭な結実をみた。イスラム教は、特にイラン人に広まった一派であるイスラム教シーア派に特徴的な救世主信仰は、イランのゾロアスター教徒の伝統から生まれたと思われる。仏教も、弥勒信仰の発展はその救世主信仰に負っているといえよう。(「訳者まえがき」より)
みんなの感想まとめ
古代から現代に至るまでのゾロアスター教の歴史を包括的に探求する本書は、宗教の起源やその影響を深く理解するための貴重な入門書です。ゾロアスター教は、善悪二元論や救世主信仰など、後のキリスト教やイスラム教...
感想・レビュー・書評
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この本をしっかり楽しめる人は以下の条件を満たす人に限られる。
1.世界史における中東の歴史に深く通じていること
2.そもそもゾロアスター教についての初歩的知識を持ち合わせていること
3.ペルシアの言語にある程度通じていること
何が言いたいかといえば、裏表紙に書かれている「格好の入門書」という記述はまったくのウソで、ゾロアスター教がザラスシュトラによって創始される前の異教の時代から始まって、偶像崇拝の文化も生み出したアケメネス朝、そして偶像崇拝を否定しゾロアスター教の権威を高めて一般教徒の生活を圧迫していくササン朝を経て、礼拝と喜捨を要求し寺院への献金を必要としないイスラム教に侵食されていくイランについての地理や言語、歴史を知っていることを踏まえた上で説明のない専門用語と文献を淡々と書き連ねていくスタイルとなっているため非常にわかりにくい。ただ、原始的なゾロアスター教とササン朝時代のズルアーン教との違いや、ササン朝に至るまで殆ど文字化されることのなかった『アヴェスター』の変化について切り込んでおり、事前情報を知っている人からしたら優れた資料として活用していけると思う。
はっきりいって著者にまったく罪はない。それだけ緻密に情報を開示してくれている。やはり問題はこれを入門書として紹介してしまっていることに尽きる。現在刊行されているような、まず宗教の特徴について丁寧に述べてくれているわかりやすい資料で基礎知識を蓄えた上で読んで頂きたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2016/10/19
イランの国教にもなり、世界宗教の基礎にもなったゾロアスター教を起源から現在までを網羅したナイスな本。これさえ読めばゾロアスター教のことは分かる。現在ではインドに移り住んだパールシーが中心になっている。不思議な感じである。 -
ブラヴァツキーとオールコットは渡印以前からゾロアスター教にしばしば言及していたし、高く評価していたと思われる。ボンベイ上陸後はパールシーのコミュニティと接触を図っているし、最初期のインド人神智学徒の中にはパールシーもいる。
その辺りの経緯が374頁以下に簡潔に記してある。パールシーの間では宗祖ゾロアスターが最も強力なマハトマと見なされていたことはJesse S. PalsetiaのThe Parsis of India: Preservation of Identity in Bombay City (2001)にも書いてある。
またコミュニティの「神智学化」に反発して勢力を伸ばしたオカルト団体イルミ・フシュタム(Ilm-e-Khshnoom)に関しても376頁以下に記してある。 -
現在まで続いている宗教の最古のものなどと言われているゾロアスター教の通史。興味はあったけれど関連の本を読んだことなくて、最近、ニーチェの「ツァラトストラかく語りき」のツァラトストラがゾロアスターのドイツ語読みということを知ったのもあって読んでみた。学者さんの書いた本なので取っつきにくいところはあったけれど、その全体像と歴史を知れたところはよかった。
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BM4a
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訳:山本由美子、原書名:ZOROASTRIANS:THEIR RELIGIOUS BELIEFS AND PRACTICES(Boyce,Mary)
ゾロアスター教の背景◆ゾロアスターとその教え◆マズダー礼拝の確立◆記録のない数世紀◆アケメネス朝時代◆セレウコス朝とアルサケス朝時代◆サーサーン朝初期◆サーサーン朝中期◆サーサーン朝後期◆カリフの時代◆イル汗国-ラージャとスルタンの時代◆サファビー朝とムガル朝時代◆カージャール朝とイギリス支配の時代◆二十世紀の状況 -
新書文庫
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古書店にて購入。本書が他の類似書籍と一線を画しているのは、教義や祭礼、教祖ゾロアスターの生涯のみならず、中世から近現代パールシーに至るまでの教徒や祭儀の変遷を丹念に追っている点だろう。歴史の教科書には〈拝火教〉の異名も併載されているが、実際にそう呼ばれるようになったのは寺院の火が確立されたアケメネス朝時代以降のことであるらしい。また、ゲーム『エメラルド・ドラゴン』をプレイ済みであれば、本書の随所に元ネタを見つけることが出来るだろう。世界最古の宗教と目されるゾロアスター教を俯瞰できる格好の入門書。
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アヴェスターの説明がわかりやすい
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376夜
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2010.03.07 日本経済新聞で紹介されました。
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著者プロフィール
山本由美子の作品
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