城の日本史 (講談社学術文庫)

制作 : 内藤 昌 
  • 講談社
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本棚登録 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062920643

作品紹介・あらすじ

空に聳える天守。流麗かつ威厳ある、日本固有の意匠。城はその源意において「都市」である。記紀に登場する「キ」や「サシ」にその淵源を遡り、中世〜近世の発達を解説。郭・塁の縄張、丸、曲輪の構成原理と、天守、櫓、門、橋、堀、塀、便所、台所、井戸など、建築としての城に肉迫。名城譜として、全国二十九の城を詳細に紹介。図版三百点以上を所収。

感想・レビュー・書評

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  • 城はもともと一定の区域を示す「代」であったが、中世を通じて軍事的機能が、さらには政治経済的機能が重視されて南北朝以後「城」へと至る。中でも天守は、寝殿造りの中核である寝殿が中世に略化されて主殿となり、武家が新たな様式、つまり天守へと止揚したものだ。関ヶ原の戦いの前後は軍事的機能に重きがおかれた望楼型であったが、大阪の陣あたりから飾りとしての層塔型が広まっていく。
    日本の名城についての解説付きなので、訪れた折に読み返したい。

  • 新書文庫

  • [ 内容 ]
    空に聳える天守。
    流麗かつ威厳ある、日本固有の意匠。
    城はその源意において「都市」である。
    記紀に登場する「キ」や「サシ」にその淵源を遡り、中世~近世の発達を解説。
    郭・塁の縄張、丸、曲輪の構成原理と、天守、櫓、門、橋、堀、塀、便所、台所、井戸など、建築としての城に肉迫。
    名城譜として、全国二十九の城を詳細に紹介。
    図版三百点以上を所収。

    [ 目次 ]
    第1章 城郭の歴史―その変遷の系譜(「城」と「郭」の源意;「キ」と「サシ」 ほか)
    第2章 城郭の構成―その総体の計画(選地原理=四神相応;城下町の計画 ほか)
    第3章 城郭の要素―その部分の意味(天守の様式;天守の構造 ほか)
    第4章 日本名城譜―その興亡の図像(五稜郭;弘前城 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 城の本。歴史的変遷やら城の形の説明とか図多く詳細です。読み物としても資料としても面白いです。

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著者プロフィール

内藤 昌(ないとう・あきら)
1932年長野県生まれ。東京工業大学建築学科卒、同大学院博士課程修了。工学博士。名古屋工業大学名誉教授。愛知産業大学名誉教授。日本都市史・日本建築史を専門とする。日本建築学会賞受賞。名古屋工業大学教授、東京工業大学教授、愛知産業大学学長を歴任。元日本建築学会副会長。江戸の町の建設過程を検証し注目を集めた『江戸と江戸城』(鹿島出版会)をはじめ、『新桂離宮論』(鹿島出版会)『復元安土城』(講談社)『日本 町の風景学』(草思社)など著書多数。

「2010年 『新装版 江戸の町 下 巨大都市の発展』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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