逸楽と飽食の古代ローマ 『トリマルキオの饗宴』を読む (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2012年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (314ページ) / ISBN・EAN: 9784062921121

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古代ローマの風刺小説「サテュリコン」の一節を中心に、豪華絢爛な饗宴の様子が描かれています。主人公トリマルキオは、成功した解放奴隷であり、彼が催す宴会は退廃的でありながらも、当時の社会や文化を鮮やかに映...

感想・レビュー・書評

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  •  先日、青柳 正規 氏 による「逸楽と飽食の古代ローマ―『トリマルキオの饗宴』を読む」を読み終えました。
     案内によると、本書が扱っている「トリマルキオの饗宴」は、古代ローマ時代の風刺小説「サテュリコン」の最も有名な場面とのこと。主人公のトリマルキオは、成功して財を成した大富豪の解放奴隷です。
     本書において、著者の青柳氏は、そのトリマルキオが催した饗宴の様子の描写を取り上げて、その背景や意味するところを克明に解説していきます。その内容は、饗宴に供された料理の細かな解説もあれば、トリマルキオの振る舞いから読み解くことのできる当時のローマの世情の説明もあり、とても興味深いものでした。

  • 古代ローマの風刺小説『サテュリコン』の一節である「トリマルキオの饗宴」を徹底的に解説する本。
    成り上がりで大金持ちの解放奴隷であるトルマルキオが開いた豪奢極まる宴会が舞台。招待客エンコルピウスが語り部となり、まさに退廃的というべき宴会の様子が描かれる。
    当時の金持ち宴会料理の数々や風俗の様子を文化的背景にまで踏み込んで解説してくれていて興味深い。しかし字を追っているだけでも伝わる胃もたれしそうな料理の連続に、過剰な演出という名の宴会芸、主人・従者・客入り乱れた乱痴気騒ぎと、これはもうエンコルピウスでなくともうんざりしてくる。

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著者プロフィール

青柳 正規(あおやぎ・まさのり):1944年生まれ。文学博士。古代ローマ美術・考古学を専攻。東京大学教授、国立西洋美術館館長、文化庁長官などを歴任し、現在、東京大学名誉教授、山梨県立美術館長、多摩美術大学理事長、石川県立美術館長、奈良県立橿原考古学研究所長。著書に『エウローパの舟の家』(地中海学会賞)、『古代都市ローマ』(マルコ・ポーロ賞、濱田青陵賞)、『逸楽と飽食の古代ローマ』、『文化立国論』など多数。

「2024年 『皇帝たちの都ローマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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