暗号 情報セキュリティの技術と歴史 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2012年6月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784062921145

作品紹介・あらすじ

ソーシャル、モバイル、クラウド、スマート……。爆発的発展を遂げる情報化社会は、有史以来、軍事・外交の「秘匿」を担った暗号の役割を、「認証」へと一変させた。情報セキュリティを担う現代暗号の特性とは? 「共通鍵暗号」「公開鍵暗号」「零知識対話証明」の数理も平易に解説。暗号の歴史と倫理、その技術基盤のすべてがわかる格好の入門書。(講談社学術文庫)


軍事・外交の道具からクラウド時代の基盤技術へ
シーザー暗号、エニグマ暗号、紫暗号……を超えて登場した共通鍵暗号・公開鍵暗号の意義と数理の魔術とは?

ソーシャル、モバイル、クラウド、スマート……。爆発的発展を遂げる情報化社会は、有史以来、軍事・外交の「秘匿」を担った暗号の役割を、「認証」へと一変させた。情報セキュリティを担う現代暗号の特性とは? 「共通鍵暗号」「公開鍵暗号」「零知識対話証明」の数理も平易に解説。暗号の歴史と倫理、その技術基盤のすべてがわかる格好の入門書。

一九八〇年代に入ると、科学技術史上、火薬の発明にも匹敵すると言われる公開鍵暗号が利用され始め、「軍事・外交以外の分野でも暗号が役に立つらしい」ということが話題に上るようになった。二〇一〇年前後から、ソーシャル・ネットワーキング・サービスやスマート・フォンが日常生活に溶けこみ、情報環境は大きな変革期に入った。暗号研究の分野でも、暗号化したまま、平文(ひらぶん)に戻さずに加算・乗算や統計処理などを自由に行う方法の研究が活発に行われている。……個人情報や企業の機密情報の流出が深刻な社会的懸案となっている。情報漏洩を防ぐ有効な手段は、公開鍵暗号による本人確認と共通鍵暗号による秘匿である。こうした背景の中で、暗号の重要性が再認識されている。――<「学術文庫版まえがき」より抜粋>

※本書の原本は、弊社より1996年に刊行された『暗号――ポストモダンの情報セキュリティ』です。

みんなの感想まとめ

情報セキュリティの重要性と暗号技術の進化を探る本書は、歴史的な背景から現代の実用性までを幅広くカバーしています。軍事や外交における秘匿の役割から、今やネットワークのセキュリティ基盤としての位置づけへと...

感想・レビュー・書評

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  • 日本がなぜ太平洋戦争に負けたかがわかった。
    暗号を解読されていたからだ。
    開戦前の交渉も、相手に表だけでなく裏もバレていたから当然、まとまらない。
    フリードマンがいなければな、と思う。
    結局、真珠湾攻撃も事前にルーズベルトは知っていたけれど母艦を逃がすだけで、市民には退避命令などをしなかった。こんなんルーズベルトの責任やんけ!

  • およそ20年前に書かれた暗号の基礎本。この時点で量子コンピュータへの言及もある。

  • 新書文庫

  • 暗号といえば戦時中の暗号を考える人も多いであろう。もちろんそれらも暗号ではあるが、現代社会においてネットワークのセキュリティーを構築する上で暗号を抜きにしては考えられない。本書の原本は十数年前のものではあるがその思考やアルゴリズムは現在も色あせることはない。

  • 暗号はインターネットが登場してから注目されたが、古代から重要。
    暗号は国際政治とも関連している。

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著者プロフィール

1933年生まれ。専門は情報通信システム、暗号理論。1958年、東京工業大学卒業。1970年、工学博士。1979年、東京工業大学教授。1994年、中央大学教授。1996年、電子情報通信学会会⾧。1999年、中央大学研究開発機構機構⾧。2003年、日本学術会議会員。2004年、情報セキュリティ大学院大学初代学長。2004年、中央大学研究開発機構教授。2007年、日本ペンクラブ会員。2010年、マルチメディア振興センター理事⾧。2013年、放送セキュリティセンター理事⾧。2017年、セキュアIoTプラットフォーム協議会理事⾧。総務省電波監理審議会会⾧、総務省・内閣等の諸官庁における、電子署名法、住民基本台帳法等の多くの法制度創設に関する委員会委員⾧を歴任。瑞宝中綬章、NHK放送文化賞、C&C賞、高柳記念賞、信学会功績賞、IEEE第三千年記記念賞、全国発明表彰等を受賞。主な研究成果に、①日本初のデジタル伝送方式(PCM24チャンネル方式)の開発。②世界初のテレビ信号のデジタル方式の開発、カラーテレビのデジタル化で特許取得・発明表彰。③デジタルネットワークのグラフ理論的研究、電子情報通信学会論文賞受賞。④デジタル信号処理の先導的研究開始、電子情報通信学会論文賞2件受賞。1980年頃から現代暗号の研究を開始。⑤1985年、順序解法による多変数公開鍵暗号方式の提案。⑥楕円曲線暗号における理念と現実の完全な一致、新プラトン主義的確認。⑦デジタルセキュリティ総合科学構築と三止揚(MELT-UP)。⑧究極の本人確認のための3層型公開鍵暗号の提案。主な著書に、『情報社会・セキュリティ・倫理』(コロナ社)、『暗号と情報社会』(文藝春秋)、『暗号理論と楕円曲線』(共著、森北出版)、『暗号――情報セキュリティの技術と歴史』(講談社)など。

「2021年 『フェイクとの闘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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