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- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062920629
作品紹介・あらすじ
大乗の教えをつきつめた先に現れる深秘の思想、密教。宇宙の真理と人間存在の真実を追究する、その精髄とはなにか。心のありかたを説く『大日経』住心品、真言宗などで読誦される『理趣経』、それらの奥義を理解するための注釈書『大日経疏』と『理趣釈』。詳細な語釈を添え現代語訳を施した密教の代表的経典をとおし、その教義と真髄を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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大日経、読了。
空海を掘り進めるのにまず密教経典から、という。
断つのでも、否定するのでもなく、ひたすら離れること。
理趣経 読了
自性清浄。
十七清浄句の過激にも見える表現を読みたかった。
顕教では断つべきものとされる煩悩も、それは密教の悟りの立場からすれば、宇宙の発現なのであって取り除くべきものではなく、浄化されるべきものである。捨てるべきものも取るべきいかなるものも存しない。っていう解説がわかりやすい。
性欲や性交すら本来、清浄である、というのは、少子化で人を滅ぼす顕教の考えよりよっぽど現実的。
ちなみに、釈迦はそんなこと言ってない。
司馬遼太郎も空海の風景で理趣経は取り上げてる。
最澄と空海が袂を分かった原因の経典でもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新書文庫
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