逸楽と飽食の古代ローマ 『トリマルキオの饗宴』を読む (講談社学術文庫)
- 講談社 (2012年5月1日発売)
本棚登録 : 38人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (314ページ) / ISBN・EAN: 9784062921121
みんなの感想まとめ
古代ローマの風刺小説「サテュリコン」の一節を中心に、豪華絢爛な饗宴の様子が描かれています。主人公トリマルキオは、成功した解放奴隷であり、彼が催す宴会は退廃的でありながらも、当時の社会や文化を鮮やかに映...
感想・レビュー・書評
-
先日、青柳 正規 氏 による「逸楽と飽食の古代ローマ―『トリマルキオの饗宴』を読む」を読み終えました。
案内によると、本書が扱っている「トリマルキオの饗宴」は、古代ローマ時代の風刺小説「サテュリコン」の最も有名な場面とのこと。主人公のトリマルキオは、成功して財を成した大富豪の解放奴隷です。
本書において、著者の青柳氏は、そのトリマルキオが催した饗宴の様子の描写を取り上げて、その背景や意味するところを克明に解説していきます。その内容は、饗宴に供された料理の細かな解説もあれば、トリマルキオの振る舞いから読み解くことのできる当時のローマの世情の説明もあり、とても興味深いものでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古代ローマの風刺小説『サテュリコン』の一節である「トリマルキオの饗宴」を徹底的に解説する本。
成り上がりで大金持ちの解放奴隷であるトルマルキオが開いた豪奢極まる宴会が舞台。招待客エンコルピウスが語り部となり、まさに退廃的というべき宴会の様子が描かれる。
当時の金持ち宴会料理の数々や風俗の様子を文化的背景にまで踏み込んで解説してくれていて興味深い。しかし字を追っているだけでも伝わる胃もたれしそうな料理の連続に、過剰な演出という名の宴会芸、主人・従者・客入り乱れた乱痴気騒ぎと、これはもうエンコルピウスでなくともうんざりしてくる。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
青柳正規の作品
