- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062919869
作品紹介・あらすじ
紀元七九年、ヴェスヴィオ山大噴火によって埋もれたポンペイ。剣闘士の死闘に熱狂した闘技場、人口一万の町に百二十軒もあった居酒屋、優雅な邸宅、娼家の小部屋…その壁や柱に、愛を語らい性を謳歌し、選挙で友を応援して商売敵を罵倒する「落書き」が残されていた。集大成された文字史料の解読から、古代ローマ人の生活風景を鮮やかに再現する。
感想・レビュー・書評
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タイムカプセルとなったポンペイに遺された落書きや広告から、当時の人々の暮らしぶりを垣間見る。1万点ほど残存する史料の中から取捨選択して、解説と分析を加え紹介。それら生の声は史書にはない真実味があり、くだらない落書きほどリアリティが伝わってきて、2,000年前の世界が身近に感じられる。勿論落書きだけでなく、ポンペイ滅亡の経緯、遺跡の発掘の歴史、当時の世相や街の概要などにも触れられており、ポンペイに関する一般知識も得られる一冊。
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ポンペイに残された様々な落書きから、当時の市民の生活のあり方を探る。現代のネット掲示板のようにあちらこちらに雑多なことを記していた市民たちは、今の大衆と変わらない。
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新書文庫
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私が知りたい日常生活とはちょっと違う視点から書かれていて、期待はずれだったかも。
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これは期待していたが、完全に題名のミスだね。私は、イタリアに行き、エルコラーノ遺跡に行って感動したが、その生活を語ってくれているのかとおもったら、単に「落書き」の説明書であった。また文章の重複が多すぎる。まっとうに遂行したら、1/3程度の厚さの本だろう。