- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062920650
作品紹介・あらすじ
疫病が世界を一体化した。鎖国は一七世紀の世界的流行だった。歴史上には各地にいくつもの"ルネサンス"があった-。モノとヒトの組み合わせから世界史の同時性を探り、歴史学の内外で唱えられる新視角を紹介・検証する小論集。西欧の歴史を普遍のモデルとせず、多様性と日常性に着目しながら、現代の激動を解読する「歴史への感受性」を磨く。
感想・レビュー・書評
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世界史のさまざまな場面を
随筆の形式でつながりなく点描して
改めてつながりを点検するような作品
折に触れて確認し返して
立ち位置地点を確かめる一冊 -
新書文庫
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世界史上のさまざまなテーマについて、1項目につき約4ページほどの分量で、コンパクトに論じた文章が収録されています。世界史の全体を俯瞰して統一的な見方を示すのではなく、多様なトピックをそれにふさわしい仕方で取り扱う手法がよく示されています。
アナール派以降の歴史学は、実証的に細かいトピックを取り上げるばかりで、歴史の全体像を描き出そうとする志向に乏しく、ずぶの素人としてはどうにもとっつきにくい印象があるのですが、本書にも同じようなことを感じてしまいました。
かといって文明史のような大掛かりな話が展開されている本を読むと、どうにもうさんくさく感じてしまいますし、まだ歴史との付き合い方がうまくつかめないでいます。 -
また誤ってコラム集を買ってしまった。
半分酔っぱらってても読める気軽さ故に、
半分酔っぱらってる時に少しずつ読み進め、
「新視覚」とある割には心に刺さるところが少なく、
結果、ほとんど印象に残らなかった。
新聞以外で樺山氏の文章は初めて読んだが、
その真髄はテーマを絞ったほかの本で味わおう。