- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062920551
作品紹介・あらすじ
「死せる生」にあって「生ける生」を求める-。作家の分身である登場人物たちが作品の中で繰り返し展開するテーマ、それは苦痛の中に生きる人間の現実である。処女作『貧しい人たち』から絶筆となった『カラマーゾフの兄弟』まで、全小説の内容紹介とともに百九十三人の主要登場人物を論じ、ドストエフスキー文学の魅力に迫る、読む「人物事典」。
感想・レビュー・書評
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ドフトエフスキーの全作品を俯瞰できる。登場人物に焦点をあててドフトエフスキーの文学を深く紹介説明してあり、大変便利だと思った。まだ読んでいない作品には意慾が、読み終わっている作品にはより深い理解が得られると思った。またドフトエフスキーの文学の理論にも触れていて興味深い。この本を参考にしてドフトエフスキーの作品を読んでいくのも良いと思う。僕はそうしていこうと思った。
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文学
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[ 内容 ]
「死せる生」にあって「生ける生」を求める―。
作家の分身である登場人物たちが作品の中で繰り返し展開するテーマ、それは苦痛の中に生きる人間の現実である。
処女作『貧しい人たち』から絶筆となった『カラマーゾフの兄弟』まで、全小説の内容紹介とともに百九十三人の主要登場人物を論じ、ドストエフスキー文学の魅力に迫る、読む「人物事典」。
[ 目次 ]
『貧しい人たち』
『分身』
『プロハルチン氏』
『九通の手紙から成る長編小説』
『ペテルブルグ年代記』
『女あるじ』
『ポルズンコフ』
『かよわい心』
『他人の女房とベッドの下の亭主』
『正直な泥棒』〔ほか〕
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
ドストエフスキーの全作品の登場人物を語りつくすという野心的な作品。ロシアの文豪という、非常にとっつきにくい作品の解説としても優れていて、入門書に最適なのかもしれない。
ドストエフスキーがときどき仮死状態になる病気の持ち主だとか、妹に対する愛情から理想的な社会主義を追求していたとか、幻視的な人物像など、なるほど面白いと思う部分が多い。