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- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062921114
作品紹介・あらすじ
江戸時代と現代の歌舞伎との断絶。その最たるものが、劇場空間と社会的位置づけの違いである。辺境にある「悪所」は噎せ返るほどの祝祭性を発散し、役者と観客は渾然一体となって別天地に酔った。歴史学、民俗学、人類学などの知見も総動員し、江戸時代の芝居小屋を活写再現する。「紙の上に劇場を建てた」(渡辺保)と評された劇場空間論の決定版。
感想・レビュー・書評
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141220 中央図書館
江戸時代の歌舞伎小屋は、一座、役者と観客が、非日常の空間を共有する空間であり、さまざまな仕掛けが施されていた。
当時の喧しい見世物小屋通りが眼前に立ち上がるような、迫力だ。 -
芝居小屋が都市の中のどういう場所にあるのか、外見はどうなっているのか、という話から始まり、徐々に視点が劇場の中へ、そして役者へと近づいていく。最初はとっつきにくく感じたが、だんだん面白くなり、読み終えてみればこの順序に意味があった。旧金毘羅大芝居(金丸座)で芝居を観たい、と強く感じた。しかし、昔ながらの「芝居小屋」を現代に復活させるには現実面でいくつも難題があるようだ。
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